パンチパーマにグラサンの借金取り

昔住んでたボロアパートの隣の部屋に母子家庭の親子が住んでいた。
以前は父親もいたけど、借金こさえて蒸発したらしい。
母親は馬車馬のように働いていたものの、時々返済が滞っていたらしく、当時小学3年の男の子一人で留守番しているところに借金取りが来ることがあった。
まだ子供なのに「オヤジはどこだ!」とか怒鳴られていて可哀相だったけど、パンチパーマにグラサンのあからさますぎる怖いお兄さんを見て声をかける勇気も出ず、情けないけどそいつが帰った後で菓子パン買って男の子を慰めるくらいしかできなかった。

ある日の夜、隣の部屋の玄関付近でごそごそする音が聞こえた。
母親が帰って来る時間じゃなかったし怪しいと思って覗いたら、例の怖いお兄さんがパンパンにふくらんだコンビニ袋をドアノブに引っ掛けようと奮闘しているところだった。
お兄さんはなんとか袋を掛けると、財布を出して物凄く渋い表情を浮かべながら札を出したり引っ込めたりし、最終的に何枚か抜いて新聞受けに入れた。
そして私が眺めていることに気づくと( ゚д゚)ハッ! て顔をして
「お前な。絶対言うなよ?言ったらぶち殺すからな」
と鬼みたいな顔でささやくと足音も立てず去っていった。

翌日、隣の男の子に「きのうお父さん帰ってきたんだ、お弁当とパンとお菓子とおもちゃ買って来てくれたんだ!」と嬉しそうに報告された。
男の子の手には当時流行っていたウルトラマンティガのソフビ人形が握られてた。
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