駆け込み乗車してきたおっさん

こないだ電車でおっさんが駆け込み乗車してきて息も整わないまま、Ipodを胸ポケットに入れていたのであろう

乳首辺りを指先で円を書くようにクリクリしながらハァハァ言ってた
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相当嬉しかったんだろうな

この間飲み会で、韓流にはまってる同僚が
「韓国人は優しくてたくましいし、肌が綺麗で美人も多い!」って言うから俺が気をきかせて「金子さんって朝鮮人みたいって言われませんか?」
って言ったら涙目になってプルプルしてた。相当嬉しかったんだろうな。

警察24時が大好きな息子

警察24時が大好きな息子5歳。
息子の職質をカタコトの日本語で華麗にかわす私、密売人。
ボディチェックでジップロックに入った粉末が見つかり、息子がおもむろにハンズで買った実験セットの指示薬を取り出し粉末を入れる。
なぜかエセ関西弁になり「これな、色が変わったら悪い薬やからな!」
→色が青になる、時間を読み上げ私逮捕。

たまに粉を片栗粉や塩にすると色が変わらなくて警察官涙目。
無罪放免でスッキリ。

ネコと知らないヘビ

朝起きたら家のネコと知らないヘビが部屋の中で死闘を繰り広げていた。
ヘビはキライだけど寝ていた私をヘビから守ってくれていた家のネコを置いて逃げる事なんて出来るわけない私も戦う。
マンガ本投げた→家のネコに命中。なんかの雑誌投げた→家のネコに命中。お菓子の箱投げた→家のネコに命中。眼鏡ケース投げるのやめてカレンダー外して丸めて叩く→家のネコに命中。
ここで家のネコがキレて私をバリバリと引っ掻き私は転倒、家のネコはヘビとの戦いに戻り勝利を勝ち取る。
それからしばらく家のネコは私の相手を一切してくれませんでした。

ビーフorチキン

国際便の機内で隣の席の男性が、すごくカワイイ金髪のCAさんに
「ビーフorチキン」と聞かれ
「ユー!」て答えてた。
そしたら「エスコートしてくださるの?」と言われて、慌てて冗談だと言ったらそのまま去っていった。
出てきた料理はもちろんチキンだった。

猫の遊び

自分が子供の頃飼っていた猫は、まだ稲刈りしていない田んぼで虫取ったりして遊んだり、稲と稲のトンネルみたいな隙間から歩行者目掛けて走り寄り、わっ て驚かせて遊んでたの思い出した。

近所のおばちゃんが、きゃー!って驚いてる声を何度か聞いてワロタなぁ。
懐かしい思い出

戒名料

もう30年位前の話しだが、葬儀でお経が読まれてる最中に、何を思ったのが横にいた喪主さんが
「あのぉ~ 戒名料はおいくら包めば宜しいでしょうか?」
と、僧侶に聞きはじめた。
僧侶の方も「そのお話は後ほど・・・」
とでも言えばいいのに何を思ったのが、
♪三十万~ 三十万~♪
とお経のリズムに合わせながら、片手で指を3本立てながら答えたので、参列している人達は笑いを堪えるのが大変だった・・。

ビタミン剤

幽霊的なアレじゃないけど。

お恥ずかしながら妊娠してしまって結婚することになったんですが、父子家庭で父親の反応が怖いので先に私が実家に帰ったあと、夫となる人を紹介しようということになったんです。
先に帰っていると、たまたま夫の祖母が骨粗しょう症で腰を折ってしまい、お見舞いや入院手続きがあり、夫を待っている期間が伸びてしまいました。

親に話していないので友人に話すのもどうかと思って幼馴染(女性)数人にも隠してごはん食べにいって昔話などをしてたりしました。
その中の1人がドラッグストアで働いていて、実家に帰省してから3回目くらいに会う時にアメリカのビタミン剤といって小さめの薬の箱をくれました。
前にもビタミン剤とかコラーゲン?とかのサプリメントをもらったので素直にありがとうと言って受け取りました。
でも妊娠中だし英語で書いてあって、なんとなく怖かったのでそのまま飲まず持っていました。

それから夫が私の実家にやってきて挨拶、結婚し子供も無事に産まれました。
唐突ですが私の趣味は海外ドラマを見ることで、子供が寝てからゆっくり見るのが好きなんですが最近「ザ・ウォーキング デッド」というドラマを見ていて、その中で登場人物が妊娠し堕胎薬を飲むシーンがありました。

ふと昔、友人に薬をもらったことを思い出し薬の名前を検索したら、アフターピルや堕胎薬を輸入代行するページが出てきてゾッとしました。
妊娠していることもその時は話していないし、その後地元からは離れたところに住んでいるので会っていません。
たしかにお酒も飲まなかったので、勘が良ければ気づいたとは思うんですが、ビタミン剤といってくれたので悪意があるようにしか思えず怖くてしょうがなくなりました。

ヒトガタ

いや、たいして怖くないんだけどホントの話。
遺伝とは怖いもので、デブのおれの娘も小学校高学年になると太ってきた。
ダイエットもかねて、近くの山に2人で登ることを、毎週おこなうようになった。
頂上まで1時間すこしかけて登る。
こんなことを数カ月して、俺の腹も、娘もすこし鍛えられてきた3月の末ごろ。
うるさいくらいのウグイスの声を聞きながら下山していると、娘が「○○テレビしようよ。」と言ってきた。

○○テレビとは、地方局のテレビCMっぽい口調でチープなCMを即興で考えてしゃべること。

暇なとき車で見える看板の店や会社のCMを即興でやるのだが、妻は、「また始まったの。」とあきれ顔。
しかし、なぜか娘は大好きで、上手に合いの手を入れるようにもなってきていた。
まあ、遺伝とは恐ろしいものですな。
ホントにバカみたいな、他人から見たら何が面白いのかわからない遊びなんだけどね。

「お題は?」
「じゃあ近所にできた紳士服のシマダ」
「男の色気は身だしなみから、あなたのファッションをリードする紳士服のシマダ。2パンツセットで19800円から。紳士服のシマダはフレッシュマンを応援しています。」
で、娘が「今ならブライダルフェア実施中。」と締めた。
「紳士服でブライダルフェアはおかしいやろ。」と娘と笑いあった。

「次はオレな。お題は仏壇仏具の木村屋」
「どこいいくの?」「木村屋」
「おきにいりは?」「木村屋」
「葬儀のことなら?」「木村屋」
「仏壇仏具は?」「木村屋」
「なんでもそろーう、木・村・屋~。」 と娘が言った後、自分たちの右手の林から
「ブライダルフェア ジッシチュウ!!」
という声が聞こえてきた。
かわいいが、気味悪い。何というかインコの鳴きまねのような声。

固まる二人
「聞こえた?」「ああ。」
「人間っぽくないよね。」「モノノケのたぐいっぽい、、。」
そしてもう一度
「ブライダルフェア ジッシチュウ!!」
と誰もいない林から聞こえる。
「逃ぃげろ―!」と急いで下山した、、、。

下の駐車場まで来ると、頂上の石碑まで青空をバックによく見える。
頂上に木は生えておらず、不思議とよく見えるのだ。
頂上にはオレンジ色ウインドブレーカーを着た、ヒトガタが見える。
のぼり口はここしかなく、めったに人が訪れないこの山の駐車場に車は止まっていないのに。
俺のウインドブレーカーそっくりなのがこの距離でもわかる。
「だれともすれちがっていないよな。」「うん。」
「あれ。どう思う?」「わからん。」
娘は半泣きなので、急いで帰宅した次第、、、。
あのヒトガタが、あの声と関係あるのかどうかわからない。

その後のこと。
その山の下には高速道路が走っていて、自分たちが車で旅行をする時必ずこの山の下を通る、数週間後、ディズニーランドへいくために山の下の高速を通った。何気なく頂上をみると、石碑のシルエットとオレンジの、、、ヒトガタ!!!

「見てみ。」「あれやな。」と娘。
「何なん?」と妻。加速する俺、、、。ということがあり。
1年半ぐらいずーっとそのヒトガタは、自分たちがみた限りいつもそこにいた。
一度日曜の昼下がり自宅から望遠鏡で覗くと、石碑と共にもう一つのシルエットがみえたものだ。
妻発信で、近所やママ友同士のうわさになり、登山決行した猛者もいたそうな。
しかし、中腹の見通しの良いところまでまで見えているヒトガタは。
その後、頂上が見えなくなる行程を経て頂上に登るといなくなっているらしい、、、。

ポツリポツリと、ヒトガタがいないときがあり娘が中学校に上がる頃には、いつのまにかヒトガタも消えてしまい、娘も痩せて、彼氏ができたらしく、俺につきあって遊ぶことも少なくなった。
オレンジ色のウインドブレーカーは、今も現役。
なんでヒトガタが俺と同じ服を着ていたのか。わからない。
「ブライダルフェア」が何であったかわからない。
それだけの話。

解体作業

自分が神戸のほうの土建屋で解体を主な業務にしていた時のことだけど、
仕事にからんで不思議なことや気味の悪い出来事は年に一回くらいはあった。
今でいう孤独死で、遺体が長期間放置されていた家屋を全面解体や部分解体する場合なんかはいろいろと大変だけれども、おかしなことはほとんど起きていない。
やはりヤバイのは、古墳と思われる墳丘をつぶして地ならしする場合なんかで、重機担当のやつらは相当嫌がっていたが、これは先輩方から代々話を聞かされてきているせいもある。
まあそのあたりは会社でもわかっていて、拝み屋を手配したりして対策は立てていたんだけど、そういう予測のつかないケースもあった。

ある時、山のほうの下が貸し店舗で二階が二部屋程度の一軒家の解体の仕事を回されて、夕方話を聞きに行ったときの。自分と後藤という若いやつと二人で依頼主と話をして、その後鍵を借りて、二手に分かれて内部をざっと見て回っていたんだが、店舗はまだ改装していくらもたってないような様子で、すぐに解体する理由がわからない。
依頼主が金に困っているのかもしれないが、何となく気に入らないと思った。
そのとき「おーい、ちょっと来てください」という後藤の声がして、行ってみると台所で、床のところで1m四方ほどの板の片側を持ち上げている。

「あれこれ、冷蔵庫か何かの下だったんだろ。よくわかったな。野菜なんかの貯蔵庫か?」
「いや、自分もそう思ったんですが、その隅のところを見てください。」
その穴はコンクリート作りの1m四方くらいだが深さも1m以上あって、貯蔵庫にしては下まで手が届かない。その一隅が10cmくらい三角に崩れていて、ぽっかりと暗い穴になっている。
「えーなんだ、まさか地下があるとかじゃないだろうな。」
「どうでしょう。土台ぎりぎりくらいの深さじゃないかな。防空壕とか?ちょっと降りてみますね。」
「気をつけろよ。」と言うまもなく、後藤が両足を穴の底につけた瞬間、床に置いていた手が泳ぐように宙をかいて姿が消えた。

