スタンド使い

俺は高校生で、電車通学。瀬戸内海に面したとある県に在住している。
俺自身は特に霊が見える訳ではないが近所に住むおばちゃんが結構な霊感の持ち主で、今からする話はそのおばちゃんに聞いた話を少しまとめたもの。文才がないのはご勘弁願いたい。

朝から土砂降りの雨だったので上りの電車はとても混んでいた。
雨の日や人が多い場所には霊的な存在が出没しやすい。若干嫌だなと思いつつ通勤電車に乗り込んだ。
案の定、電車は満員だ。座席は既に埋まっていて立たざるを余儀なくされた。

何駅か過ぎると更に人が多くなり、まさにすし詰め状態。
そんな中、たまたま綺麗な女の人が横に並んで立っていた。
そのまま電車に揺られていると、女の人の隣(つまりおばちゃんから見ると女の人のもう一つ隣)に立っていた中年のオッサンがその女の人のスカートに手を伸ばし、尻を触り始めた。
女の人は突然のことに声も出せず触られるがまま。

しかし、これまた突然、女の人のスカートに物凄い「悪意のようなもの」を感じた。(女の人のスカートがダサいと言っているのではない)
そしてスカートから、青白く半透明な「赤ちゃんの形をとった悪意の塊」が『ぬるり』と出てきた。一つだけではない。三つも、四つも。そしてオッサンの手を掴んだ。

私(おばちゃん)はその場から一目散に走って逃げ去りたかったが、すし詰めでほぼ身動きが取れない。
そのまま成り行きを見ていると、四体の「赤ちゃん」はオッサンの手をはい上がって行き、オッサンの顔まで上がると青白い気体となり顔を覆った。
するとオッサンが突然苦しみ出した。どうやら呼吸困難に陥ったらしい。
車内は騒然となる。

オッサンは床に座り込み苦しみ続けている。ヒューヒューと息が漏れる。その間も気体はオッサンの顔を覆っている。
そうしていると、女の人が「もういいよ」と言った。
気体は霧散した。

結局オッサンは気絶していて、次の駅で担架で運ばれていった。女の人もその駅で降りた。
だが、あの「赤ちゃん」は何だったのか、どうしてあの女の人がそんなものを持っていたのかは解らず仕舞いになった。



以上がおばちゃんに聞いた話だ。痴漢を趣味にしている男性は、スカートを履いた綺麗な女の人に注意した方がいいかもしれない。
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