キャッシャ

俺の実家の小さな村では、女が死んだとき、お葬式の晩は村の男を10人集め、酒盛りをしながらろうそくや線香を絶やさず燃やし続けるという風習がある。
ろうそくには決まった形があり、仏像を崩した?ような形をその年の番に抜擢された男のうち最も若い者が彫る。
また、家の水場や窓には様々な魔除けの品を飾り、それらが外れないよう見張る。
また、番人以外はその夜、たとえ家人であっても家の中に入ってはいけない。
他にもいくつか細かい決まりがあるのだが、これらはキャッシャと呼ばれる魔物から遺体を守るために代々受け継がれている風習だった。

16になった俺が初めてその夜番に参加した時のこと。
近所の新妻が若くして亡くなった。
ろうそくを昼間のうちにじいちゃんに教えられたとおり彫りあげ、夜更けには火を灯し、宴会に入った。
メンバーは若い者から中年、年寄りまで様々で、俺以外は夜番を経験しているものばかりだった
うちの家族からは俺と5つ上の兄貴が参加した。
宴会は粛々と進み、(というか年寄り以外は番に対してやる気なし)ガキの俺からしても、どう見ても気まずい雰囲気のまま時間だけが過ぎた。
俺は酒を飲ませてもらえなかったため、ジュースでしのいでいたが、流石に1時をまわったころ眠気には勝てず、洗面所に顔を洗いに行った。
ふと見ると、洗面所に二か所あるうちの小さく目立たない方の窓に飾った魔除けが傾いていた。
すべての窓の魔除けは1時間に一回、兄貴を含む若い者が見回っていたのだが、おそらく面倒で途中から厳密な確認を怠っていたのだろう。
本来ならば見つけた瞬間年寄りに報告し、飾り直さなければいけないところ面倒になり、自分でまっすぐに直して放っておくことにした。
それが原因で、兄貴らが爺さん達に叱られるのも見たくないという思いもあった。

席に戻ると間もなく、ものすごい音で玄関を叩く音が聞こえた。
驚き、数人で玄関へ向かうと、隣家のおじさんが血相を変えてまくし立てた。
「キャッシャがでたぞ!俺の家の屋根から塀づたいにこの家に入っていったぞ!」
一瞬なにを言ってるんだ、と呆れたが爺さんたちや中年たちは真っ赤になって、見回りを怠っていた兄貴たちを怒鳴り付け、慌てて家中の確認に向かった。

玄関先に残ったのは俺と俺の先輩と兄貴の三人。
隣のおじさんはさも当然のように家に上がろうとしたが、兄貴が決まりを破るわけにはいかないと止めた。
おじさんは「そんなこと言ってる場合じゃないだろう!はやく魔除けを直すんだ!入れなさい!」と怒りだした。
兄貴や先輩がなだめるもおじさんは聞く耳持たず、次第に入れろおおおおおお!とかうああああああ!とか奇声を発するようになった。
しかし身体は直立不動のままで、顔だけしかめながら怒鳴っている。
視線が虚ろで、どこを見ているのか分からない

魔除けのことのうしろめたさもあり、これ以上決まりを破るわけにはいかない、と俺達全員考えていたと思う。
とにかく凄い声で怒鳴り続けるおじさんを宥めた。
時間にして10分くらいだろうか、おじさんは大きくため息をつき、もういいと言い、戸を閉めて去って行った。
ほぼそれと同時に爺さんが戻り、水場の魔除けの向きが変わっていた、と俺達を叱りつけた。
皆が集まったところで、隣人のおじさんの話をすると、全員顔面蒼白になり、だれともなく
「キャッシャだ、キャッシャがでた・・・」と呟いた。
その晩は明け方まで酒をやめ、総出で厳重な見張りを続け、その後は何事もなく夜明けを迎えた。
俺ははっきり言って生きた心地がしなかった。

後日のこと。
隣家のおじさんはその夜、突如風邪を引いて寝込んでしまい、奥さんが夜遅くまで看病していたとのこと。
問題の時刻に奥さんはまだ看病を続けており、おじさんは確かに布団に横になっていた。外には一歩も出ていないとのこと。

魔除けには厳密な飾り方があり、その作法も教わったはずなのに、俺はろくに聞いていなかったようだった。

言い伝えでは、火や魔除けに不備があるとキャッシャが家に入りこみ、死体(というか魂?のようなニュアンスなのか?)を盗みにくる。
死体を盗まれた家はもう栄えることはないらしい。
キャッシャと仲良くなってはいけない。
キャッシャに気に入られると、自分が死んだとき必ず家に来るとか。

番に参加した爺さんには、最後にキャッシャが出たのはもう何十年も前のことだったとか、その爺さんの父親が若いころ見たらしい。
お前らの世代がそのような体たらくでは村が滅びるぞ、とこっぴどく叱られた。

俺の身の周りで起きた唯一の恐怖体験です。
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ライターを借りる女

今は、京王線禁煙になってるじゃないですか。
まだ禁煙になってなかった頃の話なんですけれど、府中駅の近くに当時働いていて、残業やらなんやらで終電に乗る事になったんですよ。
喫煙場所でタバコを吸おうとライターを取り出したら、25歳ぐらいの女の人がスタスタ歩いてきて、俺の事をじっと見つめてくるんです。
なんだよ!って思ってたら、「ライターを貸していただけますか?」って聞かれた。
ああ、なんだ。って思ってライターを手渡したらその女は、ニッコリ笑って俺の事を見つめたまんま、突然自分の髪の毛を燃やしはじめた。