底が完全に抜けて下に落ちたようだ。ドザッと音がしたので、コンクリの破片もかぶったにちがいない。
暗くて見えない穴の底に向かって「おーい、大丈夫か。」と叫ぶと、ややしばらくして
「・・・大丈夫です。ちょっとケツを打ちましたが・・・ここそんなに深くないです。
・・・あれ、大丈夫じゃないか、頭から血が出てるかも。ぬるっとする。」と声が聞こえる。

「ちょっと待ってろ、応援を呼んでくるから。」
「・・・カッコ悪いからいいですよ。車にロープあったでしょう、あれでひっぱってくれれば登れますよ。すんません、車からロープとそれから懐中電灯持ってきてください。どうせなら少し調べてみます。」
「いいのか?血が出てるんだろ。」
「いや流れてこないのでたいしたことないです。・・・ここ高さは1m半ないですね、まっすぐ立てない。」
「ちょっと待ってろ。」

車からロープと懐中電灯を持ってくると、穴の底に後藤の頭が出ていた。ホコリをかぶった額に一筋血が溜まっているが、大きな怪我ではなさそうだ。
穴の底から魚を腐らせたような生ゴミのような異様な臭いがたち上ってくる。
「やっぱ防空壕みたいですよ、床は土だけど天井だけ木がはってある。ちょっと調べて見ます。懐中電灯を貸してください。」
「おいやめとけ、ガスがあるかもしれんし危険だぞ。」
「なに、周りを照らしてぐるっと見回すだけですよ。」そういうことならと、自分も床に腹ばいになって後藤の手のひらの上に懐中電灯をそっと落としてやった。
「うーん暗いし、嫌な臭いがする。これやっぱり昔の防空壕ですよ。壁も土のようです。」
「ふーん。これ埋める分の見積もりも必要なようだな。もういいだろロープ垂らすぞ。」

そのとき、後藤の声が緊迫したものに変わった。「ん・・・何かいます、なんだ大きいぞ。こっちへ近づいてくる・・・赤い・・・何だ。ロープ、ロープ、ロープ早く。」
自分は牽引ロープの端を穴の底に投げ込んだ。「おいロープだぞ。はやくつかめ。」
穴の底から後藤の叫びが奇妙にゆがんで聞こえてくる。
「ロープどこだ、見えない。来るよ、こっちへ来るよ。ああ来る何だあれは・・・・う・・・だ。」
後藤の片方の手のひらが、穴の底でひらひらして消えた。最後の声は絶叫に近かった。
ブワッと穴からくる腐敗臭が強くなった。「おーい、どうしたしっかりしろー。」
穴の底に身を乗り出して叫んでも返事はない。自分は携帯で会社に連絡した。

ここからは後日談になる。残念なことに後藤は亡くなった。土壁に追い詰められたように半座りでもたれかかっていたそうだ。致命的な外傷はなくガス中毒でもない。心不全ということになった。
穴は八畳間ほどの広さで後藤の言ったとおり高さは低い。しかし防空壕ではないようだった。
いつの時代のものかわからない穴。
その奥に元は赤い着物ですっかり朽ち果ててしまったどろどろの布きれ。古い食器類、大量の木の札、燃え残った蝋、そしてそれにくるまれるようにしてバラバラの人骨。
そしてこれは後に警察の分析でわかったことだが、人骨は二体分。おそらく若い女性と1歳未満の乳児。
・・・最後にこれは書いていいかわからないが、女性の人骨に頭蓋骨は含まれていなかったそうだ。
その代わりに牛の頭骨。
警察はその古い人骨に関しては、とうに時効を過ぎているものであり事件とはならないと判断したそうだ。

アケミちゃん

去年の5月に起きた話を。

大学に入学し友達も何人かできたある日の事、仲良くなった友人Aから、同じく仲良くなったBとCも遊びにきているので、今からうちに来ないかと電話があった。
時間はもう夜の9時過ぎくらい、しかもAのアパートは俺の住んでいるところから大学を挟んで正反対の方向にあり、電車を乗り継いでかなり先にある。時間もかかるしちょっと面倒なのだが、特にすることもなく、そのうえ土曜の夜で暇だった俺はAのアパートへ向かう事にした。

乗り継ぎ駅のホームで待っているとき、ふと気付いたのだがホームで
待っている人がやけに少ない。
「土曜の夜ってこんなもんだっけ?」と疑問に思ったが、特に気にもせず電車に乗り込んだ。すると電車の中もやけに空いていて酔っ払いらしい2人組みが乗っているだけだった。

特になんとも思わず席に座り、携帯を弄りながらぼーっとしていると、その酔っ払い2人も次の駅で降りて行き、代わりに俺と同い年くらいかな?の女の子が乗ってきて俺の向かいくらいの位置に座った。
最初は気付かなかったのだが、ふと携帯を弄るのをやめて顔を上げると、その女の子がやたら可愛い事に気が付いた。

黒のセミロングくらいの髪型でちょっと大人しめな感じ、ぶっちゃけ言えばモロにタイプの子だ。
が、別に女の子と話したことが無いとかそういうのではないけど、彼女いない歴=年齢の俺に声をかける勇気があるわけもなく、「出会いなんてあるわけないよなぁ」と心の中で思いながらふとその子を無意識に見つめてしまっていた。
しかも間の悪い事にその子と目があってしまった。

「ヤバイ、キモいやつだとおもわれる!」と慌てて目を逸らしてずっと窓越しに外を見ていました風な態度を取ったのだが、傍から見てもバレバレだろう。目的地の駅はまだ5駅も先だ、俺は「どうしよう、次の駅で下りるべきか、でもそれだと余計不自然じゃね?」などとあからさまにキョドって葛藤していると、クスクスと笑い声が僅かに聞こえてきた。

「え?」と俺が正面を向くと、女の子が俺のほうを見て楽しそうに笑っている。
そして、楽しそうに「なんですかぁ?」と俺に話しかけてきた。
「え?マジで?何このマンガみたいなシチュエーション」と思い浮かれまくりながらも、表面上は冷静さを取り繕いながら「いや…外を見ていただけだけど…」
と返すと、あろう事かその子はクスクスと笑いながら「私のこと見てたよねー」と言いつつ俺の隣へと移動してきた。

内心大喜びしながらも、観念した俺は「ごめん、見てました…」正直に答えた。
その後15分ほどの間だが、俺はその子とかなり色々話した、名前はアケミちゃんというらしく、学部は違うが俺たちと同じ大学に通っているらしい。
しかし、その時は気付かなかったのだが、後になってこの時の会話を思い返してみると、明らかにアケミちゃんの言動はおかしかった。

最近話題になっていることを話したかと思えば、急に何年も前の話をし始めたり、時事関連も詳しいかと思えば「この前の地震こわかったねー」というような話には不自然なくらい反応が薄かったり、同じ話を繰り返し出したかと思えば、急に無表情で黙ってしまったり。
完全に「可愛い女の子とお近づきになれた」という状況に有頂天になっていた
その時の自分はまるで解らなかったけれど、後から思えばなんといえばいいのか、自分が見聞きした事ではなく、他所から伝わった情報をただ聞きかじって覚えただけといえば良いのか、上手く説明できないが、そんな不自然さと違和感がアケミちゃんの言動にはあった。

ただし、浮かれまくっていたその時の俺にも一つだけ気になることがあった。
電車が走り僅かに揺れるたびに

「カチ…カチ…」

とプラスチックのような硬く軽い感じのものがぶつかり合うような、なんか
変な音がする。
俺は何の音だろうとあたりをキョロキョロしたのだが、音の正体がわからない。
アケミちゃんがその様子を見て「どうしたの?」と聞いてきたが、音の出所も解らないし、別段気にする事もないと思った俺は「いや、とくに」と流した。
音の正体については後でわかる事になるが…

電車が目的地の前の駅に差し掛かった頃、アケミちゃんのバッグの中の携帯が鳴った。
バッグを空け、携帯を中から取り出そうとしたとき、俺はバッグの中にとんでもないものが入っているのを見つけて一瞬思考が停止してしまった。

ボロボロにさび付いた異様にでかい中華包丁2本

明らかに10代の女の子が持つには相応しくない代物だ。
というかこんなものを日常的に持ち歩くやつがいるとは思えない、明らかに異様な光景だ。
アケミちゃんは直ぐにバッグを閉じてしまったが、俺の見間違いという事はない。
その間も「カチ…カチ…」と例の変な音はし続けていた。

そこで俺はやっとふと我に返り状況を分析してみた。
「そもそもこんな可愛い子が、目があったってだけで唐突に声をかけてくるって状況がおかしくね?そんな上手い話あるわけがねーよ、この子ヤバイ子なんじゃねーのか?」という疑念が出てきた。
疑念というより確信に近かったが…

そして、このまま目的地の駅で降りるのはまずいと感じた俺は、ひとまず次の駅で降りることにした。
ただし、下りようとすると着いてくる可能性もある、そうなると申し開きが出来ないし余計にピンチになるのが解りきっているから、電車が駅に停車し、発車直前、ドアが閉まる寸前で降りる事にした。

そうこうしているうちに電車が駅に着いた。
アケミちゃんはまだ電話をしているが、チラチラとこちらを見たりもしているのでうかつに動けない、目が合うたびに背筋に寒いものを感じながらも、愛想笑いを浮かべながらタイミングを伺うと、発車の合図の音楽と同時に「ごめん、ここで下りるから」と一方的に言って電車を駆け下りた。

案の定、アケミちゃんは反応できず、電車はそのまま発車し行ってしまった。
ひとまず難を逃れる事ができた俺は、とんでもないものに出会ってしまった
と思いながらも、さてこれからどうしようかと考えた。

Aのアパートまではまだ結構距離がある、というかまだこちらに来て2ヶ月も経っていない俺に、ここから目的地までの道順など解るわけもない。
かといって次の電車に乗った場合、次の駅でアケミちゃんが待っていたら余計にヤバイ。
仕方がなく、俺はAに電話をして後で事情を話すからと住所を聞き、駅を出てタクシーでAのところまで向かう事にした。アケミちゃんにもう一度出会うリスクを考えたら、千数百円の出費のほうがずっと良い。

Aの家に着き、かなりほっとした俺は「おいやべーよ、なんかすげーのに会っちまったよ、都会こええよ!」と大げさに、かなり興奮気味に3人に事の事情を話した。
AもBもCも、当然全く信じてくれず、「嘘くせーw」とゲラゲラ笑っていると、ピンポーンとドアチャイムが鳴った。

