あんな野人は野放しにしないで欲しい

土曜に見た粗暴な母親。
スーパーの、割と長いレジ待ちの列の中で数人前に並んでた、園児ぐらいの子連れた母親なんだが子供が何事だかぐずり始めたら、カートのカゴの中からモナカアイスを取り出し包装をはがして子供に渡したんで、子供はアイスを食べ始めた。

レジにいた店員がそれに気づき
「お客さん、未清算の商品を開封しないで下さい」とか注意したら
母親は大きな声で「ウルセー!オメーらがいつまでも待たせるから悪い!」と喚き、店員に豆腐をずいぶんな勢いでぶつけた。
店員がよけたので、豆腐はレジ周りに飛び散った。
すぐに他の店員(上司?)が飛んできて
「お客様、お時間を取らせてすみません、もう少々お待ち下さい」とかその母親をなだめ、場を収めた。

で、その母親が清算の番になって
店員が「お客様がお開けになったアイスの袋をお渡し下さい」と言ったら
母親は「テメーがモタモタしてたのが悪い、これの金はらわねーから」と言いながら、アイスの袋を丸めて投げ捨てた。
店員が袋を拾おうとしたら、母親が店員を蹴ったんで他の店員が制止したら、母親はレジ前の菓子の棚を倒して暴れ始め、さらに他の店員が加わって取り押さえ、ギャーギャー喚く母親をどこかに連れて行った。

俺含め、周りの客はあっけにとられ、その姿を無言で見ていた。
あんな野人は野放しにしないで欲しい。
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もうしばらくお待ちください。

さっき、夕飯を食べながら3歳息子が

「なんか…僕もうすぐ4歳になりそう」

と言い出した。



なにその陣痛始まったみたいな言い方w

おまいの誕生日は11月末だ。

もうしばらくお待ちください。

人はパンのみにて生くるにあらず!

結婚生活30余年、母は朝食メニューの手抜きを極めていた。
サラダが消え、卵が消え、ついにロールパン1ヶとコーヒーのみになったある日、父が叫んだ。
「人はパンのみにて生くるにあらず!」
ああ父よ、気持ちはわかるが、それはおかずを催促する言葉ではない。
そんな彼の職業は、浄土真宗の坊さん。

父親がリビングで不倫

次の大きなコンクールに出ることが決まり、とても浮かれていました。
その日は兄は一人暮らしを始めていて家にはいない、母は祖父の介護の為に帰省していました。
家には父だけで、父も同じ中学の吹奏楽部に所属していたけれど、父の代では金賞を一回も取れなかったので喜びを分かち合いたくてハイテンションで帰宅しました。

「遅くなってごめんね。そして…金賞とったどーーーーーーーーーーーぉ……お?」
って感じだったと思います。
リビングに入ると同時に視線の先には、父と祖母が合体していました。祖母は父の実の母。
兄に連絡して最寄駅で兄に拾ってもらい、その日は兄の部屋にいました。

次の日、母が兄から連絡を受けて父と話し合い。離婚しました。
引っ越す時、「離婚はお前のせいだ!」父に怒鳴られたのをまだ忘れられません。
父方の祖母には唾を吐かれ、父は顔を真っ赤にして怒鳴っていました。
 
父は40代後半だったと思います。
何回かあったようです。私は知らないのですが、兄も目撃したことがあるそうです。
その時は父から暴力で口止めされていたようです。
 
初めての予選通過して大きなところに行けたのでメンバーみんなテンション高くて、それに助けられてた感じですね。
実母とそういう行為ができる気持ちがわかりません。
最近、大学に父がたまに来ているという話を小学校からの友人に聞いて少し怖いです。

なるほど納得

女性と会話するとき視線が下がってしまうのは決して胸を見ているのではなく普段はそのあたりにテキストウインドウが出ているからなんですよ。

素直で優しくておとなしい女の子

昨日、ほとんど話したことない同僚に告られた。
付き合ってる人がいるからごめんなさいって断ったら同僚はすごく驚いたような顔して
「え?嘘だよね?なんでそんな嘘つくの?」
嘘じゃないしwww学生の頃からもう何年も付きあってますからwww
「君は俺をだましたのか!」
以下、同僚の主張を要約。
 
君は素直で大人しいので彼氏なんかいるわけがない。男に免疫がないはず。
そして俺が告ったら当然OKしてくれるはず。
優しい子だから俺を振るようなひどい事するわけがない。
なんでこんなひどい事言うの?
大人しそうな顔してるけどひどい女だ、だまされた!
休みに旅行連れて行く予定が台無しだ!
 
他にも色々言ってたけど、
あなたと付き合う可能性は0%だから!ってできるだけ冷たい態度で突き放したら泣いてた。
疲れた。色々と神経がわからない。

幽霊も怖いけど、やっぱ人間も怖いよ…って話。

高校時代バスケ部で、部活はいつも体育館でやってたんだけど、火曜日はバレー部が全面使うため、体育館が使えなかった。
それでバスケ部は、火曜日は体力作りのために、近所の公園までランニング→公園で筋トレ→学校までランニングっていうメニューでやってた。

で、ある日を境に、俺らが公園に着くといつも変な女がいるようになった。
なんか髪はボサボサで服も薄汚い感じ、焦点あってないような目で、ベンチに座ってブツブツ独り言いってる、とにかく奇妙な女。
まぁ、最近変な奴多いしなぁ…とか思いながら黙々と筋トレやってたんだけど、たまにジーッと俺らのほう見てるときがあって、その瞬間は正直怖かった。

俺はできるだけ気にしないようにしてたんだけど、やっぱ高校生が20人くらい集まれば、ひとりは調子こくやつがいるもんで、まぁ、すげー暑い日でイライラしてたのかもしれないけど、Aが突然その女にキレた。
「あんたさぁ!いっつもジロジロ見てくるけど、何か用でもあんのかよ!!」
てな感じで。
確かにいっつも見られてると気になるし、集中力も奪われるわけで、Aの気持ちも分からないではなかったけど、あんな変な女には関わらない方がいいのに…と俺は内心思った。

んで、Aに怒鳴られた女は、言い返すわけでもなく、ただ苦虫を噛み潰したような顔でうつむいてた。
Aも怒鳴ったことで気が済んだのかそれ以上は何も言わず、俺らはそのまま学校へ戻った。

次の週の火曜は、その公園にいつもの女がいなかった。
さすがにAにキレられたのが効いたかな?ってことで、その日はみんな安心して、筋トレに励んだ。

で、そろそろ学校戻るかって時に、ふと水道のほうを見たら、Aが顔を洗ってたんだけど、どこから現れたのか、あの女が横に立ってた。
俺は心底ゾッとした。いきなり現れたことも怖かったけど、Aの横にあの女が立ってるってことは……。

と、次の瞬間、その女が手に持ってたタオルを、Aが水道の上に置いてたタオルとすり替えるのが見えた。
Aは気付かず、うつむいたまま、タオルに手を伸ばした。ヤバイと思った。
俺を含め、それを見ていた部員みんなが、一斉に叫んだ。
「A!!やめろ!触るな!やめろー!!」」
Aが驚いてこっちを振り返った。
と同時に、その女はすごい勢いで公園から逃げていった。
俺らは慌ててAの所へ行って、すり替えられたタオルに目をやった。
タオルの内側には、マチ針がびっしり刺さってた。

後日聞いた噂だと、その女は精神科を退院したばかりで自宅療養中だったらしい。
で、学校側が報告して、病院に戻されたらしいけど、いつまた出てくるのかと思うと毎日怖かった。
結局卒業までその女を見かけることはなかったけど。
Aは今も元気にやってんのかな…。

確かに珍しい。

物珍しさで買ったが、ダイソンの風の無い扇風機は無意味だった。普通のやつで十分。

タッちゃんがやってくる

その学校では週に一度、給食の時間にタッちゃんがやってくる。
養護学校のおばさん先生と一緒にやってくる。
タッちゃんは毎回、かならず暴れる。
小5の男の子が本気を出すと、既におばさん先生より強い。
 
私は転校生だった。初めてタッちゃんを見た時、怖くて怖くて、クラスのみんなのように黙って着席していることなんて出来なかった。
暴れているタッちゃんは、とても人間には見えなかった。一瞬でパニック状態に陥り、身体が逃げだしていた。