びっくりした俺は、「やめなさい!」大声でライターを取り上げようとした。
そしたらその女はライターを線路にぶん投げてケラケラ笑いながらライターの後を追って線路の中へ!
何がなんだかわからず、あっけにとられる俺。
そこで、終電のアナウンス。
我に返った俺は、「おい!あがってこい!」って大声で叫んで線路を覗いた。
そしたらその女がホームの下のくぼみ(避難所?)からにょきっと頭だけ出して仰向けみたいな感じでこっちを見て笑ってる!
すんげーびっくりして、俺はシリモチついた。
電車が入ってくる。
やべぇ。あの女死んじゃうよ!って焦って周りを見たら、他の人は素知らぬ顔で携帯をいじってる。

で、はっとした。
ホームの下のくぼみって、人が一人入って仰向けになって頭だけ出せるぐらいのスペース無いだろ?
夢でも見たかと思ったんだけど、俺のポケットからはライターは無くなってたんだよなぁ。

スープすくうアレ

父「ラーメンのスープすくう…アレを持ってきて!えーと、何だっけ」
私「いいよ、わかってるから持ってくる」
父「いやダメだ!父ちゃんが思い出すまで持ってくるな!」
私「ラーメンのびるがな」
父「思い出した!すみれだすみれ!」

(´・ω・`)れんげ…

不意打ち

しかし、なんだな。
母ちゃん死んで喪主として淡々と葬儀すまして、涙なんて出ねえもんだなぁと思ってたが、休み貰ってうたた寝してて夕方頃、家の近くでママチャリが止まる音を聞いてからずっと涙が止まんねえ、もう、すごい不意打ち

主役の4人

戦隊モノで主役の3人が敵に向かって行く場面

「行くぞ!たぁーーーー!!」
「やぁーーー」
「とぁーーーー」

「にゃぁーーー」

すごくいいタイミングで猫が鳴いた。

早見表

▼巻別:しずかちゃん入浴シーン登場の有無・早見表

1. ×
2. ×
3. ×
4. ○ 
5. ○
6. ×
7. ×
8. ×
9. ×
10. ○
11. ×
12. ○
13. ○
14. ×
15. ×
16. ×
17. ×
18. ○
19. ○
20. ○
21. ○
22. ○
23. ×
24. ○
25. ×
26. ○
27. ×
28. ○
29. ○
30. ○
31. ○
32. ○
33. ○
34. ○
35. ○
36. ○
37. ○
38. ○
39. ○
40. ○
41. ○
42. ○
43. ○
44. ○
45. ○

世界の味噌汁論

兄貴から聞いた話。

大学時代留学生と知り合いになった兄貴は、出来合いの物ばかり食べてた彼等に
「食費渡せ!安く作ったる」と夕食だけ作る事にした。

メンバーは和食中心で出す兄貴。
「ごはんですよ」を常時携帯する米人。
オクラと納豆を持ってくる独人。
「わさび漬け」を必ず持ってくる仏人。

ある時仏人と米人が口論したそうな。
仏人曰く「味噌汁は3日目がベストだ!それをお前は初日から食いまくりやがって!」
米人曰く「腹に溜まればいいんだよ!そんなの一々気にするな!」
どうでもいい事で喧嘩する彼等に兄貴は呆れ独人は爆笑してたらしい

後日味噌汁のおかわり制限令が出された。
初日は一杯2日目は二杯3日目から三杯以上。
「味噌汁の食べ時であぁも熱くなる奴を見るのは初めてだ‥」
とは兄貴の弁。

夢のような展開

大学に遅刻してしまうのでダッシュで駅に向かっていると、荷物を地面にぶちまけた女性を発見。
普段の俺なら助けたいと思いながらも通り過ぎてしまうのだが、その時は勇気を振り絞って声掛けた。

「だっ、大丈夫ですか?」かなりどもりながら近づく俺。
女性は「ありがとうございます」と言い、二人で荷物を拾った。
拾い終えて顔を見合わせると、眼鏡を掛けたかわいらしい女性だった。
俺の股間に目をやると急に赤くなる女性。ファスナー全開だった。
朝っぱらから赤くなる二人。その時急にその女性が
「ひょっとしてたっくんじゃない?」と、おれを中学時代のあだ名で呼んだ。
彼女は中学時代の同級生だった。
その日は大学を休んで、町中を散策して、喫茶店で話し込んだ。
その後も頻繁に会うようになり、最終的に台所で夕食の支度をしてる嫁がその娘です。




って展開になるのを期待してるので、あと30分寝ます。

私はこれに乗るのが嫌いだ

私はこれに乗るのが嫌いだ。
歴史上、多数の人々を驚愕させてきた恐怖の代物。
緩やかに上っていく様子や、急降下の恐怖は筆舌に尽くしがたい。
マックス100キロを越えることも珍しくないようだが、想像したくもない。
まさに絶叫の世界。
今日も世界のあちこちで人々の悲鳴が聞こえる。
信じられないことだが、先の上昇や落差を楽しみに頻繁に乗る人もいるらしい。
体重計なんて私は嫌いだ。