時間はもう夜の11時近く、こんな時間に来客など当然あるわけもない。
俺は「いや、まさかな…完全に振り切っていたし」と思っていると、Bが冗談半分に「アケミちゃんじゃね?」と言い出した。

そこで自分で言ったBも含め、俺たちはそこ言葉を聴いて凍りついた。
というよりも、その言葉を聴いた俺が真っ青な顔で動揺しているのを見て色々察したといった方が良いだろう。
Aが「おい、さっきの話マジなのかよ…」と言いつつ、ひとまずドアスコープで誰が来たのか確認してくると言って、足音を立てずに玄関へと向かい、暫らくすると戻ってきた。

そして俺たちに「すっげー可愛い子がニコニコしながらドアの前にいるんだけど…」
と言ってきた。
その間も何度もチャイムが鳴らされている。

それを聞いてCが「お前マジなのかよ…何で後つけられてるんだよ…」と言ってきたが、そもそも俺にもなんで後をつける事ができたのかがわからない、俺は「ひとまずほんとにアケミちゃんかどうか自分の目で見てくる」といって、同じく足音を立てないように玄関に向かうと、ドアスコープで外を覗いてみた。

そこには困惑気味な顔をしたアケミちゃんがいた…

これはかなりヤバイ、てかなんで着いてきているのかと、俺たちそんな仲ではなかっただろ?
ちょっと電車内で会話しただけだろ?理不尽すぎね?と思いながら、ひとまず部屋まで戻ると3人に間違いなくアケミちゃんである事を伝えた。
そして4人でこれからどうするかを相談した。

まず居留守作戦は使えない、部屋の電気がついているし、さっきまで結構大きな声で話していたのだから、在宅なのはモロバレだ、次にひとまず俺はクローゼットの中に隠れAが応対して、俺の事を聞かれてもそんなやつ知らない、何かの間違いだろうとしらを切る作戦を考えたが、相手は文字通り「アレな人」な可能性があるからそれで納得するか未知数なうえに、凶悪な武器持ちだ、ドアを開けるのは危険すぎる。

そんな話をしていると、外からアケミちゃんが「○○(俺の名前)くーん、ここにいるよね?
入っていくの見てたよー、何で逃げるの?酷いよ、ちゃんとせつめいしてよー」と声が聞こえてきた。
Aが「お前モロにつけられてんじゃねーか、てか自分の名前言ったのかよ!どうすんだよ!」と焦り気味に言ってきた。
前の駅で降りてここまでタクシーできたのにどうやって後をつけたのか、色々疑問は残るが、今更そんな事を考えても仕方がない。

俺たちがそんな会話をひそひそ声でしていると、今度はドアのほうから

キィ!ギギギギギギギギ!キィ!ギギギギギギギギギギギギ!

と金属同士がこすり付けあうような、非常に不快な音がし始めた。
Aがまたドアの方に行き外をうかがって戻ってくると、「おいなんかやべーぞ、包丁でドアを引っかいてやがる…マジでヤバイ人じゃねーか!」と声を殺しなら言ってきた。
その間も「○○くーん」と俺を呼んだり「ちゃんと出てきてお話しようよ」と、行動と言動が全くかみ合わない事をやっている。

この騒ぎでお隣さんがキレてしまったのだろう、ドアごしに「うるせーぞ!何時だと思ってる!」
と怒鳴り声が聞こえてきた。
そして金属音もアケミちゃんの声も止まり一瞬の沈黙のあと、「うわっ!なんだこいつ!」という声がしてその後にドアが激しくバタン!と閉まる音がした。

そしてまた例の

キィ!ギギギギギギギギ!

という音が鳴り響く。
何事が起きたのかと、隣の人は大丈夫なのかと、明らかに状況がどんどん悪化してきている、俺たちはその後もあれこれと対策を考えたのだが、その場の思いつきの付け焼刃でどうにかなるとも思えず、どうすれば良いのかと考えていると、外からパトカーの回転灯の光が見えた。
サイレンの音などは聞こえなかったが、どうやら誰かが警察を呼んだらしい。
俺たちが助かったとほっとした瞬間、外から「待ちなさい!」という声の後に、誰かが駆け抜ける音がして、その後直ぐに静かになった。
すると今度はドアチャイムが鳴り、警察官が「大丈夫ですかー?」とドア越しに声をかけてきた。

どうやら助かったようだ。
Aがドアをあけ、俺たち全員が事情を話すと、どうもアケミちゃんは警官1人を突き飛ばすと、パートの一番奥のほうまでかけていき、フェンスをよじ登り逃げて行ったらしく、現在追跡中とのことだった。

俺は彼女がアケミという名前である事、俺たちと同じ大学の学生であることを伝え、ターゲット
がどうやら俺である事から、暫らく俺のアパートの周囲を巡回してくれる事や、緊急時の連絡先
等を仕えると帰って行った。
ちなみに、警察に通報したのは隣の人だったらしい。
隣の人が言うには、怒鳴りつけた途端にアケミちゃんが無言で中華包丁を振り回してきたので、慌ててドアを閉めて警察に通報したということで、特に怪我をしたとかそういう事ではないとの事だった。
ちなみに、大学に該当する学生は在籍していなかったそうです、というか、警察は結局身元の
特定すらできませんでした。

5月の事件から1ヶ月以上過ぎた6月末、その頃になると警察も「何かあったら電話してね」
と言って巡回してこなくなっていた。
俺自身、もう流石に無いだろうと勝手に思い込みかなり油断していた。
それがいけなかったのかもしれない。

その日俺は夜中に小腹が空いたので、ちょっと何か買って来ようと駅前のコンビニまで行く事にした。時間は確か夜の10時半か11時頃だったと記憶している。
コンビニで買い物をして外に出ると、まだ終電の時間すら過ぎていないのに駅前にやけに人が少ない。
前回と同じ状況なのに、その時の俺はこんな事もあるんだなと特に気にせず歩き始めた。

暫らく暗い夜道を歩いていると、いつも通る公園に差し掛かった。
すると、街灯の明かりに僅かに照らされてベンチに誰か座っているのが見えた。ただ距離が少し離れていたのと、街灯があるとはいえそんなに明るくないので誰が座っているのかまでは解らなかったが。

「こんな時間になにやってんだろ?」と思いながら公園を通り過ぎようとすると、その人影がこちらに気付いて駆け寄ってきた。
シルエットからどうやら女のようだと気付いた瞬間、俺は自分がいかにうかつな人間であるかを後悔した、予想通り駆け寄ってきたのはアケミちゃんだった…

アケミちゃんはニコニコしながら「やっと会えたね」と嬉しそうだ。
手元には例の少し大きめのバッグも持っている、どう見てもその中には例の中華包丁が入っているのだろうことは容易に想像が付く。
俺は何故かその時、かなり混乱していたようでこんな状況にも関わらず「相手がアケミちゃんじゃなければ、こんな最高なシチュエーションはないのに」と、この期に及んでわけの解らない事を考えていたのを覚えている。

そんな事を考えながらも、なんとかして逃げないといけないとも考えをめぐらした。
アケミちゃんとの距離はまだ4~5m離れている、彼女はなんと呼べば良いのか知らないが、履いているのはヒールのついたサンダルみたいな靴のようで、明らかに走り難そうに見える。
ちなみに俺はスニーカー、そのうえ高校時代はバスケ部だったのでそこそこ体力にも自信がある、このまま走って逃げれば振り切れそうだ。
自宅の方向へ逃げるのは不味いと感じた俺は、タイミングを見計らい道を90度曲がり自宅とは別方向へ全力疾走した。

走りながら俺は警官に言われた事を思い出した「携帯の番号登録しておくから、話ができなくてもかけてさえくれればアパートにパトカーを向かわせるよ」と。
慌てていつも携帯を入れているほうのポケットに手を突っ込んだのだが、携帯が無い、反対側とケツのポケットにも手を当てて確認したのだが無い。
そういえば、どうせ直ぐに戻ってくるしと思ったので、携帯は充電器に差しっ放しで出てきたんだった…
俺は自分の迂闊さを心底後悔した。

たぶん1km近くは走ったと思う。
今考えるとかなり不自然なのだが、その間車は何台かすれ違ったが、歩いている人には一切出会わなかった、夜中の11時頃とはいえなんかおかしい、偶然か?
もう流石に追ってきていないだろうと考えた俺は、一端立ち止まりこれからどうするべきか考えた。

そこである事に気付き、今来た道とは別ルートでさっきの公園まで戻る事にした。
気づいた事とは、その公園には今時珍しく電話ボックスがあったのを思い出したからだ、途中でアケミちゃんに出会うリスクはあるが、今時「確実に電話ボックスがある場所」というのはかなり貴重だ、とにかく警察に連絡を取らないといけない。
俺は神経質なくらい慎重に、曲がり角では特に細心の注意を払いながら、かなり時間をかけて
公園まで戻った。
公園につき周囲をうかがい更に公園の周りを一周して確認したが人影は一切無く安全そうだ。

安全を確認できた俺は電話ボックスへと向かうと扉を開けた。
その時、俺の肩を誰かが叩いた。
「マジですか…」このとき俺は一生のうちで最大の絶望感を感じていた、そして「きっと彼女とは
別の人だ」という僅かな期待をもって振り向いた。
そこには、当然のようににっこりと可愛らしい笑顔で俺を見つめるアケミちゃんがいた。

「うへぇあああああああああああああああ!」

俺はかなり情けない叫び声を上げて地面に尻餅をついた。
アケミちゃんはそれがおかしかったのか、俺を見下ろしながらクスクスと笑っている、その笑顔
がやっぱりかなり可愛くて、可愛いからこそよけいに不気味だった。
こんな情けない状況でも、それでも俺は虚勢を張って「この前と言い今回と言い、なんで場所がわかるんだよ!」とかなり強気に質問を投げつけた。するとアケミちゃんは、またクスクスと笑いながら「だって、○○君のジーンズのポケットの中に“私”がいるから、どこにいてもわかるよー」と
言い出した。

訳が解らない、こいつやっぱおかしい、いわゆる「本物」ってやつに出会ったことは無いが、これが本物というやつなんだろう、俺があっけに取られていると、アケミちゃんは「お尻のほうの右のポケットだよー」と言い出した。
どうやらポケットの中を確認しろということらしい。

逆らったら何をされるか解らない、おれは地面に座ったまま腰を少し浮かせポケットの中を確認してみた。すると中に何か長細い物がある、乾電池?と思いながらそれを取り出すと、街灯の薄明かりに照らされたそれは人の指のようなものだった。