タッちゃんは逃げる私を追いかけ、背中を拳で殴った。衝撃で呼吸が止まった。恐怖で目の前が白くなったり黒くなったりした。
私を殴り終えたタッちゃんは、きちんと着席している他の子たちの背中も次々に拳で殴った。勢いをつけ体重をかけ全力で殴った。
殴られた女の子の半分くらいが泣いた。私も無意識のうちに泣いていた。男の子はみな黙って我慢していた。
給食の時間が終わるとタッちゃんは、おばさん先生と一緒に養護学校に帰って行った。
 
その学校では、それは仕方のないことだった。
その学校の小学五年生たちに漂っていたものは、諦めだった。
逃げたり、怖がって騒いだりするのは転校生である私だけで、他の子たちは週に一度殴られる環境に「適応」していた。
親が転勤族だったのでその小学校からは半年で転校したけれど、今でもあの恐怖感は深く私の心に残っている。
追いかけられて背中を殴られた痛みと恐怖も、おとなしく着席しては殴られているクラスメイトたちの諦めの表情も。
 
あの場では、タッちゃんこそが一番の強者だった。
タッちゃんは「かわいそうな子」なので、「かわいそうでない」私たち健常の子供や先生たちに対して、何をしても良かった。
健常者にタッちゃんを殴り返す権利は無い。それどころか避ける権利すら無い。なぜならそれは「差別」だから。
私は「社会的に認められた弱者は、強者になるんだ」ということをそこで学んだ。

隣人の歌声がうるさい

隣の女が、普段の挨拶なんかは声が小さいのに、歌声がでかい。
しかも替え歌。
今は、サトウの切り餅の歌にハマッてるらしくて、たとえば

土用の丑の日には「うなぎ~の蒲焼~♪ あ、無理無理無理無理っと♪」

大家に文句言われた後に「大家~のババアが~♪ねちねちねちねちっと♪」

おかげで、季節はずれなのに切り餅買っちまったじゃねえか、バカ野郎!

彼氏は理解できたのか?

スタバで隣に座ったカップルが別れ話をしていたのだが女の子(かわいいけどなんか不思議ちゃんふう)が

「パンダも可愛いしコアラも可愛いね。でも飼えないでしょ?だからね、それと同じで好きだけど、もう付き合えないの」

と、、わけのわからない断り方をしていた

剛と爺さん

俺の幼馴染みで親友の剛ってやつがいるんだが、そいつは幼い頃に親父さんが亡くなっていて、そいつの爺さんが父親みたいなもんだったんだ。
で、その爺さんて人は花火職人で地元では有名な頑固じじい。
俺達はいっつもその爺さんに怒られてた。

でも、その爺さんは剛に後を継いでもらいたいと思ってたからことさらに剛には厳しかった思い出がある。
そんな思いを知ってか知らずか、高校生にもなると爺さんへの反抗心からか「花火職人なんてダサくってやってらんねぇよ」
などと言いチャラチャラと遊び呆けていたんだ。

そして剛が22才の時、「できちゃった婚」したんだけど、この時爺さんはキレまくってしまい、おまえなぞ勘当だ!って言って剛のことを家から追い出しちまった。
行く所がないって言うんで、俺ん家の離れを貸してやってたんだ。
冬が終わり、春も過ぎ、夏になり地元の花火大会の前日、剛の母親から
「明日の花火大会、爺ちゃんからあんたたちにプレゼントがあるから絶対に見に来なさいよ」
って電話があったんだけど剛は意地になって「ぜってーいかねぇ!」とか言ってた、だけど奥さんに説得されて、俺達は花火大会へ行くことにした。

ぬるい缶ビールを飲みながら、色とりどりの花火を見上げ、剛が
「なんだよ、爺い、今の失敗じゃねぇかよ!」なんて毒づいていたらアナウンスが入った。

「次は、本日の花火を打ち上げていらっしゃいます、鍵屋甚右衛門様よりお孫さんへのプレゼントです、テーマは祝いです。どうぞ御覧下さい」

ヒュ~~っと風を切って空へと舞い上がる音が途絶え、一瞬の静寂の後、ドンッという空気を揺るがす大音響と共に夜空に大きな星が3っつ広がっていた。
青い星は剛、赤い星は奥さん、そして一回り小さいピンクの星は去年生まれた赤ちゃんの分。

「ばかやろう!カッコつけてんじゃねぇよ!くそ爺い!」

また、毒づいてビールを飲み干す剛は必死に涙をこらえ、テキ屋のおっちゃんに良く冷えたビール頂戴!なんていって照れていた。
そして、次の週に剛は実家へと帰り正式に爺さんの弟子になり、俺は仕事の都合で地元を離れた。

そして去年、今年は俺が花火大会仕切るから、お前絶対に見にこいよ。と剛から久しぶりに電話があった。
同窓生達と花火大会に行き、花火を見上げていると、花火が開く度に聞こえる歓声、そして笑顔。
俺の友達はこんなにも人を感動させらるんだなと思うと、羨ましかった。

花火大会も終盤に差し掛かった時、なんだか打ち上げ場所の辺が騒がしくなった。
事故でも起ったのかと、友達の消防団員と近くまで行ってみると、どうやら爺さんが倒れたと言う。
でも、爺さんは心配して手を貸そうとする職人達に
「孫の初舞台だ!おめぇらガタガタ騒ぐんじゃねぇ!」
と怒鳴りつけ、駆け寄ろうとする剛にも
「職人なら花火を止めるな!観客にいらん気ぃもたすな!」
と檄を飛ばした。
剛は一瞬ためらったけど、発射装置に向き直り職人達に指示を飛ばし、花火を上げ続けていた。

観客に気付かれることなく、爺さんは救急車で運ばれていった。
花火大会が終わり急いで病院に駆け付けたけど、爺さんはすでに息を引き取っていた。
救急隊員の話によると「いい花火だ、きれいだぞ剛。」と最期まで剛の花火を誉めていたそうだ。
剛の嗚咽が病院内に響いていた。いつしか俺達も声を上げて泣いていた。

葬儀が済み、爺さんの部屋を片付けていたら、剛の写真と新品のハッピが仕舞ってあったそうだ。
今年の花火をきっちり仕切る事が出来たら正式に後を継がせ、その時に渡そうとしていたハッピらしい。
剛はその時も涙が止まらなかったって言ってた。

爺さん、今年、剛はそのハッピを着て最高の花火を上げています。
いつかのお返しにとお爺さんの為に作った4号玉、天国から見えましたか?

裁判員候補の通知書速達でキター

裁判員候補の通知書速達でキター

で、振込用紙が入ってたんだが
裁判員になるのに5万円かかるのか
初めて知った。

日本人形よりコケシのほうが恐い~

電車の中で女子高生二人が恐い話をしてた。

A「え~、でも私、日本人形よりコケシのほうが恐い~」

B「なんでよw日本人形のほうがリアルで恐いじゃんw」

A「じゃあ、どっちが恐いか想像してください」

B「うん」

A「髪が伸びる日本人形と、髪が伸びるコケシ」

B「…」

A「しゃべる日本人形と、しゃべるコケシ」

B「…」

A「日本人形に噛みつかれる、コケシに噛みつかれる」

B「コケシこぇええ!!!!」

A「でしょー!!!」

 ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ

嫁が選ぶとドツボを踏む

うちの嫁は何故か外食すると、まずい物を選ぶ確率が高い。
決してまずい店ではないのに、唯一微妙なものを選ぶ才能がある模様。
そういうのを「ドツボ」と呼び、「今日はドツボ踏んだ」「今日は大丈夫」と評価している。

