西だ!西へひたすら向かうんだ

ドイツの話でもいいかな。
私はドイツに友人(彼は日本人とドイツ人のハーフです。高校までは日本で同級生でした。
母親がドイツ人でバイリンガルに育てようと努力したおかげでドイツがペラペラです。
その友人から聞いた話ですが。)

その友人の母方の祖父はもちろんドイツ人で戦中はヒトラーユーゲントだったそうで、戦争末期15になっていたおじいさんは、 迫り来るソビエト軍の前に動員されてベルリン攻防戦に参加させられることになったそうです。
そして命令された場所へ、友人数人と歩いていったそうです。

するとそこには大量の兵隊さんがいろいろ忙しそうにしていたそうで、なんとかその部隊の指揮官がいる場所にたどりついたそうです。
で、そこは親衛隊の部隊ではなかったのですが、なぜかそこにSSの大佐さんがいたそうです。
部隊の指揮官の名前は聞いていたそうですが、そのSS大佐さんの名前はもちろんしらない。
大佐といえばすんごい偉い人なわけでもちろん緊張しながら敬礼したそうです。
すると大佐さんは敬礼を返しながらこちらをちらりと見ていったそうです。
「補充兵か?」と言った質問をされたので、おじいさんと友人は説明したそうです。
するとこう大佐さんはいったそうです。
「子供がなにをしている!!!戦争は大人の仕事だ!!!子供は家に帰れ!!」
しかし、おじいさんは命令された以上、家に帰るわけにはいきません。
ここにこいと命令をだした指揮官の名前などを言って、ここにおいてくれるように頼んだそうです。
するとその大佐さんはこういったそうです。

「戦争は大人の仕事だと言っただろう。君達は家に帰れ。そして家族がまだ家にいるならできるだけ家族と西へ向かえ。絶対に東の我々のところにはくるな。西だ西へひたすら向かうんだ。」

命令された以上帰れないとおじいさんはいったらしいのですが、すると大佐さんは寂しそうにいったそうです。
「この戦争はもう負けだ。君達もうすうす気がついているだろう。私たちは君達子供や、娘達を守るために時間を稼ぐだめにソビエト軍と戦う。君達が私の言うことを聞いて西へ逃げてくれれば私達には戦う意義が生まれる。 負けるとわかっている戦いだ。せめて君達を守るという意義をくれ。」
といったそうです。

それでおじいさんと友人たちは西へ逃げて逃げて助かったそうです。
戦後、その大佐さんを探したそうですがまったく消息不明で、名前すら聞かなかったことを後悔しているそうです。

友人からのまたぎきではありますがいい話なので投稿。
でも親衛隊じゃない部隊になんで親衛隊の大佐がいたのかは不明。
単純に混乱していただけなんだろうなぁ。

ちなみにこの話の追加です。
その友達はドイツへ高校卒業後いってしまったのですが、メールなどのおかげでいまだに親交んが続いています。
というか、一年ほど前にドイツ旅行を計画して彼の家に一週間ほど泊めてもらいまして、そのおじいさんとも会うことができました。
友人の通訳で話をしたのですが、いまだに追い返されたおじいさんとその友達はその大佐を探しているそうです。
部隊名がわかっているのでドイツ政府に問い合わせたりもしたそうですが、もちろん、普通の国防軍の部隊で、SSの大佐なんているわけもなく、 いまだに全然わからないそうです。
ただわかったことはその部隊はベルリン攻防戦の時にほとんど全滅。
生き残りも数名いたそうですが、東ドイツにいたそうで話を聞くことはできず、もう死んでしまったそうで、わからないそうです。

当時は毎日爆撃されておじいさん曰く、感覚がマヒしており、その大佐さんの言葉をありがたくは思ったものの、どれだけ重い意味を持っていたか、戦後すぐに気が付いて涙が止まらなかったそうです。

ちなみにおじいさん曰く、戦死したユーゲントももちろん多かったが、かなりの規模で、ユーゲントの子供達は現地の指揮官の独断で追い返されたらしく、 大佐さんを探す中で、同じように追い返された人々とそうとう出会ったといったいました。

そういう話を聞くとドイツ人は律儀だなぁと思います。
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