「ううぇ!」

俺はまた情けない叫び声を上げてそれを地面に投げ捨てた。
が、投げ捨てて気付いたのだが、触った感触といい質感と言いどう見ても本物の
指では無さそうだ、どうやらマネキンか何かの指らしい。
するとアケミちゃんがにっこりと微笑みながら「捨てちゃダメだよー」と言いながら指を拾い上げ目の前に屈みこむと、俺のポケットに指を戻し、そして耳元でこんな事を囁いた。

「次“私”を捨てたら殺すから」

俺は何か言い返したかったが、あまりの事に頭が真っ白になってしまい、ただ顔を引きつらせることしかできなかった。
「ヤバイ、ヤバ過ぎる、こいつとんでもない、早くなんとかしないと殺される…」しかし頭の中は完全にパニック状態、とてもじゃないがこの状況で冷静な思考などできない。
するとアケミちゃんは「こんなところで話しているのもなんだし、○○君のおうちいこ」
というと、俺の腕を掴み片手で引っ張り起した。
一応書いておくと、俺は身長175cm、体重は72kg、説明するまでも無いが、女の子が片腕で引っ張り起せるような体格ではない。
とても10代の女の子とは思えない物凄い力だ。

あまりの事に唖然としている俺の腕を引っ張り、アケミちゃんはどんどん俺のアパートの
方向へと進んで行く、どうやら俺の住んでいる場所も既に突き止めているようだ。
その時気付いたのだが、また電車の時のようにカチ、カチ…カチ、カチ…とプラスチックのような硬い軽い物がぶつかり合うような変な音がしている、アケミちゃんはニコニコと嬉しそうだ、そしてようやく気付いたのだが、どうやらこのカチ、カチという音はアケミちゃんが
歩くたびに鳴っているらしい。
その時はどこから鳴っているのかはさっぱり解らなかったが。

歩きながらアケミちゃんはかなり嬉しそうだ、そして俺の腕をしっかりと掴んでいて離しそうにはない、俺は自宅につくまでになんとかこの場を切り抜ける方法を考えなければとあれこれ思考をめぐらした。が、そうそうそんな良い方法が思いつけるわけも無く、かと言って文字通りありえないレベルの「怪力女」であるアケミちゃんを力ずくで振り切るなど不可能だ、そしてなんら解決策が出てこないままとうとう自宅アパートに到着してしまった。

部屋に着くとアケミちゃんは楽しそうに俺の部屋を物色し始めた。
「男の人の部屋てやっぱ結構散らかってるんだねー」とか言いながら色々見て周っている。
が、俺のほうは気が気ではない、今は機嫌が良いが、このあからさまなメンヘラちゃんがいつ機嫌を損ねるか解らない、そして機嫌を損ねたら恐らく俺は殺される。
すると彼女は「部屋散らかっているし片付けてあげるね」と言い出した。

この状況だけ見れば物凄く「おいしい」シチュエーションだ、まるで付き合ったばかりの彼女を始めて自分の部屋に呼んだような、そんな状況と言っても過言ではない。
しかし、部屋にいるのは巨大な中華包丁をバッグの中に隠し持ったコテコテのメンヘラさんであり、俺はメンヘラさんに捕らえられた哀れな獲物でしかない。

そんな事を考えていると、アケミちゃんは例のカチ、カチ…カチ、カチ…という音をさせながら部屋の隅に無造作に積み上げられた雑誌やマンガやテキストやその他諸々を種類ごとに分けて整理し始めた。
その時、恐らく彼女は髪の毛が邪魔に思ったのだろう、少し無造作に自分の首もとの髪をかき上げた。

その時俺は信じられない物を見た。
アケミちゃんが髪をかき上げて見えた首筋に薄っすらと線が入っており、それは後ろの方まで続いているのだが、丁度うなじの真上部分で「縁が欠けている」ような状態になっていてそこだけ
「ちゃんとかみ合っていない」としか見えない状態になっている。
そしてそのかみ合ってない部分が、アケミちゃんが動くたびにカチ、カチと鳴っているのだった。

一瞬の事だったが見間違いではない、明らかにアケミちゃんの首筋には「つなぎ目」がある。
俺は頭の中が???????でいっぱいになった。「なんだこれは?俺の目の前にいるのは一体なんだ?」ここにきてアケミちゃんは危険なメンヘラさんであるという認識を改め、なんだか良く解らない人間ではない何かの可能性が出てきた。

そんな事を考えながら俺がアケミちゃんの首元を凝視していると、それに気付いたのか「なんですかぁ?恥ずかしいじゃないですか」とにこやかに笑いながら、また部屋の整理をしている。
その時、恐らく後で整理しようとしていたのだろう、棚の少し上のほうに置いてあったテキストや辞書などがアケミちゃんの頭に落っこちた。
ドザッ!と大きな音がして、その後「いったー」と頭をさすりながら、どじっちゃいました的な顔をして俺のほうを見た。

が、その姿は異様だった。
首筋に入った線のところから明らかに首が「ずれて」いる。
アケミちゃんは「あー…」と言いながら首を元に戻すと、何事も無かったようにまた本や雑誌の整理をしはじめたのだが、俺の頭の中はパニック状態だ。「一体あれはなんなのか」「俺は一体何を見た???」意味不明すぎる、一つ解った事は俺の目の前にいる「それ」は明らかに人間ではないということだ。

パニックになりながらも、俺はこれからどうするべきか考えた。
すると、ふとベットのところに置いてある充電器にささったままの携帯が目に入った。
「これだ!」警察官が言っていた、電話さえすれば返事がなくともパトカーを様子見に送ると。
俺はアケミちゃんに悟られないように、そして不自然にならないように、可能な限り自然な動きでベットのところまで移動し携帯のほうを見ようとすると、アケミちゃんが「携帯さわっちゃだめ
だよ」と振り向きもせずに言い出した。

「洒落にならん…気づいてやがった…」そのまま動く事が出来ず呆然としていると、アケミちゃんが
すくっと立ち上がり、俺のほうへやってくると、携帯を充電器から抜き取り自分のバッグの中へとしまい、何も言わずにそのまま部屋の片付けに戻っていった。
これからどうするべきか、何か考えないといけないのだが、あまりの出来事に動揺してしまい思考が上手くまとまらない。

とりあえずあたりを見回してみると、ふと中身が入ったままの電気湯沸しポットが目に付いた。
そこで、俺は普段なら絶対に考え付かない方法を思いついた。
こいつは中に結構な量のお湯が入ったままだ、こいつでぶん殴れば流石に…
俺は別にフェミニストとかそんなんではないが、流石に普通なら女の子に暴力を振るうような事は躊躇われる。が、今は状況が状況だし、そもそもアケミちゃんは男か女かとか以前に明らかに人ではない、「躊躇われる」なんてかっこつけていられるような余裕も無い。

俺は意を決してポットの取っ手を握り締めると

「うあああああああああああああああああああああああ」

と絶叫しながらアケミちゃんの頭を全力でぶん殴った。
アケミちゃんはそのまま壁の反対側まで吹っ飛び倒れた。
そして俺が様子を見ようとするとムクッと上半身を持ち上げ「いったーい、何するの?」と、まるでおふざけて小突かれてちょっと怒った振りするようなそんな感じの返事を返してきた。

俺はアケミちゃんの姿を見て恐怖心で動けなくなった。
返事が状況に似つかわしく無いからではない、なんと説明すれば良いのか、上半身を起き上がらせたときに、顔の鼻から上といえばいいのか、それとも眼窩の下の部分から上といえば良いのか、その部分がボロッと顔面から落っこち、「鼻から下だけ」になった顔がそんな事を言っていたのだ。

ありえない。
あまりの事に動けなくなっていた俺だが直ぐに我に帰り、手に持っていたポットをアケミちゃんに投げつけると、後ろを振り返り玄関へダッシュすると、そのまま外へ逃げ出した。
そして道路まででると一端アパートの方を振り返ったのだが、そこでまたとんでもない物を目撃した。

俺の部屋は2階にあるのだが、アケミちゃんが部屋の窓から身を乗り出し、片手に中華包丁を、もう一方の手に自分の頭のパーツを掴み、丁度俺のほうを見ながら下へと飛び降りるところだった。
俺はもう頭はパニック状態、ションベン漏らしそうになるほど恐怖し、いい年こいて涙目になりながらもう道順も目的地も何も関係無しに全力で逃げ出した。

後ろのほうから、かなり遠くにだがカチカチカチカチ…と音がする。
恐らくアケミちゃんが俺を追ってきている音だ。
俺は「追いつかれたら確実に殺される」と思いながら、ふとさっきアケミちゃんが言っていた事を思い出した。
「“私”を捨てたら殺すから」と。
“私”ってどういう意味だ?本体はあの指ってことか?意味が良く解らないが、とにかくこれが鍵になりそうではある。しかしどうしたらいいのかは解らない、捨てなければどこまでも追いかけられるだろうし、しかし捨てたら殺すと言われた。

だが、そもそもこの状況、どう考えても指を捨てようが捨てまいが追いつかれたら殺される。

こうなってくると、問題は捨てるか捨てないかではなく「どう捨てるか」だ。
そんな事を考えながら走り続けていると大きな道路に出た。そして、その道路を渡った100mくらい先のところに、神社らしき鳥居が見える。
俺は何の根拠も無く「これだ!」と思った。
もうヘトヘトに疲れていたが、最後の力を振り絞って全力疾走すると、道路を横断し鳥居を潜り、ポケットの中から例の人形の指を取り出すと、それを拝殿の中に投げ込んだ。
それと同時に、道路のほうから

キィィィィィィィィィィィ!