ある日、あるレストランに入ったとき、嫁は真剣な顔でこういった。

嫁「あのね。今日ハンバーグ食べようと思うんだけど」

俺「うん」

嫁「でもさ、私がハンバーグ食べたいということは、ハンバーグがドツボなはずなんだよね」

俺「・・・うん」

嫁「だからさ、ハンバーグの隣にあるオムライス食べようと思うんだけど、どうかな?」

俺「(何がどうなんだろう?)・・・うん。じゃあ俺がハンバーグにするわ」

嫁「えええええ!絶対!ぜったいぜったい!ドツボだよ!」

俺「まぁいいじゃん。ドツボかどうか確認しよう」

嫁「・・・・うん」

そして運ばれてくるハンバーグとオムライス。
真剣な顔してオムライスを喰う嫁が一言。

嫁「・・・こっちがドツボだった・・・・・(´;ω;`)」

俺は美味しいハンバーグを喰いながら「へぇ、そう?」と余裕を見せる。
悔しそうな嫁は帰り道一人でぶつぶつと

「どこでドツボがかわったんだろ?私がハンバーグ食べたいって思った時点ではドツボはハンバーグのはずなんだよね・・」

と呟いていた。

ガーデンウエディングが豪雪で中止になった

真冬のガーデンが豪雪で中止になった時。
私ら参加者は心底喜んで、狭いけれど暖かい室内で披露宴を楽しんだ。

「絶対に外で写真撮りたいの!!」と新婦がダダをこねて豪雪の屋外へと出たんだけれど、フワフワ積もった雪の感触に、少女の心を取り戻してしまったらしく
「わあっ、綺麗~フワフワよ」と急にアニメみたいな声で言い、スキップ。
止める間もなく池に落ちた…。

池が雪に埋まっていたみたいです。
新婦が一瞬にして視界から消えたのでビックリした。

大きな勘違い

バイト先の先輩と、ホロ酔いながらの会話。

先輩「このあいだ友達が結婚してさー。なんかどんどん皆が遠くにいっちゃうみたいで寂しいわ」

私「もう23歳ってそういう年ですよね。先輩も、もうそろそろ…」

先輩「いや、俺はまだまだwまずは恋人作らないとなw」

私「え?いないんですか?」

先輩「残念ながらw俺がいつまでも結婚できへんかったら私ちゃんお嫁さんになってくれる?w」

私「何言ってんですかwまぁダッチワイフぐらいならなりますよw私でよければw」

先輩「……あ……あはは…」

私「あははははw」


私は、ダッチワイフ=友だっちワイフ=友達ワイフ=友達妻=妻ぐらい中の良い友達だと思ってたんだ。
でも先輩の反応がなんとなくおかしくてなんとなく気になったので一応家に帰ってネットで「ダッチワイフ」を検索してみたら、
「男性用の性欲処理道具として製造された、女性型の人形のことである」
と出て、本当に血の気がサーーーッと引いた。し に た い

バイトの皆で飲んでたんだけど、そういえばあの会話の後、先輩私から一番遠い席に移動してた。
怖がらせてごめんなさい

ささやかな願望

どこか大都市の雑踏の真ん中で、もんぺと防空頭巾、オクで落札した戦時中の水筒やらをさげ、ドロップ缶を握り締めた格好で、
「ここはどこじゃ!?」と叫んでみたい。

教育とは

今日、コンビニに行った時のこと、自転車に乗れるようになったばかりらしき小学校低学年の男の子と父親がいた。
子供が自転車で、父親はジョギングで、道を走る時の注意事項を教えていたようだ。
コンビニの帰り、子供は道端の塀にこするようにぶつかって倒れていた。
その時、ゆっくり近寄るお父さんの言葉が、なかなか良かったんだ。
最初が「塀は壊れてないか?余所様の塀は大丈夫か?」
で、
「んなものは、唾でもつけとけば、じきに直る」
ときて
「ちゃんと前を見ないといかんだろうがっ。小さい子がいたらどうなったと思う」
ときたんだ。最後に
「車が来ていたら、どうなったと思う。お前にも車の人にも大変なんだぞ」
「道に出るのは、まだまだ練習してから」
だった。
なんだか、微笑ましかった。

店員さんの逆襲

レンタルビデオ屋で、隣のレジに並んでた兄ちゃんが女性店員(22~25くらい)にニヤニヤしながら紙を渡して、DVDを探してくれと頼んでいた。どうやらAVらしい。

店員「男性店員のが詳しいので交替しますね」

男 「いや、アンタに探してくれって言ってんの!客に頼まれたんだからちゃんと仕事しろよ(ニヤニヤ)」

店員「…かしこまりました。少々お待ち下さい」
店員、パソコンで検索(多分)した後レジを離れ、10分後、戻ってくる。

店員「お待たせしました」とDVD2本持ってレジに入る。

その時、男の知り合いらしき女性2人連れが男に声をかける。

女性ら「○○主任!お住まいこの辺なんですか?何借りたんですか?」
とレジを覗き込む。

店員 「それでは○○様、タイトルをご確認下さい。(とびっきりの笑顔)1点目が『それいけパイパンマン2』もう1点が『鶴のマングリガエシ』でよろしいでしょうか?」 

女性ら「ええ~何それ…」とどん引き。

男  「えっ…いや、ちが…俺じゃな…」

店員 「お客様に渡されたメモ通りの物をお持ちしたんですが…おかしいですね…ああっ!大変失礼致しました!」

男  「いやあ…」店員が空気を読んでくれたと思い、ホッとした顔。

店員 「『それいけパイパンマン2』は1週間前にレンタルされてますね!ではすぐ『それいけパイパンマン3』をお持ち致しますので!」

女性ら「何?エロビ?エロビだよね…」と遠巻きに見ている。

男  「いや…もう…いいです…」

店員 「そうですか?ではまたありましたらお声をおかけ下さいね!(ニッコリ)」

その後、背中を丸めて帰る男を部下と思われる女性2人は軽蔑した顔で見送っていた。
男がホッとした後の店員さんの巻き返しがカッコ良かった。

夏は人を狂わせる

夏真っ盛りであった。
運動後、とにかく俺たちはアホなのでひたすら8×4だのギャツビーだので体臭をごまかす、汗臭さを取ることに情念を燃やしていた。
各々が制汗スプレーだのウェットティッシュだのクリームだのを持っていた。
なので運動後、そういった香料の匂いと酸い汗臭さと粉っぽさでむせかえるようになるが、またそれが夏の証でもあったのだ。

そんな中イジられキャラの長谷川という奴がおり、彼は陽気な天然パーマの青年であった。
そいつは夏の暑さに頭をヤられて、上半身裸の状態で両手を頭の後ろに組みながら
「ンウェ~wwwwwふんふんふんギャッツビーwwwwwwww」などと歌いながらクネクネと恐らくはキムタクの真似をし出したのであるが、それ以上に狂った周囲の人間は、何を想ったのか長谷川君の左乳首に向かって8×4を容赦なくゼロ距離で吹き付けた。

最初は長谷川君も「つめてえええwwwww」などと楽しそうであったが10秒も噴射されると
「いてえ!マジいてえ!」と悲壮に顔を歪ませながら、しかし尚も男を見せるようにクネクネと踊り続けた。

長谷川の乳首は、白く砂糖をまぶしたレーズンのように、硬く冷たくなり、モヤモヤと冷気を漂わせていた。
俺は悲しかった、こんなに凍ってしまって、もう戻れないんじゃないかとさえ思った。
そうしてしばらく長谷川の乳首の動向を見守っていると、悪友の一人がその乳首を「指でピン」と
デコピンの要領で弾いたのである。
するとだ、何ということかおそらくは長谷川の乳首がもげて、どこかへ飛んでいった。
ウソだと思うかもしれない、だが本当にその時レーズン大の何かが、長谷川の胸部から飛んでいったのである。
乳首もげたwwwww乳首wwwwなどと哄笑するもつかの間、真っ青になった長谷川はその乳首のようなものを探すのに躍起になっていた。

その後は知らない、ただ長谷川の左胸部には小さなくぼみが残ったらしいと聞いた。
以来二度と一緒に遊ぶことはなかった。
長谷川は今どうしているのだろう、本当に乳首がもげてしまったのだろうか。
彼の人生はどうなってしまったのか、乳首を無くした男として今日もアンシンメントルな身体を
嘆いているのだろうか。
この話を思い出すたびに福祉社会とは何か、考えこんでしまう。
夏は人を狂わせるのだ。

B'z稲葉の理論

Q:高校2年の息子が勉強もせずに暇さえあればギターを弾いている。
このままでいいか不安

A:松本さん
「無責任のようですが、そのまま好きにやらせてあげましょう。
それ位、はまれる事があるって良いことではないですか。
僕も息子さんと同じでした。きっとギターを通して色々な人と出会いや素敵な経験があると思いますよ。」