姉思いの私

最近仕事が忙しいお姉ちゃん(26歳)の帰りが遅いから心配なのと、驚かせてやろうという悪戯な気持ちで夜中にドラえもんのお面をつけて風呂敷をマントにして、家の前の電信柱に登り「ムササビ!ムササビ!」と叫びながら飛び降りたらお姉ちゃんじゃない人で、恥ずかしいから欽ちゃん走りでダッシュで逃げて、後日変質者に気を付けて下さいという回覧板がまわった。

という経験は誇りに思ってる。

28cmのフライパン

一人暮らしを始めるにあたって、意気込んでフライパンを買った。
ブランドとかわからんが、とにかく28cmのやつを1本。
それまで、料理なんて全くしなかったんだが、一人暮らしだから自分で作るしかない。
そう思って、買った。
空焼きしたり、油を馴染ませたり、手入れを怠って真っ赤に錆びさせたり。
それを金たわしでゴシゴシやって、また空焼きして油を馴染ませたり。
とりあえず、目玉焼きは、上手になった。

彼女ができた。
すんげーかわいいし素直。
だけど、料理はぜんぜんダメだったw
たまの休みの日には俺が、ちょっとだけ贅沢してステーキを焼いた。
彼女はミディアム、俺はレアが好きだった。
このフライパンは、お前と出会う前から俺と一緒に暮らしていると言ったら彼女はふくれっ面になって、それから笑った。

俺と彼女は幸せな時間を過ごした。
料理が下手な彼女は、目玉焼きを何度も焦がした。
俺は笑いながら、焦げた目玉焼きを美味しく頂いた。
大事なフライパンなのに、ごめんなさいと、彼女は詫びた。
大丈夫だよと金タワシでこすって空焼きしたら、彼女はフライパンの深く碧い色を「きれいね」と言った。

彼女は、突然、いなくなった。
事故だった。

俺は今も、時々、フライパンを金タワシでこすって空焼きする。
深く碧い色が蘇る。
彼女の「きれいね」という言葉が蘇る。
28cmのフライパンは、俺と一緒にいる。
焦げた目玉焼きはもう食べられないが、フライパンのおかげで、彼女の「きれいね」は今でも、いつでも聞けるんだ。

開かずのジャム

我が家には、開かずの間ならぬ「開かずのジャム」があった。
庭で苺が豊作だった時に母が作った手作りのジャムなのだが、保存性を高めるために、熱々なのを瓶の口いっぱいまで詰め込んで蓋をしたものだからがっちがちに蓋が閉じてしまい、誰も開けられないままに冷蔵庫の隅に忘れられ、数年の時を経た。

そして今朝のこと、我が家の朝食はパンだった。
父はこってりとジャムを塗るのが好きなのだが(体型もメタボ寸前)、生憎と買い置きのジャムは切らしていた。
諦めきれなかったらしい父が冷蔵庫を探っていたところ、
「開かずのジャム」がころりと出てきたらしい。
父はこってりとジャムを塗るために、数年ぶりにジャムに戦いを挑んだ。
温めたり軽く叩いたり、あの手この手を試して数分後、ブチンという音と、カポンという音が同時に聞こえた。
父の手元を見ると、何とジャムが開いていた。

そして、同時に父のズボンのボタンが弾け飛んでいた……。

それ見て大爆笑する母と、恥ずかしそうに笑う父。
数年越しのジャムは味も劣化することなく、父は満面の笑みでジャムこってりのパンを食べていた。
その夜、母は父のズボンにボタンを付け直しながら、ダイエットさせることを決意したそうである。

自宅モード

旦那が帰宅してから15分間はなるべくこちらから話をしない。
旦那も帰宅してからいつものパターン(手洗い、冷たいお茶飲む、コンタクト外す)してやっと落ち着くらしいから。
その後、わたしはおもむろに床の上に倒れて芋虫ごっこをはじめる。
手と足をなるべく動かさず床をはいつくばって旦那に近寄り、その出っ張ったお腹をハムハムと甘噛みするのだ。
そうやって旦那は初めて仕事モードから自宅モードに移行できるらしい…正直面倒

今朝、玄関での出来事

今朝、玄関から弟の野太い「キャ~」という悲鳴が聞こえてきたので行ってみると、猫嫌いの弟のバイクのヘルメットに、近所の猫がアンモナイトのようにすっぽりと納まって寝ていた。
怖くて触れない弟は、「ねーちゃん車貸して!」と車で出勤する事に。
鍵を貸してしばらくすると、庭からまた「キャ~」と弟の悲鳴が。
行ってみると、私の車の上で、さっきの猫の子猫たちが日向ぼっこしていた。
「子猫くらい追い払えないの~w」と言ったら、ムッとした弟がシッシッと手を振って子猫を追い払おうとしたのだが、子猫たちは狩り遊びと勘違いしたのか、一斉に弟の手にじゃれついてきた。
「キャ~!キャ~!」と叫びながらも、触れなくてスーツの腕から取れない子猫達を、スーツごと脱いで庭に放置。
スーツでしばらくじゃれついて遊んだ子猫たちは、その上でスヤスヤとお昼寝をはじめた。
ボーゼンとする弟と、猫たちの寝顔に和む私。
そうだね~メットも黒もスーツも、色が黒いから太陽の熱でポカポカね~ww