と車が急ブレーキを踏む音が聞こえてきて、その後 ドンッ!と結構大きな音がした。
鳥居越しに車が停まっているのが見える、もしかしてアケミちゃんを轢いたのか?そんな事を考えながら恐る恐る道路に出てみると、30代くらいのおじさんが車の前に立ってどこかに電話している。
様子から察するに警察か救急車だと思われるのだが、不思議な事にあたりを見回してもそれらしき人影が無い。
俺が「どうしたんですか?」とおじさんに声をかけると、「それが…今人を轢いちゃったはずなんだが…見ての通り人なんていないんだよ、でとりあえず警察にと思って」
という。

タイミング的に明らかに轢かれたのはアケミちゃんのはずなのだが…とふと道路の端のほうを見ると、なんかの残骸みたいなものがいくつか転がっている。
恐る恐る近付いてみると、それは人形の残骸だった。
そして、胴体や足の部分の衣服などを見る限り、それはどう見てもアケミちゃんのものだった。

俺は混乱した。
たしかに人形みたいな形跡はあったが、こんなあからさまに安っぽい人形の姿では無く、もっと質感的にも普通の人間っぽかったはずだ、ここにあるのはなんだ?
どういうことだ?“私”を神社に投げ込んだからお払いが出来たのか?そんなご都合主義な事がありえるのか?頭の中が「?」でいっぱいになった。
が、目の前にある現実は変わらない。

そうこうしていると警察がやってきた。
俺も一応目撃者というかある意味被害者なので、色々と事情を説明したのだが、当然意味不明すぎて警察も信じてくれない。
アケミちゃんらしきものを轢いてしまった人も、あまりにも意味不明で何が起きているのか理解できないらしく、なんかちょっと興奮気味に警察に何か話していた。

ただ一つだけ不思議な事があった。
人形って普通は手や足を胴体と繋ぐジョイント部分ってものがあるよな?この人形、警察も不思議に思っていたようだが、そういうジョイント部分が一切なかった。
つまりどうやって人の形に接続されていたのかがさっぱりわからない。
アケミちゃんのあの姿からして、中に何か入っていたんじゃないかとか、色々怖い想像をしてしまうのだが、今となっては何も解らない。
そもそもこの人形の残骸は、そのまま警察が証拠品として持ち帰って行ってしまい、その後どうなったかわからないからだ。

なんともあっけない幕切れなのだが、実はこの後何も無い。
自宅に帰ってみるとどうもあの騒ぎを誰かが通報したらしく、警察がやってきていた。
そして部屋に残されていたアケミちゃんのバッグを証拠品としてもって行ったのだが、結局身元がわかるようなものは何一つ無かったらしい。
ただ携帯に関して後から変な事を教えてもらった。
アケミちゃんの持っていた携帯、もう何年も前に解約したものらしく、書類上はとっくに廃棄されているはずのもので、通話を受信できるような代物ではなかったらしい。

その後現在まで、俺はアケミちゃんに出会うことはありません。
ただし、今でも急に人気が無くなったり、元からあまり人気が無いような場所は恐ろしくて近付けません。
人形に関しては、いろいろと想像できる部分もあるのですが、あまり憶測で書きたくないのと、変に想像すると現実になりそうで怖いので、そういう事はこれを読んでいるみなさんのご想像にお任せします。

落とした曲

出所が分からない所からの楽曲ダウンロードはしばらくやめよう思った俺の体験。

先週の夜の話だ。
ベットに寝転がりながらスマホいじってたらふと聞きたくなった曲があって、MP3の無料ダウンロードアプリで3曲スマホに落としたした。

ただ、このアプリから落とした曲って、途中で終わってたりタイトル文字化けしてるのも多いから、いつもちゃんと聞けることを確認してから、タイトル直したりして保存してたんだ。

で、この時もダウンロードした曲を直そうとして楽曲リストを見てみると、文字化けしたタイトルの曲が4つあることに気付いた。
(…あれ?俺、ダウンロードしたの3つだったよな?)

で、更にそのリストの一番上、つまり一番新しい曲の再生時間が「0:24」と非常に短いことに気付く。
おそらく操作ミスとかで、前後の曲のダウンロードボタン押したのかなと思ったが、消す前に念のため聞いて確かめることにした。

『………………』
なんか流れてるっぽいが、小さくて聞き取れない。すぐに曲が終わる。
もう一回最初から流して、今度は徐々に音量を上げてみる。

『……っ………て………て………て』
なんか女性の声で言ってるっぽいが聞き取れないまま曲が終わる。
仕方なく今度は、音量を最大に近いくらいに上げて再生してみた。すると…

『どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?どうして?』
女性の声で24秒間ずっと『どうして?』という声が入ってた。
え…なんだこれ…。
ちょっと気持ち悪いなと思いながらも、もう一度だけ聞いてみることにした。

『……………』
あれ?何にも流れないぞ?音量は…最大のままになってるよな。
おっかしいなぁーと思って再生を止めようとした瞬間、

『ねぇ』
「え?」
『消えるわよ』
バチン!!

ベット横のライトスタンドの明りが突然消えた。
スタンドのライトしか点けてなかったから、部屋は真っ暗になって一瞬パニックになりかけるが、すぐベットから飛び起きて部屋の電気を点ける。
パッと明りが戻り、部屋を見渡す。周囲に異変はない。

ベットの上に放り投げたスマホがある。
ちょっとビビりながら手にとって操作してみると、何故か電源が落ちていた。

再起動して、楽曲リストを見てみる。
リストの一番上に「0:24」のあの曲がある。

さすがにもう一度聞く勇気はなかった。

その曲はすぐに消した。

でもちょっと気になったので、ダウンロードしたアプリであの曲を探してみたが見つからない。

最初に3曲をダウンロードしたときと同じように曲を検索して、探してみたがそれらしい曲は見つからなかった。
一体どういう経緯であの曲は自分のスマホにダウンロードされたというのか…。

今はそのアプリも消しているが、しばらくこのスマホで曲を聴く気にはなれない。

今のところスマホに変なことは起こってないが、少しでも起きたらすぐさま機種変するつもりです。

肉まんのお姉ちゃん

去年の秋のことなんだが、自分が勤めてるスーパーで母親が小さな子供を怒鳴り散らしてた。
「黙ってついてきてたらいいんだよ!」「うざいからしゃべんな!」
他にも聞くに耐えない、子供の人格を否定するようなこともバンバン言ってたんで他の客に迷惑になるから、と注意したら「そんなガキいらねーよ、死ね!くそでぶ!」
とセリフを残して、ついでに子供まで残して走って逃げやがった。
くそでぶは自分のことだが、友人や親戚の子には「ふかふかー」て抱きつかれてモテモテなんだぞこのくそアマ。

子供はショックで言葉が出てこない状態だったし、母親はあっという間に姿が見えなくなったので、とりあえず事務所の方で保護しておいた。
あんなのでも一応親だし、頭が冷えたら迎えに来るかもと子供に家のことを聞いたら、
「やだ、帰りたくない」と泣き出して店長と自分困り果てた。
虐待されてる可能性高いし、警察と施設に連絡した方が良いんじゃないかという話になり、まあまずは子供を落ち着かせようと休憩用のお菓子を取りに自分のカバン開けたら、携帯に留守電。

友人から切羽詰ってるようなのだったんでその場で連絡したら、どうも友人の友人の子供の行方が分からない、スーパーで働いてる自分ならもしかしてそこで見かけるんじゃないかという話だった。
特徴を聞くと背格好が保護した子と一致したので、電話を繋げたまま事務所に戻って名前を聞いたら、本当にその子だった。
どうやら離婚した女房が子供を勝手に連れ去ったらしく、父親が必死に探しているらしい。
ちなみに日曜日の朝に誘拐、夜10時ごろに保護。

父親にスーパーの電話番号を伝えてもらい、折り返し連絡が来て子供に代わると、子供はうおーん泣きで凄かった。
父親宅はスーパーのある市から間2つ市を挟むところで、すぐ迎えに行くとのこと。
すぐお迎え来るからお菓子食べて待ってようね、と子供をあやしてついでに自分もお菓子食ってる内に父親登場。
ちょ、10年前の元彼ではございませんかw電話対応したのが店長だったから気付かんかったww

就職で遠距離になるのが切っ掛けで別れた元彼な父親は子供を抱きしめながら
「お前相変わらず肉まんみたいだな」と失礼な発言をしてくれたが、自分の肉まん体形を気に入って付き合ってくれてた人なので笑って流して帰らせた。
警察に届出してたらしいんで後日色々あったと友人を介して連絡をもらい、その際に子供が「肉まんのお姉ちゃんどうしてるの?」と言ってるそうだから会ってあげれば?と友人から言われたんで、会いに連れて行ってもらった。


そんな父子のもとに先月末に嫁ぎました。
相手は再婚で子持ちのこともあり自分の両親は大反対だったけど、元々嫌いになって別れたわけじゃない相手で子供も十分懐いてくれてるから心配無いと話をごり押し。
家に相手を招いたら、親も相手を思い出したらしく「結局縁があったのね」で無事このような結果となりました。

うわさの検証

「この中の配水管を登ると、天井裏にいける。そこには男の子の死体がいる」
小学校の時、そんな怪談話がありました。
壁の中には、配水管を通すための空間があります。
配水管を整備するための、その空間への小さな入り口が学校の一階と二階の廊下にありました。
小さな入り口は、本当は鍵で閉められているべきなのですが、なぜか二階のそれが開いていた時期がありました。
しかし・・・妙な気がします。
「死体がある」のではなく「死体がいる」
まぁ小学生の言葉なんてこんなものです。

僕たちはこの話の真偽が気になってしかたがありませんでした。
放課後、僕たちは確かめてみることにしました。
メンバーは、リーダー格のA、泣き虫少年B、ヤンチャボウズC、そして僕の4人です。

A「ジャンケンで誰が行くか決めようぜ」
C「僕は嫌だ。行きたくない。服が汚れたら嫌だから」
B「僕も嫌だ」
A「なに言ってるんだよ!B!お前行けよ」
B「嫌だよ。」

ここでAとBは喧嘩になりました。
そしてAはBに無理やり登らせようとしましたが、Bが泣き出してしまい、結局Aが登ることになりました。
Aは入り口を開くと、のぼり棒の要領で登って行きました。
僕らはそれを入り口から覗き込むようにして、ただ眺めていました。
Aが上に行くにつれて、だんだんと姿が見えなくなっていきます。
そしてAの姿が見えなくなった頃にAは天井裏に着きました。
このとき、まだBは顔を膝に埋めて泣いています。

僕「上はどうなってるー?」
A 「あんまり見えないー。けっこうひろいみたーい」
A「うおっ」
ガッコーン
C「どうしたー?」
A「こけたー」
どうやら配管につまずいたようです。
A「ぎゃーーー!」
僕C「どうしたーーーー?」
A「なんかある!」

Aはすぐに上から配管を伝い、下へと戻りはじめました。
しかし途中で手を滑らせたようです。
Aは1階まで落ちました。
ゴォンというすごい音が響きました。
僕「Aーーー大丈夫かーー」
A「いてーーーー」

じんわりと、Aが頭から血を流しているのが見えました。

僕「おいB、C、泣いてないで先生呼んで来い!」
Bは顔を腕にうずめたままです。
C「なにやってんだよ!」
Cは無理やりBの腕を掴みあげました。
Bは笑っていました。悪意がこもった顔でニタニタと・・・。
B「嫌だ」

Bは3階へと走っていきました。
僕はBを追いかけようとするCを引き止めて、二人で職員室に行きました。
先生に事情を説明して、一階の入り口を開けてもらい、Aを助けだしました。
Aは頭を怪我していたので、すぐに病院に連れていかれました。
残った僕とCは先生に殴られて、こっぴどい説教をうけました。