稲葉さん
「検証してみましょう。
1.ギターにはまる→バンド結成→CDデビュー→…→売れまくり→親孝行。
2.ギターにはまる→バンド結成→自分を磨くため渡米→挫折
→L.A.の日本食レストランでバイト
→「うまいラーメンを作りたい!」と思う
→たちまち評判になりZAGATにのる
→帰国し、環七にショップをOPEN!!→カリスマラーメン屋→親孝行。
ということで、このまま弾かせてあげて下さい。」

式喰いの面

陰陽道の流れをくむいざなぎ流の信仰がある高知県物部地方。
そこの家には代々伝わる式喰いの面があるといわれている。
この面を見るのは、家長となるものだけ、それも一生に二回だけだという。

つまり家長を引き継ぐときだけに屋根裏にある面と対面するだけだという。
他のものがうかつに見たりすると、禍がふりかかるといわれている。

当主も、そのその面と対面するときは、二週間ほど前から肉類を絶ち、体を清めて正装をしてまみえなくてはならないとされる。
仮に家が途絶えた時などは、太夫と呼ばれるいざなぎりゅうの術者が、その面を人目につかぬようして、川に流して処分するという。
この処分され、流れていく面も、うっかりとみてしまうと見たものに禍がふりかかるといわれている。

とんでもない女がいた話

当時、私は精密機械を設計・製造する会社で営業事務をしていた。
会社は大きくなく、社員数も少なかったが、一応、設計部とか営業部とかに分かれてた。

製造する工場だけが別の場所にあったけど、一つの部屋で、机の島だけが分かれていて設計部も営業部も皆仲が良く、ワンマンな社長がちょっと苦手だったけど楽しい会社だった。

設計部は男性3人、女性1人と4人の設計士さんがいた。
営業部は男性3人、営業事務が私を含め2人。あとは経理や総務をしてくれるベテラン事務員さんが1人。
ストレスのスの字も感じない職場だった。
が、その楽しい日々が一人の女のせいでメチャクチャになった。

まずはメチャクチャ女スペック

当時35歳 社長の知り合いの娘。
見た目は山田邦子とかアントニオ猪木とかそんな感じ。
顎が特徴。しかもちょっとデブ。
『アントン』と呼ばせてもらいます。

ベテランさんスペック
当時35歳 見た目は小林聡美。
面白くて頭が良くて、誰からも好かれてた。

重要人物じゃないけど、私スペック
当時 24歳
周りからは井上晴美を小さくした感じって言われてた。

アントンは最初の登場からして凄かった。
営業事務は私ともう一人ユリさんって人とでやってたんだけど、ユリさんが結婚して退職する事になってた。
ちなみにユリさんは私より一つ年上の25歳。蛯原友里似の美人さん。
ユリさんの後釜として来たのが、アントンだった。

その日の業務が始まる前に、社長から皆に紹介された。

社「今日からここで頑張ってもらうアントンさん。 営業部に入ってもらう。宜しくな。」

皆「よろしくお願いします」

ア「私、設計がしたいです。」

社「え?」

ア「設計部がいいです。」

社「いやいやいやいや・・・う~ん・・・じゃ、設計部・・・にしようか」

ア「今日から設計部に入りますアントンです。父は会社経営してます。昔はここの社長の面倒みてました。宜しくお願いしまっす!ハイ!以上!」

社「(苦笑い)」

皆「・・・宜しくお願いします・・・」

みたいな感じだった。
皆、「???」って感じだったけど、仕事が出来る人なら問題ないとアントンのおかしな発言はスルーしていた。

業務開始直後、とんでもない事が発覚した。
自分から設計がしたいと設計部を希望しといて、CADが使えない。
もちろん、設計なんか今までやった事もない。専門知識もない。
でもアントンは「教えてもらったらすぐ出来る。覚えるのは早い方やから。」て自信満々。

社長が見て見ぬ振りしてた。
ユリさんが「社長の知り合いの娘って・・・何の知り合いなんだろうね。」って言ってた。
私は本能的にアントンとは関っちゃいけないと思った。

もちろん設計出来るわけもなく、雑用する事になったらしい。
アントンは、設計さんにコピーを頼まれた。

が、何故かアントンは不機嫌。
どうもコピーをとるという業務が気に食わなかったらしい。
設計さんから受け取った書類を、私の所へ持ってきた。
「これ、コピーしてきて」と。

私は営業部。アントンは設計部。
ちょうど私は、急ぎの見積書を作っていた最中だったし、一瞬「ん?」と思ったけど、コピーの使い方が解らないんだろうと思い、私はアントンをコピーの所まで連れて行き「このままセットして、ボタン押すだけです」と説明しながらやっていた。

が、アントンは自分の席に戻っていた。

とりあえず、コピーした書類をアントンの所で持っていくと
「ちゃんと出来た?じゃ、次これFAXしてきて」と次の書類を渡された。
アントンのPCを見るとエクセルの表があり、下に小さい窓でヤフー知恵袋が開かれていた。
勤務一日目からこの態度。すごい人だと思った。

さすがに設計さんが、「アントンさん、あんたに頼んだんやから。」と助け舟を出してくれた。

するとアントンは舌打ちをし「バン!」と机を叩いて立ち上がりFAXを送りにいった。
今までそんな人が居なかったので、皆凍りついた。

ベテランさんだけがニヤニヤしてた。

アントンはFAXを終えて自分の席に戻ってくるなり、書類を机に投げ喫煙室へ消えた。

とりあえず、その日はユリさんのお祝いとアントンの歓迎会を兼ねた飲み会があった。
皆の時間や予算的に、歓送迎会的な感じだった。主役は2人。
場所は、皆がよく行く居酒屋さん。
小さいながらも大将も面白いし、料理も安くて美味しい良い店だった。
が、店に入るなりアントンが

「は?何よこの店。私こんな店始めてやわ。狭いなぁ。」
と言い出した。

当然、大将も聞いていたので社長が
「あ、アントンさんは社長令嬢やからなぁ。ここ、メッチャ旨いねんで」
と一応のフォロー。
皆も口々にフォローにならないフォローでその場を誤魔化した。

そんなこんなで席につき、とりあえずビールで乾杯しようという事になった。
皆のグラスにビールが注ぎ終わって、社長が乾杯の音頭をとろうとしたが、しかし、やはり相手はアントン。
そう簡単には乾杯させてくれない。

「私、ワインしか飲めません。」

しょうがないので、ワインを注文。
きたワインを見るなり「これはどこのワイン?」とか言い出した。

アントンと一緒に上座に座ってるユリさんは、ずっとテーブル見てた。

私は、アントンと離れて座って良かったと思った。

そして皆のビールの泡もなくなった頃、やっと乾杯が出来た。

皆がユリさんの結婚相手について色々質問してた。
笑顔で答えていくユリさんが凄く綺麗だった。
ユリさんは美人だし優しいし、旦那さんは幸せだろうなって思った。

ちなみにユリさんの結婚相手は歯医者さん。

アントンが明らかに不機嫌になってきた。

営業さんがもう1人の主役アントンを気遣って、話かけた。

普段でもメチャクチャなアントンがお酒が入ってまともになるわけもない。

それからは、アントン1人が主役。

離れて座って安心していた私だが、アントンの言動には興味があった。
アントンは声がデカイのでよく聞こえた。

とりあえず、私とベテランさんと友近似の設計さんはアントンチェックを開始した。
アントンは、誰に言うでもなく自分について淡々と語っていた。

どこの会社にいっても部下から慕われる。
いずれは親の会社の経営に携わらなければならないので苦痛。
どこで働いても、自分の能力を活かしきれない。

とりあえず私はお金持ち。お金に困ったことがない。
有名俳優や歌手にプロポーズされた事がある。
今は、3人からプロポーズされている。などなど。

友近さんはひいてた。でも私とベテランさんは興味津々。

たった10分くらいの話で私達3人を満足させてくれるアントンってほんとうに凄い人だと思った。

アントンは自分のことを話し終わると、注文した料理の話に移った。

この味付けは何か一味足りない。
このワインはなんでこんなに不味いのか。
この料理なら私は3分で作れる。
素材が悪い。もっと新鮮な物じゃなきゃだめだ。などなど。

これは大将の耳には入っていなかったので良かったが、ちょっとハラハラした。
でもベテランさんは「やっぱりアイツおもろいwww」って大爆笑だった。

それから私達は大好きなスルメの天ぷらを食べながら、今後の楽しい日々を想像して盛り上がっていた。

アントンはとにかく食う。飲む。

胃下垂だから大丈夫なんだって言ってた。デブなのに。

歓迎会ももうすぐお開きだという頃に、不味いと言っていたワインを2本半飲み、ワインしか飲めないといってたくせにビールも数本飲み、料理を食い散らかしたアントンがやっと大人しくなった。