三葉虫の化石

三葉虫の化石について説明した時の事

俺「三葉虫の化石、みた事ある?」
嫁「わかんない。多分ない」
俺「でっかいダンゴムシみたいな感じ」
嫁「でっかいって、どのくらい?」
俺「普通の鶏卵くらいの大きさかな」
嫁「そんなに小ちゃいの?オームくらいあるかと思った」
俺「カンブリア紀にはそんなに大きい生物いないだろw」
嫁「なにその『寒ブリは秋が旬ですよ』的な時代名w絶対嘘でしょw」

父の背中

うちの親父はいつもお袋に背中を流してもらっているのだが、昨日親父が風呂に入っている時に俺が脱衣所に入ったらお袋と勘違いしたようで
「おーい 背中ー、背中!」と言って来た。

俺がドアを開けてみたが背を向けたまま、肩に泡のついたタオルを置いて待機していた。
仕方なくゴシゴシ洗っていたら、いきなりニヤニヤして振り返りながら
「チンチンも洗ってちょ・・・!?フガーーッ!!」と叫びながら風呂イスがら転げ落ちた。
笑おうと思ったけど、転んだ拍子に小さくおならが「プッ」と出てたのが情けなくて無言で立ち去ってあげた。
後ですごく怒られたけど、お袋に「何怒ってるの?」と聞かれても親父は理由が言えなくてモゴモゴしてた。
ごめん。

1+1

子どもの頃、1+1は田んぼの田という解に納得ができなかった。

答えが数字の2じゃないのは良い。
算数となぞなぞの違いくらい理解できたし、ワニ+ワニがワシになるのも納得ができた。

しかし、1+1に関しては、
「1+1」は(=)?と聞いているのだから1+1で漢字を作らなければ卑怯だ。と、子供心に思った。

そこで、田んぼの田以外の自分が認めることができる回答。
つまり「1+1」のみで作られた文字を見つたいと考えた。

しかし、みつからなかった。
「王」という漢字が唯一解に思えたが、1を漢字で表したり、あるいは数字を上下に並べたりするのも美しくないと考えた。

そこで、+を答えに使わないことを検討した。
つまり、1と1を組み合わせて答えを導けば、いいのだと考えた。
しかし、1本棒を2本使って漢字を作るのには無理があった。

そこで、1を「いち」と言葉に直して「いち」×2で文章を作ることを考えた。
そこで導きだした答えが

「いい乳」

少しの間。苗字の一部をエロと置き換えられたあだ名が付いてしまったが、俺の心は満ち足りていた。

あともう一つ…わかるな?

今日商談の詰めとして上司と客先へ向かってる途中、その上司ってのは筋が通ってて俺は尊敬してるけど、竹内力の様な威圧感のある外見と渋い声で俺含め部下から凄く恐がられている。
そんな上司に電話が掛かってきたけど舌打ちしながら出たのね。

上「もしもし!仕事中はかけてく…そうですよパパですよー♪どうしたのかな花ちゃん?そっかー!あ、ママに変わってくれるかな?」
しばらく間を置いて
上「電話の管理ぐらいしっかりしとけ仕事中だぞっ!…うむ…あぁ…そうだ今日晩飯はいらん。じゃあ花によろしくな」
俺「…」
上「…私の行きつけでうまい居酒屋があるんだが、奢ってやるから今日行くぞ。おまえの今日までの頑張りに、あともう一つ…わかるな?」
凄味きかせてるけど俺は半笑い。
この件は俺とその上司だけの思い出にしておこう。

新人の派遣さん

新人の派遣さん。
仕事の要領はいいけど、人の顔と名前を憶えるのが苦手らしい。
で、顔は憶えてるけど名前は忘れてしまった人に対する説明。

「なんか…切り株に座ってる心優しい妖精って感じで…小鳥とか寄って来そうで…うーん…助詞がない喋り方しそうなんです。俺 動物 好きだ とか…」
 

そんな失礼な言い方をする方にも笑ったけど、それを聞いて
「ああ○原さんかー」とか普通に受け答えしてる課長にも笑った。

一身上の都合

一身上の都合で、家ではずっと武人口調でしゃべってる。

この間デートのときに「えーとね、じゃあそれがしは明太カルボナーラ」
とか口走ってしまい、彼氏に噴出された。
言い訳しようとしたが、一度入ってしまった武人スイッチはなかなか解除されてくれず、普通にしゃべろうとすればするほどドツボに。
「ち、ちがうのモー!これには訳があるのんね!それがし、それがし…」
と、武人ですらないただの怪しい人になってしまった。

恥ずかしくて死ねる。
なんであのときに限って「此度の事はかくかくの故有っての…」とかスラスラッと出てこなかったんだろう。
そっちのほうがまだ半端武人よりマシだったろうに…。

由来のない禁足地

よくある話だが俺の地元には絶対に入ってはいけないという場所がある。
そこは森を抜ける県道の近くにあって、県道からは見えないけど道からそれて森に入れば5分もしないでたどり着ける、入ろうと思えば簡単に入れるけど入る気がなければまず入らないような、そんな場所だ。
広さは5m四方程度で、注連縄で囲まれている。
ちなみに、中学校では誰もがその場所を知ってたが、高校では知らないってやつもいた。

