母が自分で千代紙でお内裏様とお雛様から五人囃子までフルセットで作ってくれた

私の父は大学の研究室務めだった・・というと一瞬聞こえはいいが、実際は上のポストが開かなくて長い間ペーペーの極貧。
母が家でピアノを教えて、ほぼその収入で生活してた。

もちろんお雛様なんか買えるお金なんかどこにもなくて、母が自分で千代紙でお内裏様とお雛様から五人囃子までフルセットで作ってくれた。
今で言うところのスーパーコンプレックス折り紙みたいなタイプで、千代紙も1体で7枚ぐらい使い、ピンセットを使って細かく細かく折ったもの。
たしか完成まで3ヶ月ぐらいかかってたと思う。
でも私は、この季節に友達の家に行くと必ず出て来る煌びやかな5段飾りが羨ましくて羨ましくて、毎年折り紙のお雛様が出て来るたびに、ちゃんとしたのが欲しいと泣いて母をなじった。

桃の節句が近づくと、あの頃を思いだしていつも胸が痛くなる。

今、わたしには娘はいないので、未就学の息子と2人で折り紙のお雛様を折っている。
かつて母が作ってくれたようなすごいものはとても作れないけど、私の心の中にまだちゃんと残っている、母が子供のために一生懸命作ってくれた気持ちの部分だけは、息子にも伝えてあげたい。
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