皆ちょっと疲れてた。

それから30分程してその日は解散した。

次の日、アントンは休んだ。

理由は

「二 日 酔 い」。

やっぱりアントンは関っちゃいけない人だと思った。

とりあえず、アントンは使えない人だった。
でも『出来る女』を演じるのが好きだった。

35歳だから、それなりに事務仕事は出来るだろうと考えていたけど、両面&縮小&拡大コピーが出来ない。エクセル・ワードもぼちぼち。

電話応対&敬語が変。

そのくせ、全てにおいてオーバーアクション。

一度にコピーを取ればいいのに数回に分けてバタバタ走り回る。

電話を取れば耳と肩に受話器を挟んで、何故か自分のスケジュール帳みたいなやつにメモ。
皆アントンには急ぎの仕事や重要な仕事は回さないようにしてた。

だけど、アントンは常に忙しそう。
電話をとっても早口で乱暴。PCのキーボードはガンガンドスドス。

引き出しを閉めるのはバーンバーン。
いつもアントンの周りでは色んな音がしていた。

そんなある日、アントンがとうとう

や ら か し た。

いつものように設計の出来ないアントンはFAXを送るよう指示されてた。
不貞腐れながらもFAXを送り、また喫煙室へ消えていった。
最近では、アントンの行動にも皆慣れてきて普通の光景だった。


しばらく経つと、FAXを送ったA社から電話がかかってきた。

「電話番号にFAX送ってない?何回もコール鳴るから取り消してよ」と苦情の電話。

そこへアントン登場。

設計さんが「電話番号にFAXしてるらしいからやり直して」と書類を渡すと、
「間違ってません。」と一言。

苦情の電話がきた事を話しても「間違ってません」とまだ引かない。
とりあえずもう一回送るようにと言われ、舌打ちをしながらFAXを送りにいった。
さすがに今度は喫煙室へは行かなかった。

ドスンという音と共に椅子に座ると、ガンガンドスドス始めた。

設計さんもちょっとイラッとしてたし、周りも凍りついてガンガンドスドスだけが響いていた。

ベテランさんは私と目が合うとアントニオ猪木の顔真似をしてきた。

ガンガンドスドスの中、また設計部の電話が鳴った。

アントンは電話も取らず、ガンガンドスドスを続けていた。

仕方なしに友近さんが電話をとると、どうやらA社かららしい。
ひたすら謝っている。

そして、電話を保留してアントンに
「また番号間違えた?早く取り消して」と言うとアントンはいきなりA社からの電話に出て

「何なん?私は間違えてないし!は?じゃ、番号言ってみなさい!・・・え?最後が6?・・・そんなん電話とFAX似たような番号にするから悪いんやろ!・・・は?とりあえず送るからもう電話せんといて!私が怒られるんやから!」ガチャン!

慌てて社長がA社に謝罪の電話をしてた。
バカ社長、目を覚ませと思った。

アントンは「今日はもう仕事出来る感じじゃないので帰ります」と帰っていった。
が、すぐ戻ってきて友近さんに

「あんたな、私より年下や。口の利き方も知らんのか!ちょっと設計できるからって調子のんな!」
と暴言を吐いて帰っていった。

ちなみに友近さんは27歳。

普通ならこの時点でクビ決定。

皆、ムカついたりショック受けたり空気が凄く悪かった。

ベテランさんが皆に「嫌な事忘れる薬入れといたで」とコーヒーを入れてあげてた。

やっぱりベテランさんは凄いと思った。

次の日アントンは普通に出勤してきた。
昨日の事がなかったみたいに振舞ってた。
しかも、何があったのか凄くご機嫌さんだった。

友近さんにもお菓子とかあげてた。
普段から浮き沈みの激しい性格だったけど、ちょっと怖かった。
何でクビにならないのかもわからなくて、色んな意味で怖かった。

こんな感じのアントンだったので、アントンが席を外すたびに、設計部からはアントンを外してくれと社長にお願いするようになった。
辞めさせるは無理だろうから、製造の工場で使ってはどうかという話もでた。

でも、ワンマン社長は、知り合いの人の娘さんという事もあり困っていた。
アントンはとりあえずデスクワークがしたいらしい。

そこでワンマン社長が出した答え。

「よし!営業部で頑張ってもらうから」

その時の皆の反応をみて、アントンが居なくても凍りつくんだなぁって思った。

もちろん営業部は猛反対。
営業の方が電話・FAX・コピーや雑用が多いので絶対に無理だ。
しかもユリさんもまだ居るしベテランさんも手伝ってくれてるから、充分だと訴えた。

けどそこはワンマン社長。聞いてくれるわけもない。
ってことで、次の週からアントンは営業部で仕事をすることになった。
ユリさんが何故か「何か・・・ごめんね」って謝ってきた。

私はちょっとお腹が痛くなった。

同じ部屋と言えども、部署が離れて喜んでいるのは友近さん。
友近さんは明日から週末まで、製造の工場の方へ会議で行くことになっていた。
だから、今日でアントンとの仕事は終わり。

あんなウキウキした友近さんは久しぶりに見た。
そんな友近さんに、ベテランさんが猪木の顔真似しながらガッツポーズしてた。

顔真似がちょっと上手くなってた。

ところが、次の日。
社長が営業部への異動を伝えるため、アントンを会議室に呼んだ。
しばらくしてバーンと会議室からアントンが飛び出してきた。

そして

「私はまだまだやり残した事があるんです!設計部も私が欠けると困ります!」
って、叫びだした。

皆が「え?何が?」って感じだった。
社長は悩んでた。

そして

「じゃ、これからも設計部で頑張ってもらおうかな」
って言った。

皆が「え?何で?」って感じだった。

結局、アントンは元の設計部で仕事を始めた。
週明けの友近さんの唖然とした顔を今でも忘れられない。
普段は引き締まった顔なのに、その朝は稲中に出てきそうなユルイ顔になっていた。

そんなこんなでユリさんも辞め、月日は流れ、設計部の皆が諦めと絶望を感じ、アントンの扱いにも慣れてきた頃、営業部に新しい事務員さんが入ることになった。

私は一緒に仕事をする人なので、良い人がいいなぁっと思ってた。
この人も重要人物なので、名前を付けます。
とりあえず今回も綺麗な人だった。

雰囲気的に滝川クリステルみたいな人。
なので、クリステルにします。

クリステルも35歳。
アントン、ベテランさんと同い年。

クリステルは、性格温厚で覚えが早くしかも仕事が丁寧だった。

この才能の一つでもアントンにあげればいいのにって思った。

余談だけど、社長は「女は35歳から」って言ってた。
だから35歳がこんなに集まったのか、たまたまなのかは謎。

私1人お子様みたいでちょっと寂しかった。

そんなクリステルはベテランさんとも気が合い、他の人からの受けも良かった。
でも予想通り、アントンはクリステルを嫌ってた。
常に先輩面して、クリステルに雑用を押し付けてた。

クリステルはアントンに理不尽な事言われても常に温厚だった。
私もこんな人になりたいと思った。

常に『出来る女』を演じてたアントンは、自分の方が仕事が出来て上の立場だと思っていた。

アントンのポジティブさも見習おうと思った。

クリステルの歓迎会の日、設計部に問題発生。

設計の修正箇所を電話で聞いていたアントンの連絡ミスで、大慌てで修正することになったらしい。

今更アントンを責めても逆切れされるのは分かっているので、皆何も言わなかった。

なので、クリステルの歓迎会は営業部だけでやる事になった。
もちろんお店はいつもの居酒屋さん。

アントンが居ないせいか、クリステルが良い人過ぎるせいか、とても楽しい時間を過ごしていた。
何か昔に戻ったみたいで嬉しかった。

が、なぜかアントンが登場した。

後で設計の人に聞いた話によると、アントンは自分が行かないと始まらないと言い出したらしい。

クリステルの歓迎会なのに・・・。

皆がバタバタしてるのに、「部下の歓迎会には出る!」と言い張ってたらしい。
部下ってなに?部署違うし。

『出来る女』の妄想が設計部の部長くらいまで出世したようだ。
でも、皆アントンが居ないほうが仕事が捗るので行かせたらしい。

こっちはいい迷惑だった。

アントンは、来るなり「やっぱりまたこの店かぁ」と言った。
帰ればいいのにと思った。

クリステルは大人の対応で、「お忙しい所ありがとうございます」って言ってた。
ベテランさんは、ニヤニヤしながらスルメの天ぷら食べてた。

アントンはまた不味いと言いながらも、またワインをがぶ飲みしてた。

しばらく経つと、アントンがご立腹。

今日はクリステルの歓迎会なので、皆がクリステルを主役にするのは当たり前なのに、アントンはそれが気に入らなかったらしい。

いきなりクリステルにあれこれ質問しだした。

前はどんな仕事をしてたのか。
実家は何をしてるのか。
出身はどこか。
結婚はしてるのか。などなど。

この質疑応答で、それまで不機嫌だったアントンが急に元気になった。
理由はクリステルが片親で育てられて、高校卒業後すぐ働き出した。
結婚はしているが、旦那さんは出張が多いということ。