次の日、Aは学校に頭と足に包帯をつけて登校してきました。
奇跡的に足の打撲と頭を四針縫っただけで済んだようです。
僕とCはAに詰め寄りました。

僕「昨日何を見たの?」
A「見たって言うか触ったんだ。でかい布の人形があった」
僕「それって死体?」
A「いや、やっぱりあれは人形だね。もふっとしたから」
C「そういえばB来てる?」
A「まだ来てないな」

結局その日はBは登校して来ませんでした。
僕たちは放課後、先生に聞きました。

僕「先生、今日Bはどうしたんですか?」
先生「Bなら昨日から風邪だよ?お前たち、Bがどうしたんだ?」
僕たちは青ざめました。
僕たち「昨日、本当にBは来てませんでしたか?」
先生「来てないよ。ほら、出席簿に書いてあるだろ」
出席簿を見ると、Bは確かに休みです。
僕たちは教室に戻りました。

A「なんであの時、Bはいたんだよ。」

そういえば、僕たちはその時期、クラスでBを苛めていました。
なのに、なぜにBは進んで胆試し参加したのか。
そして僕たちはなぜすんなりとBを受け入れ疑問を持たなかったのか。

C「Bは最後、三階に行ったよな。三階は屋上だぜ?それに行き止まりだし」
当時、屋上は危険なので屋上のドアは鍵が閉められていました。
A「俺が登っていった所は、ほぼ三階だよな」

結局その日、僕たちは何が居たのか結論は出せませんでした。
でも絶対Bのような何かはいたはずです。

夫がエルメスのバーキンをプレゼントしてくれた

夫がエルメスのバーキンをプレゼントしてくれた。
もったいないのでスーパーで買った買い物袋に入れて持ち歩いている。

どんなに馬鹿な事を考えていたんだろう

娘が今年の春2歳になる。
可愛さまっただ中の反面、手がますますかかるようになってきた。
「独身の頃を思い出し自由になりたい…。」
などとついさっきまで思っていたら、丁度テレビでモンゴルのある親子の話をやっていた。
さまざまな事情で母子家庭の親子が離れ離れで暮らしているという話。
一緒に暮らせないことに子供たちは泣き、母親も泣いていた。

ただ親子3人で一緒に暮らしているだけでもありがたさを感じた。

さっきまで自分がどんなに馬鹿な事を考えていたんだろうと、旦那の帰りを待ちながら今泣いている。

燃え上がるキッチン

昔、ファミレスのキッチンで働いてたとき。
その日はランチメニューのカルビ丼が大人気で、私はわっせわっせとカルビを炒めていた。
キッチン自体もランチのピークを迎え、殺伐までではないが、みんな真剣に仕事してる。
そしたら私の身長を遥かに超える、超巨大火柱がフライパンから立ち上がった。
「うわあ!」と悲鳴を上げたら、それまでモクモクと料理を作っていた全員が、こっちむいて超笑顔で「ファイヤー!!!」
でも叫ぶだけ叫んだらみんな、元の持ち場に戻っていきました。
;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ソンナ マニュアル アリマシタッケ?

小爆発コント

昔、喫茶店でバイトしていた頃。
キッチンはカウンターっぽく、客から見える。
朝一、ガス台の火がつかなくて悪戦苦闘。
で、ガスがちょっと漏れた後に点火して小爆発。
ボンってすごい音とともに私のメガネがコントみたいに飛んだ。
客の一人がなぜかおいっっ!!てキレて、バイト仲間は爆笑で気をつけてくださいよ~とか。
私は死ぬかと思ったけど。
その後鏡見てびっくり。まつげ&前髪がちっりっちり。
ススと燃えた毛で人種変わっちゃった自分に爆笑した。

仕事のやりがい

コンビニで売ってるプラケースに入ってるサンドイッチの上にパセリを乗せる仕事。
ちぎって乗せるだけ。
序盤に多めに乗せすぎて終盤はパセリがなくなって社員の人に聞いたら、商品のラベルみて
「パセリってかいてないから、乗せなくてもよし」って言われた。

乗せなくてもいい仕事。

猫と外人さん

昨日ピカソ展見に行ったんですよ。
見終わって外のベンチに座っていたら「チュチュチュチュチュチュ」という変な音が。
ふと横を見ると、ヨーロッパ系の外人さんが猫の気をひこうと舌で音出してたんです。
野良猫ガン無視( ゚д゚)プイッ
自分で言うのも何ですが猫の鳴き声うまいんで混ざってみました。

自分「なーお」
∑(゚Д゚;)猫びっくり
外人「猫どこッ!?(本当にそう言った)」

その後猫が自分になつき、外人さんが凄いねと話しかけてきた(日本語が結構話せる)ので鳴き声を教えたり、ピカソについて話したり、猫と外人さんになごなごでした。

あれは8年くらい前の6月頃の話、当時ニートだった俺は深夜歩いて回るのが日課だった、デブだったから。
少しは運動して痩せようとしていたのだ、ある日いつものコースを大きく外れて川の方へ行くことにした。田舎と都会の境目みたいな感じで少し近代化してビルもあるけど田んぼや川もあったりする、そんなとこに住んでいた。

少し川沿いを登って行くと沼みたいな少し開けた水の溜まった場所に出る。明かりは川沿いにあるいくつかの電灯のみ。
ちゃんと整備された川なので安全柵とかもあり、沼に入るにはそれを飛び越えないといけなかった。
その柵のところに人影が見えた。
普段ならこんな深夜に川にいる人に近寄りたくないが(俺も同類だが)おじさんがふいに柵を超えて行こうとしたので慌てて近づき

「夜分遅くにどうも、散歩してるもんですが・・何してるんですか・・!?」
といいつつおじさんを半場強引に抱え込むようにこちらへ引き戻した。

おじさんは少し驚いた顔をした後、少しじーっと俺の顔を見たあと細い枯れた声で言った。
「あぁ・・・・沼で人が・・おぼれている・・」
それを聞いて「え!?」と思った俺はすぐにおじさんと同じ沼の方を見た。
確かに女の人が手をバタバタさせているのがはっきり見えた。
正義感にスイッチが入った俺はヒーローになるべく、ジャージの上着を脱いで柵を飛び越えようとしたが今度はおじさんにすごい力で引き戻された。

俺はビックリして「何をするんですか!早くあの女性を助けないと!!」と半ば切れ気味におじさんに言った。
するとおじさんは俺の顔面を軽くペチペチ叩いたてきた。
何するんだこのおじさんと俺はやり返してやろうとしたが、おじさんの次の言葉を聞いて想い留まった。

「お前は何故あれがはっきり見えた!?何故女性だと!?今何時だと思っている!?」

それを聞いて俺は徐々に背筋がゾクッとするのを感じた。
時間は深夜明かりは沼の外側にある電灯のみ。
とても沼の中心の方まで照らすような強さの明かりではない。
少なくとも「女性」とかまでわかるような明るさは沼にあるはずがなく、こんな暗闇の中数10メートル先にいる人の顔を見えるほど視力はよくない。

そんなことを青ざめた顔になりながら考えている俺に、おじさんは続けた。
「わしはな・・さっきここらで眼鏡を落とした、わしは眼鏡がないとほとんど見えん」
「だけどあの女の顔ははっきり見えた近くにいるあんたの顔ははっきり見えんのにだ」
「行ったあかん、あれは人じゃないつれていかれる」

おじさんはそう必死に俺の肩を強く抑えて説得しようとしていた。
ではあれはなんだ・・?
とりあえず「わかりました」とおじさんと一緒にもう一度沼の方を見ると・・・
そこにはさっきまでバチャバチャ手をばたかせてた女が、静かに沼の真ん中に立ってこっちを見ていた。

その姿にゾッとした。
俺はおじさんに叫んだ「逃げましょう!」
おじさんも叫んだ「眼鏡がぁ!」

俺「後でとりに来ましょう。今はまずいです!後で探すん手伝いますから!」

その後、俺はおじさんに肩を貸す感じで二人で小走りで川を出た。
幸いあいつは追いかけてくる事はなかった。
交番の前の段差でおじさんを座らせてとりあえず、落ち着いていると警官が一人声をかけてきた。

警官「どうかしましたか?」

そう言われ、事情を話した。
どうやらおじさんは仕事帰りに酒を飲んで、そのまま公園で寝てしまったらしい。
そして水をバチャバチャする音が聞こえて、沼を見てその女性をみて人ではないと気づいたが眼鏡をなくし、暗闇を歩くのは危険だと思って身動き取れずにいたところ俺が来たらしい。

俺もその後の話を警官に話し、てっきり笑われたりするかと思っていたのだが、警官が「これは広めないでくださいね・・」とある話を教えてくれた。

あの沼では数年前の今頃の季節に沼で女性が投身自殺したそうだ。
ということになっているが、実際は足あたりに異常に海藻?水草などが絡みついていて、明らかにその女性の体にもがいていた痕跡があったそうだ。
遺書とかもなかったのだが、女性が沼の中心あたりに居たこと、死亡推定時刻が深夜ということで自殺ということで片付けられたという。

警官「もしかしたら・・彼女も誰かを助けようとして沼に入ったのかもしれんね・・」
警官はそう悲しげな顔で話し終えた。
俺とおじさんはその話を聞いてさらにゾッとした。

警官はその後「取りに行くなら一緒に行きましょうか?」と言ってくれたが
おじさんが「今は暗いし・・見つかるもんも見つからんだろう」
と言うので約束もしたし「じゃあ僕も朝日登るの待って探すのお手伝いしますよ」と軽く警察の人の仕事もあると思ったので断った。
その後おじさんが腹減ったやろ?吉野家くらいおごったるということで。
24時間やってる吉野家いって牛丼食わせてもらった。

その後雑談しながら、吉野家でなんだかんだ過ごし朝日が上り外も明るくなった頃、交番の前を川に行くとき通るので、なんとなく昨夜のお礼を言おうと交番の中に声をかけたのだが返事はなく、誰もいる気配がなかったのでパトロールとかに言ったのか?と諦めて沼に足を運んだ。
朝日で薄暗いけど明るくなった沼は、何か不気味な感じが残っていた。
眼鏡はベンチの上に不自然に置いてあった。
それを拾い上げた俺は眼鏡を見てまた身震いした。
その眼鏡には沼の中に落ちたかのような状態で海藻?みたいなのがついていてあげく濡れていた。