そんで、その禁足地にはどういうわけで禁足地になったかとか、入るとどうなるかとかいう由来がまったくない。
俺は物心ついたときから親や祖父母から「そこに入ってはならない」と耳にたこができるほどいわれてきた。
同じことを家族親戚のみならず近所の人や友達の家族や先生からも聞かされたことがある。
しかし今までに、なぜそこに入ってはいけないのかを説明されたことは一度もなかった。

それで、禁足地の由来が気になって中学生のときに調べてみたことがあるんだが、結果は惨敗だった。
クラスメイトには全員聞いたし、そういうことを知ってそうな先輩や年配の先生にも聞いてみた。
今思うと人見知りなのに良くがんばったなと思う。しかし、返ってきた答えは皆同じだった。
曰く「絶対に入ってはいけないのは知ってるが、理由は知らない」。

当時は「誰も知らないのか、ミステリアスだな」くらいにしか思わなかったが、今になって不気味なのは
「入ったことがある」とか「誰々がそこに入ってどうなった」とか「○○学的には云々」とかといった体験談や説明だけでなく
「入るとこうなるらしい」とか「何々が関係しているのではないか」とかの噂や憶測、解釈の類の話すら全くないということだ。
よそから来た先生は同僚や地域の人から「そこには絶対にはいるな」「生徒にもそう言い聞かせてくれ」と言われたらしいが、大の大人が理由も説明されずにそれを鵜呑みにするのもおかしい気がするした。
子供にしたってやんちゃなやつが禁を破ってそこに入ったとかなんとか、そういう噂くらい普通はあるんじゃないだろうか。

最近それがまた気になりだして聞く人の層を広げてみたり、郷土資料をあたったりといろいろ調べてみた。
自分でも何でそんなにやる気が出たのかってくらいだった。
同じ答えしか返ってこないのに、自分の時間割いて見ず知らずの人を訪ねたり、ごねる公務員を説得して資料を出させたり、普段の俺からしたら狂気の沙汰だ。
そこまでしたのにというか、やはりというか、結果は中学生のころと大して変わらなかった。
皆口をそろえて「絶対に入ってはいけないのは知ってるが、理由は知らない」。そればっかり。
俺の後ろにカンペ持った奴でもいるのかってくらいそればっかり。
資料のほうも地域史、地誌関係の本、地元の新聞などを調べたがそこのことが記載されているものは発見できなかった。
触れてはいけない話題なのだろうかとも思ったが、本や新聞に書けないほどの禁忌であるにしては調べてて邪険にされるということもなかった。

ただ、一応収穫はあった。
子供のころは考えつかなかったが、土地には必ず所有者がいて、注連縄についても必ずそれを設置した人物がいる。
そこをあたれば、少なくともいつころから禁足地とされていたのかくらいはわかるだろうと思い、役所に頼み込んでようやくそれを突き止めることができたのだ。
しかし、結果は期待したようなものではなかった。

まず、所有者は市だった。そこらの森はもともと誰が所有していたとかはなく、入会地のようなもので、明治期に市町村有になったものだった。
次に、注連縄を張ったのは地域の神社の神主さんだった。
この人に聞けば何かわかるかもと思ったが、期待に反してその答えは
「絶対に入ってはいけない場所で、それとわかるように注連縄を貼れと先代に言われた。
それ以外のことは先代も知らないようだった。」
という、ほかの回答に「注連縄を貼れといわれた」が追加されただけのものだった。
注連縄は痛んだり、切れたりしたのに気づいたときに張りなおしているということで、それで何かを封じてるとかいうわけではなかった。

8結局、この禁足地の由来については全くわからないままだ。
そして、今ではヴェルタースオリジナルのCMよろしく俺が子供に言い聞かせている。
「そこには絶対に入るなよ」と。
理由を聞かれてももちろん答えることはできない。なぜなら俺もまた何も知らないからです。
ずっと言われ続けたせいか、俺自身もそこには絶対に入ってはいけないと信じ込んでいるようだ。
現に異様なやる気で調査はしても、真相に迫るために現地調査をしようって気には全くならない。

理由も事件も噂さえもないく、資料にも記されていない禁足地に「絶対に入ってはいけない」ということだけがいつからか語り継がれている。
これはいったいどういうことなのか。こんな場所はほかにも普通にあるのだろうか。そんな気分でこの話を投下したが、正直言うと、不自然なほどに噂にもならなかったこの話を、ここに投稿してもよかったのかとも思っている。

ヴェルタースオリジナル風にまとめてみた。

私の親が教えてくれた初めての禁足地。その場所には入ってはいけない理由は答えてくれなくて私は四歳でした。
それは県道の近くの森の中で、理由を答えてもらえないのは誰も何も知らないからなのだとわかりました。
今では私が親。その場所には入ってはいけない理由を聞かれてももちろん、答えられない。

魔のカーブ

俺的には洒落にならなかった話。
学生時代、かなり有名な山と、峠の側に住んでたんだが、ご多分に漏れず、その峠には
「魔のカーブ(笑)」というのがあって、俺がいた4年間の間にも数人が犠牲になっていた。
当時、バイクが好きで、その上山登りも好きだったので、夏場はその峠をツーリングがてらに、そんなことも気にせずに、バイクで登り降りしていた。

普段は、夏場、ほとんどと言っていい程、夕立と雷が発生する山だったので早めに下山するため、夜間その峠を通過することはなかったわけだが、その日は、たまたま雲も広がらず、やたらと涼しかったので、草原に寝っ転がってうたたね(爆睡?)してしまい、「うわっ もう9時か!?」てな感じで、慌てて、バイクに荷物をくくりつけて峠を降り始めたんだ。