その後のアントンは、今まで以上に本当に最低だった。

片親で育ったって事は貧乏だったんだろうとか、高卒でちゃんとした知識はあるのかとか。

旦那は絶対ほかに女がいるとか、子供出来ないなら結婚してる意味ないから離婚しろとか。

私は始めて人を殴りたいと思った。

酔った勢いとはいえ、言っちゃいけない事がある。
こいつ本当に極悪人だと思った。

周りもいい加減にしろと止めていた。
そんな時でもクリステルは大人の対応をしていた。

私は何だか泣きそうになってきた。

ベテランさんはビールをピッチャーで注文してた。

空気の悪いなか、アントンはそんな事全く気にせず、自分の金持ち自慢や大学時代の事を話していた。
クリステルがトイレに立ったすきに、アントンが上座を占領してた。

アントンはずっと喋ってた。うるさかった。
昔から、ブランド物のバッグしか持ったことがない。
クリステルが使っているようなバッグはスーパーの袋と一緒。

一回使ったら捨てるのが私の基本。

パリスヒルトンでもそんな事しない。ほんとバカだと思った。

気づけばアントンの側には私しかおらず、皆はクリステルが席を立ったと同時に、ちょっとずつ席を移動してた。

ベテランさんはピッチャーを受け取りながら私に、「飲み物来たぞー」と助け舟を出してくれた。

アントンから離れピッチャーを受け取ろうとした瞬間ベテランさんが、アントンの方へビールをぶちまけた。

ア「ウギャー!ちょっと!何してのよ!ウギャー!」

ベ「ごぉめぇーん。私酔ってるみたいやわぁ」

ビショビショになり喚くアントン。

急に酔っ払いになったベテランさん。
トイレから帰ってきて呆然とその光景を見詰めるクリステル。

私とほかの人はキョロキョロしてた。

ベテランさんが「ごめんごめん」と言いながら、トイレにあったタオルでアントンを拭いていた。

その後、お店にモップ借りて床とアントンの靴を拭いてた。

私たちも大将に布巾をかり、テーブルとか拭いた。
さすがのアントンもビショビショのままで居るわけにいかず、プリプリしながら帰っていった。

そのあと、ベテランさんは大将に

「ビショビショにしてごめんなさい。飲み物粗末にしてごめんなさい。」とひたすら謝っていた。

大将が笑顔で「気にせんでええよ」と言ってた。

ベテランさんはクリステルや私たちにも謝ってきた。
私は結構飲んでたせいか、何故か号泣してた。

アントン以外の人が良い人すぎて涙が止まらなかった。
大将にアイスを貰って、皆がタクシーに乗せてくれてお家に帰った。

さすがに次の日アントンは休まなかったけど、ベテランさんにネチネチ昨日の事を言ってた。
ベテランさんは素直に謝ってた。
謝ってるベテランさん見て、ちょっと心苦しくなった。

この日のアントンはいつも以上に不機嫌だったけど、営業さんが買ってきたケーキを食べたら機嫌良くなった。

人数分のケーキなのに、外出してた営業さんの分まで食べてた。
それから数日間アントンはちょくちょく問題を起こしたけど、皆普通に過ごしてた。

皆大人だと思った。

クリステルは前の会社でやっていたとかで、営業事務は勿論、経理や人事・総務などオールマイティな人だった。

ベテランさんと凄く気が合うらしく、2人は仲が良かった。
よく私と友近さんも誘ってくれて、4人で飲みに行ってた。

ベテランさんとクリステルは「ほんと私たち不良主婦だねぇ」って言ってた。
何回に一度は社交辞令でアントンも誘ったけど、「彼氏と会うから」と言って来なかった。
しかも皆に聞こえるくらい大きい声で言ってた。

ブスでデブで性格悪いうえに難聴かと思った。

ここまでで分かると思うけど、アントンには良い所がひとつもない。
如いて言うなら、親が金持ちって事だけ。
この金持ちっていうのも嘘かと思ってたけど、社長曰くこれは本当らしい。

そんなアントンにある朝一番「飲みに行こう」と誘われた。
しかも二人きり。

もちろん即答で「無理です。用事あります。」って言ったけど聞く耳持たず。
助けを求めようと周りを見るとベテランさんが口パクで「行って来い」って言った。

クリステルは何故か指でOKサインしてた。
友近さんはニヤニヤしながらPCの画面に向かってた。

午前中は仕事が手につかなかった。

基本、女性陣はお弁当持ちだったので休憩室で食べてたんだけど、金持ちアントンだけはいつも外食してた。

4人になった時、あのOKサインと「行って来い」の意味を聞いた。
すると、友近さんがとんでもない事を言い出した。

「アントンは営業に好きな人おんねんで」

全く意味が分からなかった。

まず、アントンには彼氏がいるはず。
3人からプロポーズをされてるはず。
100歩譲ってそれが嘘だとしても、今までの醜態を見せてて好きになるも何もないもんだ。バカかと思った。

しかも、なぜ私がアントンと2人で飲みに行かないといけないのか。

全く意味が分からなかった。

話を詳しく聞いてみると、アントンが好きなのは私の隣の席の営業さんだった。

これといって芸能人に似てる人がいないので、「営業男」って呼びます。
営業男は32歳、独身。まぁシュッとした感じの人。

どうしてそれが分かったのか聞くと、皆が「見ればわかる」と言ってた。
大人だなぁって思った。

ベテランさんとクリステルは、アントンもきっと一人で寂しいはず。
自分達にはあまり話しかけてこないけど、晴美(私です)は気に入られるようだから、ちょっとでも歩み寄ってやろうじゃないかと、他人任せだけど大人な考えを言ってきた。
友近さんは、「本当にアントンに恋人が出来れば、心落ち着いて良い人になるはず」
という結論を出していたけど、どう考えても生贄になる営業男が可哀想だった。