ベンチは沼から結構離れていてとても水は周りになかった。
おじさんに急いで持って行き 自分の物か確認してもらった。
おじさんは口を震わせながら「わしの眼鏡だ・・」と海藻を落としながら言った。
どう考えても水に濡れるような位置ではない。
仮に池に落ちたとして誰が持ってきたのか・・・俺には分からなかった。
眼鏡を見つけてまた川を出る頃に交番にパトカーが泊まるのが見えた。
ちょうど前を通ると、深夜にみた人と違う警官二人だった

俺「すいません」
警官「はい?」
俺「あ、深夜に何かとお世話になった交番の警官の人にありがとうとお礼言っといてください」
警官「はい・・・?」
警官2「え・・?」

俺も「???」となっていると警察は続けた。
警官「昨夜の交番は私達の担当で先ほどまで通報のあった別件の応援に出てたので」
警官「今戻ってきたところで交番には誰も残っていないはずなのですが・・・?」

おじさんはそれを聞いて続けた。
「そんなはずあるかいな、昨日警官おったで?」

警官二人は首を傾げて上司らしい方の警官が無線でどこかに連絡を入れた。
警官「深夜帯に○○市○○町○○の交番に誰か代わりの方を送られましたか?どうぞ」
「ザザ・・えーと・・特にそのような指示はこちらでは出してないですどうぞ」

警官「やはり、昨晩の深夜帯は誰も交番にはおらんかったはずです・・・」
俺とおじさんは口をぽかーんとあけたままだった。
警官2「でももしかしたら、見回りに回られてた他の交番の方がたまたま通りかかったのかもしれないですね・・?」
警官「・・・・そー・・うですかね、そうかもしれません。」

そう顔を見合わせながら話す二人の警官から、
「この話題はなんか面倒だしあれだからもうさっさと終わらせよう」
というのが感じられたのでそれ以上警察に言っても仕方ないし、おじさんともそこで別れた。

沼の女と深夜の警官、2つの出来事が何か関係があったのかは知らない。
ただ警官がそう事件の事を一般市民に喋ってはならない規則みたいなのがあったはず。
なぜ沼の人の事件の事をそんな詳細まで話してくれたのか。
もう記憶が曖昧なのだが、今思えば深夜の警官は青白い顔をしていたような気もする。
ただ単に朝の警察の話通り「他の部署や交番の見回りやパトロールの人がたまたま交番近くにいて」
それで俺達に声をかけたのかもしれない。

気づいた時にはその深夜の警官はすぐ後ろに立ってたから、交番から出てきた所を正直見ていないし・・・。
今思えばすぐ後ろにくるまで足音にも気づかなかったのも不気味。
まとめるの下手だから長すぎてごめん。

あそこの廃墟

体験したのは今から3年前、ちょうど高校一年生の夏です。

その日は期末試験の真っ最中でした。
高校受験の時にお世話になった塾にまだ通っていた俺はその塾の自習室に毎日毎日通っていました。
中学の頃の友達も何人か通っていて試験期間になると自習室に集まって勉強することが通例みたいになっていました。

「あそこの廃墟いかねぇ?」

いつものメンバーの誰かがそんなことを呟きました。試験勉強のストレスが溜まっていた俺達はすぐに行こう行こうと盛り上がり、塾長にバレないように数人ずつ塾を出て近くのコンビニに集合しました。

ここで例の廃墟について説明しておきます。

俺が通っていた中学は周辺の三つの小学校から生徒が集まっていました。
その三つの小学校のうち、近くに有名なお寺があるS小学校の出身者は事あるごとに「あの廃墟」の話をしてくれました。

その廃墟は俺らが小学校に入学する前から存在する、ある団地の成れの果てでした。
その異様な雰囲気のせいか、不気味な噂が絶えず、「フランス人形がベランダからこっちを見ている」とか「今でも孫を失った婆さんが不法に住んでいる」といった感じの噂を何度も耳にしました。

そんな噂・見た目のせいか、近所の悪ガキ達の肝試しの場所として有名でした。

集合場所のコンビニでお菓子やジュースを買い、自転車で数分のその廃墟を目指しました。
いつものメンバーにはS小学校の出身者もいたので道すがら色んな噂を話してもらいました。

「ここを曲がったらその廃墟だぜ」

S小出身者のHがそう言いました。
街灯の少ないT字路で、角にお地蔵さまが立っていたのがとても印象的で、暗いせいか頭が殆ど見えないその姿が不気味でした。

そのT字路を曲がってすぐに、真っ黒の大きな物が目に飛び込んできました。
さっきまで少ないながらも街灯があったので少しは見えていたのですが、その通りは全くといていいほど街灯が無く、急な暗闇に目が慣れず、その廃墟が大きな塊にしか見えなかったのです。

少し眺めていると目が慣れてきて、その異様な外観が見えるようになりました。

壁にはツタが這い回り、窓ガラスが全て割られたベランダが点々と見え、ツタが生えてない壁にはある意味芸術的なスプレー壁画が顔を覗かせていました。
今にも噂のフランス人形が頭を出しそうな、一際暗くツタも尋常じゃないくらい生い茂ってるベランダが今でも忘れられません。

その団地には地下駐車場があり、そこを探検してきた何代も前の先輩が流した噂によると、「奥にはボイラー室があり、何故かそこには湯船だけが置いてある。しかし、その中身は見てはいけない」らしい。

そんな話をしてから、その地下駐車場から回ろう!ということになった。

「順番どうする?」
「おっちゃん(俺のあだ名ですw)先頭でしょwww」
「ふざけんなww」

なんて言って騒いでいました。確か時間は9時半を過ぎたあたりでした。本当に周辺の住民にはご迷惑をおかけしたと思っています。

結局先頭は俺、次にガタイがいいいじめっ子が(後々登場シーン多いのでマッチョで)、後はあんまり見てなかったので覚えていないですが、俺を入れて5人のパーティで探索することになりました。

意を決して地下駐車場に入ろうとしましたが、工事現場のフェンスみたいなオレンジと黒の縞模様の物で入り口が塞がれていて入れそうにありませんでした。

内心ビビりな俺は入らなくて済む!なんて思っていましたが、Hが「ここ開くんだぜwww」なんて言いながらフェンスの端の方にあったドアを開けてしまいました。
管理会社ふざけんな、と叫びながら、俺は4人の仲間を引き連れて地下駐車場にはいりました。

地下駐車場は外より明るくて本当にびっくりしたのを覚えています。
廃墟があった通りは両側を10階以上の建物で挟んでいたので月明かりも入りにくく、さらに街灯が無かったので真っ暗だったのです。

しかし、その駐車場、なんと天井が崩落しており、そこから綺麗な月明かりが注ぎ込まれていてとても幻想的でした。
今思えばそんな危ないところになんでわざわざ行ったのか、と思いますw

全員黙ってその天井の穴を見ていましたが、マッチョがボイラー室を探そうと言い出したので5人でかたまりながら少しずつその駐車場の奥を目指しました。

結論から言うと、ボイラー室らしきものは本当に存在していました。
駐車場は「←この鉤括弧みたいな形で、右奥のほうに行くといきなり足元に足元に違和感が......何故か急にフローリングの床になっていました。

皆「うわっ」「何これ」「腐ってそうだなこの板」と言いながらも先を目指そうとしていました。
ビビリの俺も冒険とか謎解きとか大好きなのでワクワクし始めていました。

先ほど書き忘れていましたが皆ケータイのライトや自転車のライトを持って来ていたので、月明かりが無くなっても皆それぞれ色んな方向を照らしていたので暗いと思うことはありませんでした。

しかし、右奥に何歩か進んだ時、全員のライトが一箇所に集まり、辺りが静寂と暗闇に包まれました。

『ボイラー室』

皆が照らしたその真ん中に、そう書かれたプラスチックの板が落ちていました。

俺「ホントにあったな、ってか看板だけか?」
マッチョ「いや......見てみろ、奥にドアがある」

マッチョがライトをさらに奥に向けました。重そうなサビだらけの金属の扉がぼうっとライトに照らされ、鈍い光を反射していました。

皆口々に「やべぇガチだwww」なんて言って笑っていましたが、さすがに近づこうとはしませんでした。
でも、そこでグダグダしていても埒が明かないので俺が、行くぞ!と言ってその扉に手をかけました。

扉を開けると目の前に沢山の配管がありました。どうやら狭い通路のど真ん中(ーー.ーー ーが通路で.が扉みたいな?)に扉を作ったみたいです。

左右は真っ暗で何も見えず、ただその先に通路が続いている、ということしか分かりませんでした。

俺はまず右に続いている通路から調べる事にしました。

右の方へライトを向けるとすぐに壁が見え、この通路があまり長くないことが分かりました。
しかし、真っ赤な文字で細かーくびっしりと何かが書いてあったので皆で見に行きました。

まぁ、それも外の壁画と作者が同じなのか「ち○こ」「S○X」みたいなのしか書いてませんでしたw
拍子抜けした俺らはゲラゲラ笑いながら反対側を見ました。
ライトを向けるとその先にもうひとつ扉ががあることに気づきました。

H「よっしゃ、行くべwww」
俺「おうよww」
「うぇいうぇいうぇーいwwwwww」

テンションMAXでした。
扉を開ける時も「おっじゃまっしまーすwwwwwwwww」なんて言いながら勢い良くドアを開けて中に入りました。

その途端、腐った水に卵を溶かしたような形容し難い臭いが鼻を襲いました。

次にライトが白い何かを捉え、皆でそれを照らした時に、今度は信じがたい光景が目を襲いました。

噂の湯船が、部屋のど真ん中に置いてあったのです。

それを見て、全員びっくりしすぎてしばらく動けませんでした。

10秒くらいして、2人が「うわああああああ」と叫びながら逃げ出しました。

俺も逃げたい所でしたが、マッチョや何故か残ったHにかっこ悪いところは見せたくなかったのでずんずんと湯船に近づきました。
それに合わせてマッチョもHもついてきました。