普段、通り慣れた峠も、夜になると様が変わって、街灯なんかもない所だから、事故らないように普段より慎重に下ってたんだけど、カーブを切ってる間に、だんだんあの「魔のカーブ」に近づいてきた。
(種明かしすると、このカーブ、実は逆バンクになっててとても滑りやすい、地元の人間なら知ってるんだけど、他県から来た人たちなんかは、知らずに攻め込んで、スリップしてガードレールに張り付く。)
周りが真っ暗だし、明かりと言えば、自分のバイクのライトと、横の壁に反射する真っ赤なブレーキ灯だけ。慎重にそのカーブを抜けようとしたんだ。

急カーブの頂点にさしかかったとき
「ズシッ」
て感じで、何者かが、勝手に俺のタンデムシートに乗ってきた感覚。
「ゲ!!!」
なんだこれ!と思う前に、バイク乗りの習性でバイクを必死に立て直してなんとかカーブを抜けた。
「おお 危ね、なんだ今のは??、パンクか??」
と思って次のカーブに差し掛かったとき気がついた。
(なんか、後ろに乗ってる・・・)(かなり重いものがのってる・・・)

おいおい嘘だろー 
バイクに乗る人ならわかると思うが、タンデムしてる人間が運転手と一緒にに重心を変えずに乗ってると、車体を倒してカーブやりにくいんだけど、あの感覚・・・。しかも乗り続けてる。パニックになりながら一所懸命考えた。
(今、峠の中央付近だから、明かりがある麓までにはまだ20分は必要)
(この状況で、やばいのはパニックを起こすこと、見るのはダメ・・俺死ぬ(笑)バイクも停めたくはない・・・真っ暗だし・・・。涙目・・・。)
腹をくくった俺は、このまま明るいところまでなんとか走ろうと、バイクのバックミラーを、後ろが見えない角度に変更して、いくつかのカーブを走り続けた。
でも、なんかおかしい。いつもタンデムしている時と、感覚が違う。何か乗ってるのは間違いないが、人間が座ってるにしては、重心の位置が変だとか、何か頭が妙に冷静(^^
でも、この状況で、手が腰に回ってきたり、首絞められたりしたら・・・
明日、学生のバイク事故のニュースになるなとか・・・gkbrのまま5分位、ゆっくり走り続けた。

そのとき、後ろから、飛ばしてきた車が俺に追いついてきて、急にハイビームにすると、派手にクラクションを鳴らし始めた。
「おおおおお 人だー! 助かったあ」 その車はガンガン クラクションを鳴らしながら煽ってくる。
普段なら「コノヤロー」なんだけど、救世主に見えたな。で、その車に追い越されて先に行かれてもまた一人になるので^^ わざと道の中央で、ゆっくり減速して、バイクを停めた。車も一緒に停った。

車から、「’(’&$”%$’&)」と怒鳴りながら、ヤンキー系に兄ちゃん二人が降りてきて
「なんのつもりだ」と怒鳴ってる。
事情を説明しようとしたら、一緒に降りてきたヤンキーが「あれ、もう一人は?」と言い出した。で、二人で周りをキョロキョロしている。で、逆に話を聞いてみると、峠を走っていたら、トロトロ走っているバイク(俺のことね)がいた。追い越そうと近づいてみると様子がおかしい。さらに近づいてみると、トロトロ走ってる上に、馬鹿な乗り方してる。
頭にきてあおったってことだったんだけど。

なんでも、バイクの後部座席のやつは、ヘルメットかぶってシートに立ってて、それで、バランス取れなくてゆっくり走ってるんだと思ったんだって。文句言おうと思って降りてきたら、一人しか居なかったので戸惑ってたってわけ。

よかった・・・。
後ろや上見なくて・・・。

ナンパした女

おれの先輩、週末は駅でナンパするのが日課だった。その日はすぐにかわいい子が釣れて、ドライブをしていた。
どういうわけか人気のないところに行きたがる。まあ好都合か、と希望通り車を走らせた。
夜は絶対に人のこない駐車場。先輩のとっておきの場所だった。

車を停め会話をしていると何の前触れもなく突然、女が二本の指で先輩の両目を突いた。
不意のことで両目を直撃した先輩は、あまりの事に我を失った。
ビニールの紐のようなものが首に巻かれ、絞められた。
先輩は抵抗するが、ものすごい力で、振りほどくことが出来ない。
先輩が負傷しているということを差し引いても、女とは思えない凄まじい力だった。
必死に抵抗する中、手に触れたキーケースを取り、一本のカギを女の脇腹に突き立てた。

ギッ

と女が呻き、力が緩んだスキに女を押しのけ車外に出た。
そのまま振り返ることもなく走って逃げたそうだ。
その場所と一番近かった俺の部屋に飛び込んできて、一部始終を話した。
首にはくっきりと紐の跡が残り、右眼の瞼は深く切れていた。