どうしても営業男を生贄にするのかと聞くと、
「片思いでもいい。好きな人が側で仕事をしてるだけで落ち着くかもしれない」という。

とりあえずアントンの相談を受けて、適当に立ち回れ。もちろん力は貸すからと。

友近さん1人張り切っていた。

35歳達は、「あんまりいらん事したらあかんで」って心配そうだった。
人の恋愛感情を弄ぶのは禁止とも言われた。

でも私は友近さん命令で生贄となった。

しょうがないので、その日の帰りアントンと飲みに行った。
アントンは本当に金だけはあるらしく、結構高そうな店に連れて行ってくれた。
まずはビールとワインで乾杯。

料理を注文しようとメニューを見てみると、本当にお高い。
ふとアントンを見ると、キモイくらい目を細めて煙草に火を付けてた。

結局、スルメの天ぷらはなかったから適当に頼んだ。

注文も済み店員さんが消え、二人きりになった時アントンが言い出した。
「晴美、あんたにちょっと相談があるねん」
キタ!と思ってアントンを見ると、遠い目をしていた。

クリステルがやると、絶対見惚れるくらいキレイな表情だと思った。

でも相手はアントン。バカにしか見えない。
しかも口から煙草の煙が出て、微妙に鼻の穴に吸い込まれてた。

心の中で「ザキ」って呟いた。

話が長かったので適当に端折って書くと、営業男が好きだ。
今までの男は飽きたので振った。
お前は営業男と仲が良いんだから、なんとかしろ。

って事だった。

たったこれだけの内容を2時間に渡って話された。

確かに席が隣なので、結構仲はいい。

でも、私と営業男の話の中で一番盛り上がるネタはアントンのガンガンドスドスだったり、アントンのクリステルいじめだったりする。

営業男も本当に可哀想だなぁって思った。何の特徴もないけど良い人なのに。

早く帰りたかった私は「じゃ、協力しますよ」と言って話を終わらそうとしたけど、アントンは営業男の良い所を延々と話続けた。

やっと開放されて携帯を見ると、友近さんからメールが来てた。

「どうでしたか?帰ったら電話下さい」
どうでもいい情報だけど、友近さんはメールになると、標準語&敬語になる。

しょうがないので、電話して報告した。
友近さんは「あんたの今後にかかってるんやで。頑張ってや」って他人事だった。

とにかく大好きな皆のために頑張ろうと思った。

次の日、アントンに昨日のお礼を言おうと探していると、バーン!という音と共にドアが開いてご機嫌アントンが出社してきた。

私「昨日はありがとうございました。ご馳走様でした。」
ア「ええよええよ。」

(営業男出社)
ア「晴美は妹みたいに可愛いから、また飲みに行こうなぁ」

もちろん最後のは営業男に聞こえるくらいのデカイ声。

『出来る女』スキルに『年下に慕われる女』が加えられた。

始業開始10分。アントンに呼ばれた。
今日中に好きな人はいるか、どんなタイプが好きか聞いてくれという。

「好きな人はいるか」はまぁいいとして、「どんなタイプが好きか」を聞いてどうするのかと思った。

今更どうあがいても、アントンはアントン。変われない。
でも昨日奢ってもらったので素直に「了解です」って返事した。

席に戻るなり、営業男が「アントンの次のターゲットお前か?」って笑ってた。
知らぬが仏って言葉の意味がこれほど理解出来た瞬間はない。

営業男も外出し、アントンには帰りまでに聞いときますと報告した。

昼休み、「アントン恋する乙女大作戦(通称AKO)」の報告会をした。

友近さんが、「よく食べる人がタイプって事にしろ」って言った。
アントンの良い所を金持ち以外で探したらそれだったらしい。

するとベテランさんとクリステルが「でも、アントン騙してちょっと可哀想」とか言い出した。
ベテランさんはまだしも、クリステルはアントンにすごく意地悪されてたのにどこまでも優しい人だ。

でも友近さん曰く、私たちから仕掛けたわけじゃない。

アントンから晴美に勝手に相談してきただけだし、どちらにせよアントンは振られる。
その期間を延ばしてるだけという事だった。

私も賛成した。

私が頑張ればアントンも幸せ、皆幸せ、万歳だという事。

とりあえず、続けようということになった。

15時頃、営業男が帰ってきた。
私は見積もりを作るよう頼まれた。ちょっと溶けたミルキーを貰った。
ミルキーを食べようとすると、アントンに呼ばれた。

アントン第一声「ミルキーちょうだい」。
もちろん渡した。

これ以上アントンに呼ばれたくなかったので、AKO会議で決まった事を報告した。
「営業男は良く食べる人がタイプらしいです」

アントンがニンマリした。キモかった。

次の日からアントンは営業男が事務所にいる日は、私たちと食べるようになった。
もちろんどっかで買ってきたお弁当やパン。

ベテランさんが「ほんとよく食べるなぁ」というと

「うん。私食べるの好きやねん」ってキモイ笑顔にデカイ声で答えてた。

アントンは結局、ベテランさん達にも営業男の事を相談してた。
クリステルをあれだけいじめといて、よく相談出来るなと思った。
しかも、アントンは私にとんでもないミッションを言ってきた。

その日のアントンの食べた量を営業男にそれとなく報告しろという。

誰もアントンの食べた量なんか聞きたくない。
ましてや、本当は何の関わりもない営業男に聞かせるのは酷すぎる。
しょうがないので、適当に「了解しました」と返事した。

すると、何故か営業男から突然
「最近、アントンと一緒に食ってんの?アイツ何食べてんの?」
と聞いてきた。

いきなりの展開にビックリしたが、これ幸いとアントンのミッション通り、アントンの昼食摂取量を報告した。

もちろん本当に大食いだったので、営業男も驚いてた。

「マジで?アイツ何になるつもりやねんwww食いすぎやろwww」

こんな反応アントンに報告出来ないので、唯一のAKOメンバー友近さんの指示を仰ぐことにした。

友近さんを給湯室に呼んだ。

これまでの経緯を話すと、「ちょっと嬉しそうな顔してたって言ってたら?」と危険な事をいう。

それでアントンが本気になったらどうするのかと聞くと、
「アントンはあぁ見えても、ほんまに好きな相手には奥手やから大丈夫や」との事。

心配しながらも、アントンに報告した。

アントンは「ムヒョッ」ってキモイ笑い方した。

「ム」の時にいつも以上に顎が出てた。

でも、本当に営業男を好きになった頃から、アントンは暴れなくなった。

恋の力って凄いって思った。

AKOのおかげもあり、平穏な日々を過ごしていった。

ベテランさんとクリステルには、いい加減にしろと言われていたけど、AKOは解散しなかった。

最初は嫌だったが、アントンミッションを友近さんが答えを出してくれ、私はそれを実行するだけだので、結構楽だった。

が、事件は起きた。

ある日、年末も近づき今年も平和に終わるかなぁと思っていた12月中旬。
久々にワンマン社長が「皆で飲みに行こう」と言ってきた。

私は暇だったのでOKした。
ほかの人も営業男もOKした。

もちろんアントンもOKした。

いつもの居酒屋到着。

いきなりの集合でも、集まりの良いメンバー。和気あいあいと飲んでた。

そしたら何故か結婚の話になった。
独身組は結婚願望があるのかとか。

私はハッキリ「あります!」と答えた。彼氏居なかったけど。

営業男は「したいですよぉ。でも良いと思う人は皆結婚してたり、彼氏居たりするからなぁ」って言ってた。

聞かれてもないのにアントンが「私は今フリーだし」って言ってた。
無視されてた。

するとワンマン社長が営業男に「どんなんがタイプやねん。」って聞いた。

はい、ここからが事件です。

営業男「クリステルさんみたいな人がいいです。何で結婚してるんすかぁ」

怖くてアントン見れなかった。

とにかく私はトイレに逃げた。
そしたら、トイレのドアをトントンされた。
絶対アントンだと思って開けたら、猪木の顔真似したベテランさんだった。

アントンは帰ったらしい。
帰る前にクリステルを思いっきり睨んで帰ったらしい。

クリステル・・・ごめんなさい・・・

とりあえず、社員一同は一致団結してアントンからクリステルを守ることにした。

ここで営業男がある告白をしてきた。

聞くところによると、アントンが営業男を好きなことは営業男も知ってた。

でも、気づかない振りをしてた。

自分のせいで、こんな事になって申し訳ないので、何か出来ることがあれば言ってくれという事だった。

ベテランさんは「じゃ、アントンと結婚してくれ」と言った。
無茶苦茶すぎる。

営業男はもちろん「無理です。嫌です。」って断ってた。
そりゃそうだ。

とりあえず、問題が起こらないことを祈りつつ、その日は帰った。

次の日からさっそくアントンのクリステルいじめは始まった。
アントンのいじめ方は、内側からズンズンくる。

人の心をボロボロにして喜ぶタイプのいじめ方だった。

何かある毎に、「高卒のくせに」とか「貧乏人は金稼ぐの必死やな」とか。
仕事と全く関係ない事でズンズンくる。

こないだまで恋の相談してたくせに、記憶障害なのかと思った。

周りが注意しても、聞く耳持たない。

あいかわらずヘンテコな『出来る女』で「部下に注意して何が悪い!」とキレる。

クリステルも人間なので、100回に1回は計算ミスしたりする。
そういう時のアントンは「高卒、足し算教えたろか?」とか口出ししてくる。

そんな執拗なイジメが続いて、クリステルも皆も限界だった。

そんなある日、ベテランさんが社長のお供で出掛ける事になった。
普段ベテランさんが金庫の管理やお金を合わせてたけど、帰りが遅くなるので社長もベテランさんも、その日はクリステルに任せてた。