そして、湯船の中身が見えるか見えないかの所で止まり、「せーので合わせて一緒に見よう」と言いました。

「行くぞ?せーの!」

3人で同時に湯船を覗き込みました。
部屋に入った時の臭いで水が入っていることは分かっていました。あとは汚物か、動物の死骸でも投げ込まれてるんだと思ってました。

でも、そこにあった物は予想をぶち破ってくれました。

ライトに照らされてその姿をあらわにしたのは、おびただしい数のフランス人形だったのです。

「うわあああああああああああああああ」

もう死に物狂いで走りました。
走りながら今の光景を整理しようとして、また叫びました。

茶色く変色した水の中に100体以上のフランス人形が、その綺麗なブロンドの髪の毛をどす黒く汚しながらひしめき合っていた所を思い出したら、叫びたくもなります。

そのまま駐車場を飛び出し、自転車を止めてある所まで来て、先に逃げた2人を見つけてほっとしました。
後ろを見るとマッチョもHも無事逃げられたみたいで安心しました。

先に逃げていた2人に興奮しながら何があったかを話し、俺ら噂の目撃者じゃん!!なんて言いながらひとしきり騒いだ所でマッチョが言いました。

マッチョ「なぁ、駐車場は見たからもういいよな。次は部屋見ようぜww」
俺「いいねぇ行くかwww」

俺とマッチョはテンションMAXなままだったので勝手に行こうとしていましたが、他の3人はさすがにもう怖い、と着いてこようとしませんでした。

なのでマッチョが拳の話し合いをして俺とマッチョが入る部屋の前まで来て待ってることになりました。

団地のメインエントランスというか、郵便受けが集まっているところ?に行くと何故か蛍光灯が灯っており、チカチカと不規則な明かりを撒き散らしていました。

「電気通ってるってことは婆さんいるんじゃねwww」
なんて言いながらエントランスに入りました。
そこで色々と話し、一番近くにあった部屋からしらみつぶしにカギが空いている部屋を探して行こうということになりました。

マッチョと俺が最初の部屋の前に行き、後ろから残りのメンバーが恐る恐るこっちを見ていました。

俺がドアノブを掴み、キィと音を立てながら回しました。
そのままドアをそーっと引きました。

ギィィィと音を立てながら、開いてしまったのです。

俺「開いちゃったwwwwww」
マッチョ「行くかwww」
3人「気をつけろよーあと心霊写真よろしくなー」

任せろwwwと言いながら潜入しました。

普通、こういった廃墟はホームレスの住処になっているものですが、その部屋は誰かが住んでいるような痕跡は無く、前に住んでいた人が引っ越してからそのまま時が止まっているような気がしました。

入ってすぐ左がキッチンで、その奥に風呂場+トイレがありました。
奥には部屋が二つあり、ふすまで仕切られていました。

俺とマッチョはキッチンと風呂を見たあと、奥の部屋を調べる事にしました。

マッチョが奥の左の部屋を、俺が右側のふすまの向こうの部屋を担当しました。

俺はそーっとふすまを開けて隙間から目が!!!!なんて展開を避けるべく、思い切り開けました。
後ろでマッチョがびっくりしてましたがお構い無しで部屋に入って行きました。

恐らく寝室として使われていたと思われるその部屋は他の部屋よりひんやりしていて夏用の制服で探索していた俺にとっては肌寒い程でした。

まぁそれ以外は特に何も無く、押入れを開け放ち、使用済みゴムの山となんとも言えない臭いでくらくらしながらマッチョの方に合流しようとした時です。

俺が入ってきた方の部屋の隅に黒のメッセンジャーバッグが落ちていました。

これはホームレスの所持品か、それとも近所の不良が置き忘れたのか、色々と考えながらそのバッグを掴み、マッチョの方へ行きました。

マッチョは既に探索を終えていて暇そうにケータイをいじっていました。

俺「おいマッチョ、これ見て見ろよwww」
マッチョ「おいそれはヤバイwww」

部屋の真ん中にバッグを置き、マッチョが中身を漁ろうとしました。

マッチョ「なんだこれ」

マッチョはそう言いながら何かを取り出しました。出した瞬間、何だか空気が重くなったような、息苦しいような、変な圧迫感に襲われました。
見ちゃいいけない、そんな気がしながらもそれをライトで照らしました。

それはポラロイドカメラでした。
実物はその時見るのが初めての平成生まれですが、ネットや漫画で何度か見たことがあったのですぐに分かりました。

俺は無意識にそのカメラを手にとっていました。

ジー......カシャガシャガシャ......ジー

突然、変な音がしたのでびっくりしてカメラを落としてしまいました。

マッチョ「何やってんだよおっちゃん」
俺「いや、俺も分からん」

この間も変な音は続いています。
恐る恐るカメラをライトで照らすと、木の枝が写真が出る所に詰まっているみたいでした。
そのせいで写真が上手く出せず、変な音がしていたのです。

俺は何故か冷や汗をかきながらその枝を取り除きました。

ジー............

枝を取ってやるとすぐに写真が出てきました。写真が落ちた瞬間、さっきの圧迫感が増し、気温もガクッと落ちたような気がしました。
マッチョがそれを拾い、ライトで照らして眺めていました。多分ライトが反射して見えにくかったんだと思いますが、マッチョの表情が少しずつ疑問から恐怖に変わって行きました。

俺「どうした?」
マッチョ「......」

マッチョは無言でその写真を渡して来ました。
俺はすぐに写真を照らし、マッチョと同じく反射に目を細めながらよく見えるようにライトを調節しました。
多分、俺の顔もマッチョと同んなじ風に変わって行ったんだと思います。

だって、そこに写っていたのは、木の椅子に座らされているフランス人形の写真だったからです。

フランス人形って、元々不気味な印象があって夜中にそれ見たらちびるくらいには嫌いです。
けど、その写真は、そんな不気味とか気持ち悪いとかそんな言葉じゃ片付けられないくらい黒いオーラを持っている気がしました。

そっとその写真をバッグに戻し、マッチョと手を合わせてしばらく放心していました。

マッチョ「これは、ガチでヤバイ気がする」
俺「うん、分かってる」
俺「あいつらには黙っておこう、よく無いことがあったら嫌だしさ」
マッチョ「ああ......」

そして俺とマッチョはさっき取り除いた枝を握ると

俺、マッチョ「うわああああああ枝が降ってきたああああああwwwwww」

とテンションを上げて3人に合流しました。


特にオチは無いけどこれで終わりです。
あれから祟りとかそういうのはなーんにもありません。
あると言えば当時付き合ってた子に振られたくらいかなw


ただ、一つ気になることが残ってるんだ。
次の日も塾で自習してたんだけど、そういや誰が行こうって言い出したんだ?って思って皆に聞いてみたんだけど、全員俺じゃ無いって。
ホントにゾッとした。

祖父の葬儀にて

祖父の葬儀で読経の時、3歳の甥っ子が「おじいちゃんどうして死んだのかなあ。
おばあちゃんに怒られたからかなあ。おなら臭い臭いしてたからかなあ」
と突然大きい声でしゃべりだした。
まだこの時点ではがまんできた。しかし次の一言
「お坊さんハゲてるのわざと?」
10代の親戚はほとんど吹き出してしまった。

ナマコ博士

N○Kで『ナマコ博士』なる人物を見た事がある。(どっかの教授)
ナマコを非常に愛していているようで、「ほら、こんなにカワイイんですよ」となでなで。
が、教授は突如「ナマコはこすると硬くなるんです!ほぉら…こんなに、こんなに!」と何か悪い物でも取り付いたかのようにゴシゴシこすり始めた。

これだけでも茶を吹いたのだが、教授は更に硬くなったナマコで 釘 を打っていた。

あなたの幸せのためにお祈りさせてください

昔、予備校帰りに30前半位のそこそこの美人に声をかけられた。
「あなたの幸せのためにお祈りさせてください」
「かまいませんが、乳もませてもらってもいいですか?」
と、私は返答した。彼女は無言で離れていきました。
あの人たちはわれわれの幸せのために協力してくれないから気をつけろ。

そんな個人情報まで把握しているのか!

いつも利用しているスーパーなんだが、特に理由もなくてポイントカード作ってなくてその日に初めて作ったんだ。
名前を書いて簡単なアンケートに答えてカード貰った後に買い物してレジ通した時、レジのねーちゃんの
「お味噌は買わなくていいんですか?」という発言にビックリ。
そんな個人情報まで把握しているのか!と思って
どもり気味に、「ど・・どうして?」と聞いたら手の甲を指さされた。デカイ字で思いっきり「みそ」と書いてあった。

かーちゃん・・・ひらに書いてよ・・・つーか、1日これで通したのか・・・( ´・ω・`)

詐欺にご注意ください

【緊急】押し貸し詐欺にご注意ください

毎年2月中旬になるとチョコレートなどの物品を渡し、一ヶ月後に3倍などの法外な利息を請求するいわゆる「押し貸し」による被害が多発します。
来年度もこのような詐欺が横行することが予想されますので、くれぐれもご注意ください。

また、万が一これらの詐欺にあってしまったら、消費者生活センターや警視庁に相談しましょう。

【消費生活センター】全国の消費生活センター

御立派で

住宅街の細い道を歩いてたら、塀の上に猫が居た。
体も大きくキャン玉も大きかった。仕事で疲れてたので独り言が出て、
「御立派で」
と呟いたら、塀の向こうから
「え・・・わかります?すごいでしょ!!」
と良いながら爺さんが顔を出した。
びっくりして固まってしまった・・・

どうやら塀の隙間から見えてる、庭の盆栽を褒められたと思ってるらしい。
とりあえず二十分くらい話にのったけどヒヤヒヤした。
玉見てたんだよごめん爺さん・・・と思ったら
「あ、これうちの猫です」
うあーーーー

タクシーを捕まえろ!

俺さ、昨日営業中にちょっとサボってスタバでダラダラしてたのよ。
そんでなんとなく外を見たらさ、なんか大荷物背負ったばあちゃんがいるわけ。
それがドラマとかに出てくるような、もういかにも田舎から出てきましたって感じのばあちゃんなんだよ。
で、そのばあちゃんどうやらタクシーつかまえようとしてるみたいなんだけど、なかなかつかまらないのね。
しばらくしてようやく空車が近付いてくるのが見えたんだけど、その前をゴツい黒人のお兄さんが乗った自転車が走ってた。
お兄さん、もう筋肉の塊。ベン・ジョンソンかって。
で、ばあちゃんも少しビビりながらもタクシー止めようと手を挙げたわけ。
そしたらさ、その黒人のお兄さん、ばあちゃんとすれ違いざまに
“ヘーイ!”って満面の笑みでハイタッチしてった。
ばあちゃんポカーン。俺もポカーン。タクシーの運転手もポカーン。
結局タクシーはそのまま通り過ぎてった。

泣くもんか

父の親友であり私の恩師である人の葬儀に参列した。
冬なのに春のような穏やかな気温だったので父は
「あいつは死んでまで気を使ってる」「生真面目な奴だからなw」と参列者と呑気に談笑していた。
しかしいざ出棺の時になると前に立った父からズビズビ聞こえる。
ハンカチを渡すと涙声で「にゃいてねーぞ!」と強がった父の顔は鼻水と涙まみれ。
「子供の頃からの大切な友達だったもんね」と言うと
「おう!」と言いながら私のハンカチで鼻を盛大にかんだorz
先立った恩師のかわりに晩酌に付き合うからずっと健康で長生きしてほしい。
プロフィール

ナイア

Author:ナイア
どこかで見たことのある話を載せていきます。

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