あまりの事に、警察や病院に行った方がいいのではと言ったが状況が状況だけに、あらぬ疑いをかけられたら困る、と言い届けようとはしなかった。
しかし、車を置きっぱなしにしているのはまずい、とのことで、友達を呼んでそいつの車で三人で駐車場へ向かった。
先輩はひどく怯えており、バットを握りがたがた震えていた。
車はそのまま置いてあった。
車内は抜け落ちた女の髪や血痕が残り、本当だったのか、と驚愕した。
車に置いてあった公共料金の払い込み票が消えていたそうだ。
先輩はその日から自宅に帰らなくなった。
引っ越し代が出来るまで、と言い事情を知る俺や友達の部屋に居候した。
結局女が現れることはなかった。

一番怖いと思った話です。

覗く子供

つい最近というか先月の事なんだが…
たしか先月の半ば頃、大学の友達と呑みに行って帰りが深夜1時半頃になったことがあったんだよ。
んで自分のアパートに帰ってきて自転車を駐輪所に入れた時に、アパートの2階の一番奥の部屋の玄関の戸が開いていて、そこから暗くてよく解らんけど子供っぽい人影がこっちを見ていたんだ。
俺さ「こんな時間に電気もつけずに子供が何やってんだ?」と思ったけど、まあその日は酔ってた事もあってそのまま自分の部屋帰って寝たんだ。

んで、それから3日後だったかな?
また帰りが遅くなってその時は0時過ぎくらいだったと思うのだが、また駐輪場に自転車を入れてる時に半開きのドアから、体を半分出して覗き込んでる子供の姿が見えたんだ。
勿論部屋の電気はついてなくて真っ暗。
流石に時間も時間だしなんか気持ち悪いだろ?
次の日の日曜日、隣に住んでる大家にその事話したんだ。
「なんか夜中に上の階の子供が出歩いてるっぽいんですが」って。

そしたら大家が「え?うちは独身しかいないけど?」って言うんだよ。
んなバカなと思って、「いや、2階の一番奥の部屋なんですが…」って言ったら、大家更に驚いて「え?今あそこ人住んで無いけど」って。
おいおい…
と思ってさ、大家もなんか気になったらしくて、自宅からアパートの合鍵持ってきて、一応確認してみるって事になったんだ。

んで、俺と大家で2階に上がって問題の部屋に入ってみたんだよ。
入り口にはとくに異常なく、人が住んでいないだけあってほんとガランとしてた。
一応ユニットバスとかも調べたんだけどなにもなくて、最後に廊下の先にある6畳間の扉をあけたんだ。
そしたら、なんか部屋の真ん中にマネキン置いてあるの。
子供サイズの。

なんつーか、あれはびっくりした。
で大家さんとさ、これは何?何でこんな所に?って事になったんだが、その時は誰かが部屋に入り込んで悪戯してるんでは?って話になって、そのあと不動産屋呼んだり警察に不法侵入の可能性あるって事で通報したり、警察が来て問題の部屋の隣のOL風の人に聞き込みしたりなんか結構大騒ぎになったんだ。
結局進入の形跡とか何もみつからなかったっぽいけど。
それで子供のマネキンなんだけど、大家さんが気味悪いって事で次の日にゴミに出して捨てて一応その時は終わり。

それからとくに何もなかったんだけど、今月の頭頃だったかな?
俺が朝大学行こうと外に出たら、大家さんと例の問題の部屋の隣に住んでる女の人が何かモメてんの。
何かと思ったんだけど、首を突っ込むわけにもいかないし駐輪所行って自転車出そうとしたらさ、問題の部屋の扉のところに、あの子供のマネキンが座ってたわけ。
あれはヤバかった、なんか全身の毛が総毛立つってあのことを言うんだと思うんだ、そもそも、俺清掃トラックがあのマネキンもってくところ見てたしね。
なんで捨てたはずのマネキンがまたあるんだよと…
で、大家さんも相当気味悪かったみたいだけど、今度は清掃業者に直に手渡しでマネキン捨てたらしい。

んで今日の朝。
なんかぎゃあああああああああああ!見たいな悲鳴が聞こえて来たんだ。
何事かと思って外にでたら、例の女の人が泣きながら階段駆け下りて大家の家の方に向かっていったんだ。
俺さ、まさかと思って上の階みたらさ。

あの子供のマネキンの首から上だけが、例の部屋の扉の所に置いてあったの。

んで大騒ぎになって色々あって、さっきひと段落着いてそれでここに書き込んでるんだが、やっぱ何かある前に引っ越した方がいいのかな?
ちなみに、マネキンの首はなんか大家さんがお寺に持ってくとかで、さっき回収してった。

事件

パチ屋で知り合った女の子と結構仲良くなって、その子が知り合った当時付き合ってた彼氏と、とある理由で別れてさ、その後新しい彼氏が出来た後、飲み屋を始めたわけよ。
所謂、ラウンジって奴。
その新しい彼氏ってのは、まあ本職のお偉いさんだったわけ。
俺個人はその子と普通に仲良かっただけだから、連れとかとちょくちょくそのラウンジに顔出て、従業員の他の女の子とかも、それなりに仲良くなった。
ボトルも数本入れてるから、あまり金使わなくて良いんだよね。

んで、ある週末の夜、嫁さん夜勤だし暇だったんで、一人で飲みに出た。
車で出て、代行に預けてさ。
最初は別の店で飲んで、その店には10時30分くらいだったかな。
まあ、だいたい1時30分くらいまで普段は飲むんだわ。
ほろ酔いで店に入ったとき、店内にはわりと客がいて、カウンター俺の他に3人。
ボックスは4つ全部埋まってる。
俺はカウンターの近くで飲んでた二人組と仲良くなって、かなりご機嫌で飲んでた。
いい気分で騒いで、わりとふわーっとなるくらい酔ってたかな。