社長はともかく、ベテランさんには居てほしかった。
何か不安でしょうがなかった。

会社の金庫は入れるものが少ないのにデカイ。
私が入れそうなくらいの大きさ。
銀行印とかも、その金庫に入れてたんだけど、金庫を開けると銀行印が無い。

焦って探すクリステル。
皆も一緒に探した。
アントンだけは知らん顔してる。

金庫を隅々まで探しても見つからなかった。

証拠はないけど、私も友近さんも犯人はアントンだと思った。

アントンは「だから貧乏人に金庫とか任せるから」とか言ってた。
ちょっと泣きそうになってるクリステルを見て、友近さんが強行突破に出た。
アントンの机に行き、横の引き出しを開けようとした。

もちろん抵抗するアントン。
必死の2人を見て、どうしていいか皆分からなかった。
もう会社の事務所じゃなかった。修羅場だった。

その時、社長とベテランさんが帰ってきた。

社長は「何や?どうしたんや?」って感じだったけど、ベテランさんは何となく分かったみたいだった。

アントンと友近さんと所へ行って、理由を聞いてた。

そしてまず私に「あんたの机の中、探していいか?」って聞いてきた。
もちろんOKした。

ベテランさんは一人一人に承諾を得ながら、社長の机まで探して廻った。
最後にアントンの所にいって、「探していいな?」って言った。

ベテランさんの顔には、何の表情もなかった。

アントンは無言で椅子から立ち上がった。
一つ一つ引き出しを開けていくベテランさん。

途中で動きが止まった。手には銀行印があった。
無表情のまま金庫へ直した。
そしてアントンに「どういう事?」って聞いた。

あんな怖いベテランさんを始めて見た。

ちょっと焦ってたけど、さすがはアントン。
「私じゃないし。クリステルが入れたんやろ?」ってクリステルを睨んでた。
コイツ本当に凄いと思った。

事務所の空気は重くて真っ黒で、耐えられなかった。
アントンが来るまでは、とっても楽しくていい会社だったのに。

悲しくて悔しくてちょっと泣いた。

そしたら、クリステルが「私、辞めます」って言い出した。
社長はずっと黙ってた。

ベテランさんが
「社長、ここまできたら今後何が起きてもおかしくない。誰が必要で誰が不必要な人材なのは分かってるはずですよね?」

って言っても社長はずっと黙ってた。

重い沈黙が続いて、終業時間になった。
やっと社長が口を開いたけど、ビックリする内容だった。

「ベテランが言うことも分かる。でもアントンさんは俺が世話になった人に頼まれたから辞めさせるわけにはいかん」

その言葉を聞いた途端、アントンは普通に「おつかれさん」って帰っていった。

それからちょっとして、ベテランさんと設計さん2人が辞表を提出してた。
クリステルも辞めていった。

その後もどんどん辞めていって、新しい人が大半になりアントンがますます調子に乗った頃、

私と友近さんも辞めた。

結局、ベテランさんは得意先だった所へ就職した。
クリステルは専業主婦になった。

友近さんも別の会社に就職した。
私は派遣登録をし、ボチボチ働いた。

今でもクリステルとベテランさんとは年賀状のやりとりはしている。
友近さんとは、お互い忙しくなってだんだん連絡を取らなくなった。

私が今年35歳になり、なんかあの頃を思い出した。
ベテランさんとクリステルと同じ35歳鬼婚小梨生活してるけど、あの2人みたいに、素晴らしい人にはなれなかった。

仕事もそれなりに頑張って、常に笑顔でいるように心がけてるけど、やっぱりあの2人には適わないと思う。

落書き

2、3年前だけど抜け道になってるトンネルみたいなとこに

あまやどり きょうもだれかの くびをかる
っていう落書きの下に微笑んでるマネキンの首があってちびりそうになった
今はなんか黒塗りされてた

一心不乱

当方アパート暮らし。
帰宅するとアパートの前で隣の坊や(4歳)が空に向かって、坊やの背丈ほどある木の枝を両手でぐるぐる回してる。
初めは飛行機か何かに向かって、手を振っているのだと思っていたのだが、どうも表情がおかしい。
笑顔ではなく、鬼気迫る表情で無心に枝を回している。
どうしても気になるので、挨拶がてら何をしているのか聞いてみた。

「こんにちは、○君」 
( ゚д゚)っノシ「こんちは」

「○君は何してるのかな?」
( ゚д゚)っノシ「まぜてゆの」

「? …何を混ぜてるのかな?」
( ゚д゚)っノシ「くも」

雲を混ぜていたらしい。
なるほど、納得。
見上げてみれば、空は鱗雲で覆われ、一部がすじ雲になっている。
そのすじ雲は、坊やが混ぜたからすじ雲になったらしい。

「すごいね、○君。雲混ぜれるんだ。」
(゚д゚)っノ「…」 (゚∀゚)っノ「…」 (*゚∀゚)っノシ「私さんの、まぜたげる」

「私の分も混ぜてくれるの?ありがとうね、頑張ってね」
(*゚∀゚)っノシ「うん、ばいばい!」

それから、お母さんに呼ばれるまで、一心不乱に雲混ぜてた。
明日はきっと晴れるな。

電車で大声を出す不良外人をビンタした

電車の中に大声で喋っててやかましい不良外人がいたので
「ファッキンジャップ!」
と叫んでビンタしてやった。 外人、「え?」って表情で呆然としてた。

プレゼントはドラゴンボールの玩具

先日、海外に行った友人の妙なお話。
そいつも結構なオタクなんだが、海外をめぐる時には大概、荷物の中に、ドンキホーテとかで売ってる、玩具のドラゴンボールを持っていく。
それをどうするかと聞くと、海外でオタ話で盛り上がった人、お世話になった人(ドラゴンボール好き限定。)に、ドラゴンボールをプレゼントしてゆくと言う。

そして前回の旅行のとき、ホテルのボーイさんが日本の漫画オタで、竜玉スキーだったので、チップと一緒にドラゴンボールをプレゼントしてみたらしい。
そうしたら、次の日も同じボーイさんがやってきて、
「お客様のお陰でボクは昨日、ホテルでミスターサタンの様な扱いでしたよ!トテモトテモアリガトウ(ココだけ日本語)!!」
と、喜色満面で、チェックアウトまで蝶よ華よと友人のお世話を焼いてくれたそうな。

更に。
レストランのボーイさんも同じように漫画オタだったようで、チップをテーブルに置いて去るときに、お礼の言葉と共にドラゴンボールをチップの抑えにしておいたら、帰り際にボーイがすっ飛んできて、「こちらはサービスです。」と言って、その店でテイクアウトできる御菓子をくれたそうな。

お前ら。海外旅行に行くときは、何か日本限定の簡単なアイテムを持ってったほうがいいかもしれんぞ。

過去の自分に一通だけ手紙が送れるとしたら…

三年前の俺へ

もうすぐ忘年会だな。
その日の夜は雨が降るから傘を持って行け。
それか10秒でいいから早く店を出て、目の前の電車に乗り遅れるな。

そうしないと嫁が娘を連れて駅まで迎えにきてしまうぞ。

電車の中で携帯で交わした
『雨降ってきたね、駅まで迎えに行くよ』
『ありがとう、待ってるよ』
って言葉を最後の会話にしたくないだろう?

この時期は酒飲んで平気で車を運転している奴がたくさんいるんだ。

こちらがいくら気を付けても突っ込んでくるバカがいるんだよ。

だから雨降り始めるまでに駅につくか、傘をさして歩いて帰れ。

そうしないとお前のは何のために生きてるかわからない人生になるぞ。

死後の世界なんて一切信じてないお前が、もし死後の世界があったとして自殺して地獄に行ったら、永遠に嫁と娘に会えないのかな、なんて有り得ないことが気になって死ぬことすらできず
毎日毎日死ぬまでの時間を潰すために生きることになるんだ。
もしこのまま普通に死ぬまで耐えたら、もしかしたらまた嫁と娘に会えるかもしれないなんてことだけが希望の人生なんて嫌だろ?

だから頼む、傘を持って行け。

綺麗に戻ってきたのに・・・

オレの携帯、この間トイレでかがんだ拍子にYシャツの胸ポケットから落っこちて、出したてやわやわウンコにペチャッってなったんだけど、落下防止用のバネ付けてたおかげで、胸ポケットにそのまま戻ってきちゃいました。
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