借金の連帯保証人に俺の名前があった

数年前の話。

俺…24歳(当時)
兄…34歳(当時)
社長…40歳(当時)

勤務先が不況の煽りで解散し失業した俺は、兄の紹介で社長と知り合い意気投合し、新たな事業を立ち上げようという話になった。
詳しくは書けないがアジア圏と取引したりする事業。
話が進めば月の半分はそのアジアの某国に滞在しなければいけないため、ちょうどパスポートの期限が切れそうだったので更新しなきゃなあとか思ってた。

俺は社長の運転手も兼ねていて事務所と自宅(車で5分)の送迎もすることになって、社長の家の近所にアパートを借りた。
で、社長と出資者集めようといろんなとこ回ったり色々したんだけど、半年たってもアジアの某国に行く気配はなく、ちょっとずつ社長のやってることの胡散臭さが見えるようになってきて、兄にも相談しヤバいと思って逃げることにした。(兄も社長に騙されていたみたい)
社長が女の家に行ってる隙にアパート引き払い携帯を解約して退職願を事務所のポストに入れた。

なんでそんな辞め方をしたのかというと、逃げる2週間前にも辞めたいという話をしたら腹に1発の膝蹴りと3発良いパンチを食らったから。
ここまできて逃げることは許さない、みたいなことを穏やかーに言われた。
後で知ったがこの社長は半分893だった。

実家にも帰れず遠い地で潜伏生活。アパート借りつつファミレスの厨房でバイトしてた。
ほとぼりが冷めた頃、実家に戻り両親に正社員の口を見つけるまで、実家で暮らしたいと頼み込み、また別のバイトをはじめた。

それを見透かしたかのように(偶然だったことが後で判明するが)実家に弁護士が来た。
どうやら社長は多額の負債を抱えてバッくれたらしい。
で書類偽造されてて俺が辞めた後なのに借金の連帯保証人に俺の名前があったと。
その額1千万超。
俺もバックれてるからその日には辞めたという証拠が出せない。
両親は発狂し弁護士に塩をぶつける始末。これが修羅場。

この後はとても後味悪いので苦手な方はスルーしてください。

しかし、あの豪快な社長がバックレというのがどうも腑に落ちなかった。
社長の携帯にも会社にも電話してみたがやっぱり「この電話はお客様の都合で現在止まっています」。
バイトの合間にネットで調べたり弁護士の無料相談行ったりしてるうちに、弁護士が最初に来た日から、3週間が過ぎていた。
とりあえず俺は会社に行ってみることにした。
よくある雑居ビルに入ってる事務所の一室なんだけどね。

事務所の前に花と酒瓶が置いてあった。

驚いて同じフロアの別の会社を訪ねると、働いてたときから顔見知りだった人が応対してくれた。
異臭がするので管理会社がドアを開けると、中で社長が首括ってたらしい。
それが判明したのが1週間前、死後1ヶ月が経過していた。

つまり、
社長首吊り→借金バックレと判断され俺の家に弁護士来る
→社長の首吊りが明らかになる→俺が事務所に来る

社長の首吊り情報って弁護士は教えてくれないのな。
生命保険にも入ってなかったみたいで借金はチャラにならなかったってのもあるけど。
とりあえず別の弁護士に相談して、俺が逃亡時のアパートの契約書とか見せて1千万超は負担しなくても良いということはわかった。
だが、辞める時期と微妙にかぶっていた約300万はどうしても払わなければならないと。

にっちもさっちもいかなくなって、親に全部話した。
どっかから金を借りようと思うと言ったら、親が立て替えると言ってくれた。
俺は両親が年とってからできた子でもう何年も前から年金生活だった。
でも300万ならぎりぎり出せる額だからって……
俺は何度も頭を下げて「子供なんだから気にすんな」って言われて泣いた。
少しずつだけど返して行くと決めた。

それから働いて働いて、先月ようやく両親に300万返せたので記念カキコ。

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