初めて泊まりのツーリングに行った

もう2年前のGW、俺は初めて泊まりのツーリングに行った。
初めてで一人旅、宿もなんにも決めないで「ちょっと何日かフラフラしよう」と前日に決めて家を出た。
持ち物も最小限で、リュックとネット、ホムセンで買ったペラペラの封筒型寝袋だけ。

なんとなく岐阜の御岳山辺りへいって、山道で写真を撮っていると後ろでバイクが倒れてしまった。
今思うとやっぱり馬鹿だなぁと思ったけど、くだりの途中でNに入れたままバイクを泊めていた。倒れて当然だわな。

ブツブツ言いながらバイクを起こしてみたら左側のステップが根元から折れてた(チェンジも駄目)おまけにセルもかからない。
幸い下り坂だったので押しがけも簡単にできたのでナビで近くのバイク屋を検索して直してもらうことにした。

1時間くらい走らせてバイク屋についたけど、ステップなんてもんが店に常備してあるはずもなく、ステップは溶接してもらうことになった。
セルの不調のほうは原因がわからないということでそのまま……(後で診たらただの配線の接触不良だった)

一応直りはしたけど、旅は続けれないなぁと思いかえることにしたが、もう7時を過ぎていたのでとりあえず今日はどっか泊まるかと適当に走り出した。

途中いくつか温泉宿っぽいところに寄ってみたけど、もう時間が時間なので日帰り客は入れませんとのことだった。
飯屋も見つからなかったし、荷物の中に昼間に買った味噌オニギリが2つあったからそれで我慢することにして御岳のふもとにある道の駅まできた。

寝袋を広げて寝ようとしたら知らないおじさんに声をかけられた。

おじさん「おい、こんなところで寝るのか?」
俺「はい…駄目でしたか?」

係りの人かと思ってちょっとドキドキしながら答える俺、今思えば9時過ぎに係りの人なんかいないか…。

おじさん「酒はないのか? この辺朝方は相当寒いぞ」
俺「え……無いです。どうしようかな……」
おじさん「俺のテントくるか? 酒に付き合ってくれたら寝床を貸してやる」

見ず知らずのおじさんに同じテントで酒というのは多少抵抗感はあったけど、確かに肌寒くなってきたし、テントを考えるとホームセンターで買った3000円くらいの寝袋は確かに頼りなかった。
アーッな展開の心配もあったけどおじさんのご厚意に甘えることにした。

とはいえ、別にそんな展開は無くぶどう酒や日本酒、大量のつまみと武勇伝をご馳走になることになったのだ。

おじさんは元登山家だと言って自分の車からいろんな物を出して俺に見せてくれた。
テントは常に3つ持っていて天候に合わせて使い分けてる、とかラジカセを持ってると暇つぶしになっていいとか(山に担いで登るのかな?)

「俺は酒が入ると飯食えなくなるんだよ」と言って、俺に大量のおつまみやら非常食を振舞ってくれた。
今思うとあんまり保存が利くと思えない物もあったから本当は飯も結構食べる人だったのかもしれない。俺が遠慮しないように気遣ってくれたのかも?

名前までは覚えてないけど野球選手が昔自分の所属していたチームと試合をしたこと(おじさんはベンチだったそうだけど)とか元は社長さんだった話とか、武勇伝もごちそうになったりした。
どうでもいいかもしれないけど嘉門達夫が好きらしい。なんか都道府県の歌?を二人で笑いながら聴いてた。

おじさん「お前は俺が通りかかった時に会釈したんだよ。いまどき若者にしては偉いもんだ。だから助けたくなったんだよ」
俺「ありがとうございました。いや本当に助かりました……」
おじさん「まぁ俺も寂しかったしなwww」

その夜は本当に寒くてジャケット着たまま寝袋に入ったけど5回近く寒さで目が覚めた。
おじさんがいなかったら本当に凍死していたかもしれない。

翌朝、6時くらいにはおじさんは目が覚めてて、俺も朝は強いほうだったから物音ですぐに目が覚めた。
おじさんはこの後釣りに行くからと荷物を早めにまとめていた。
どうしてもお礼がしたいので連絡先を教えてくださいというとおじさんは「名前も知らないまま終わったほうが旅っぽくてかっこいいだろ」と笑って言ってくれた。

帰り道、もうこれ以上アクシデントは起きないだろうと思っていたら昼食の後すぐにステップがモゲた。
アルミ溶接が難しいのはわかってはいるが、断面が気泡だらけで触るとボロボロと崩れてしまった。これはちと酷い。

アメリカン5台くらいの若者がこっちを見て笑いながら出発していく中、近くにいた別のライダー2人が応急処置をしてくれた。
バイクまでは覚えてないけど1人はOGKのシャアザクヘルメットだったのを覚えてる。

2人はペンチをタイラップで固定して手動でチェンジができるように応急処置してくれた。社会人に成り立てで常識知らずだった俺はコーヒーも出せなかったな……。
何度もありがとうございますと頭を下げる俺に2人が「君はこうなったバイクはこうやって対処できるってのを知ったんだ。同じように困ってる人がいたら直してあげてね」と言って俺より先に道の駅を出発した。


あれから2年ちょい経つけど、いまだに俺が助けたバイク乗りは0人、メカ知識は無いけど常にタイラップとペンチは持ち歩いてますw

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