そうこうしてると、後ろのボックスが結構騒がしくドタバタと出ていった。
店入った瞬間チラ見したら、夏なのに長袖来てるし、まあ、あきらかにそっち系の人達だっつーのはわかってたんで、絶対に関わる事はないように、大人しくカウンターで飲んでよう、と、なるべく後ろは意識しないように飲んでた。
まあ、結局カウンターでアホみたいに騒いでしまったわけだが。

その人達がでていってから、30~40分くらい経った頃かな。
店に一人客が来たんだけど、入って来ない。
入り口で俺の友達の子と話してんのよ。

んで、すぐさま俺に
「ごめん、○○ちゃん、今日はもう閉めるから申し訳ないけど帰って」だと。
俺「いやいや、そんな急に言われても、代行もまだ呼んでないし、まだ12時過ぎだし。」
女の子「ごめん、この埋め合わせは絶対するけ、今日はほんとごめん。」
俺「せめて代行来るまで待たしてよ。」
女の子「いや、何か今日はこの辺の店でガサ有るみたい、面倒くさいから今日はごめんね。」
俺「はー、まあ、よーわからんが、わかったわ。」

てな感じで、店を閉められた。
しょうがないので代行を呼んで、近くの飲み屋ビルの前で缶コーヒー飲みながら待ってた。
来ない。
普段は10分くらいで来るのに、30分経っても来ない。
社長に電話
社長「あー、○○さん、すいません何か検問やっとってね。すごく渋滞してます。」
俺「あーそーなんすか、飲み屋追い出されて寂しいんでなるべく早くお願いします。」
社長「はいはいー」

結局店を出てから1時間後だった。
時間は1時30分頃。
飲んでないのに帰る時間は普段と変わらんのかい!とか思いながら乗車。
なんの検問だったのか聞いたら、どうも俺の飲んでた店の近くの公園で「殺傷事件」があったらしい。

んで、代行で帰ってる途中も、検問にあった。
殺傷事件だからか、かなり長い時間しかも大がかりな検問やってる。
お巡りさん「車の中の持ち物見せてもらっても良いですか~?」
俺「何の検問です?飲酒運転のとかと規模が違いますね。」
お巡りさん「いやー、ちょっとねー、ははは。」

隅から隅まで車を調べられて、開放。
その日はそのまま就寝した。
次の日、さすがに昨日の件が気になったんで、女の子に話を詳しく聞こうと思い電話した。
が、詳しい事情ははぐらかされて、聞けずじまい。
読んでる人はもうお分かりだと思うが、その俺が飲んでた後ろの人達が、近くの公園で出刃包丁で人を刺してコロ助って事だったんだ。

んで、まず、何が怖かったかって言うと、次の日の朝、昼、夕方のローカルニュース、新聞、ラジオでまっっっっったく報道しないの。
一切触れない。
あんな夜中まで大がかりな検問やってたのに、「殺傷」事件なのに、一切ニュースやらない。
次の日もその次の日も。

んで、次に怖かったのが、警察に問い合わせてみたのよ。
そしたら、そんな検問はしていないしそんな事起きてませんよ、だと。
普通はさ、こういう事聞いたら、個人的な事だから答えられないとかさ、そういう断り方するのに明らかに変な答え方なのよ。

結局そのお店はその事から2週間後に無くなったんだけど、後日、そこの従業員だった子から連絡きたんで、電話で話した。
新しい店にいるから来てだの、今の彼氏が浮気してそうだの。
俺はあの日の事が気になったから、聞いてみた。
いやー、ゾッとしたねあれは。
入り口でのおっさんと女の子の会話

白のトレーナーが何故かピンクのマーブル状になって帰ってきたおっさん「おう、これ(包丁)ハイターつけとけや。」
女の子「ちょ、何したん!!?」
マーブルおっさん「あんまし寝むてー事ばっかり言いよったもんで、土手っ腹いったったわ、多分もうあれだ」
女の子「勘弁してよー、、、。」
「近くでなんか、絶対警察くるじゃん、店どーするん」
おっさん「今日はもう閉めろ、それより、おい、あそこで飲んどる奴これ聞いとるな」



「あいつも片付けるけー、お前ちょい店開けろ」

何とか女の子が収めてくれたので俺が片付けられる事はなかったが、人一人刺し殺してニュースにもならないような目に見えない圧力や、今その手で人を刺し殺したにも関わらず凶器をハイターに浸けとけと冷静に指示できる人とかが、こんなに身近にいることを実感した。

酒の席は気持ちが大きくなるから、皆も気を付けろよ。

近所のお姉さん

買い物行こうと道歩いてたら近所の家の前から
「うははーこうしてやる~あはは~~~」と楽しそうな声が。
チラッと声のする方向を見たら、お姉さんが地べたに寝っ転がって猫に添い寝してモフモフしてた。超笑顔で。
・・・そこ地面ですよ?いや、道路じゃないし貴女の家の敷地内だけど、誰にも迷惑かけてないけど、汚れちゃいますよ?
俺の視線に全く気付かず、お姉さんは猫と戯れまくり心底嬉しそうに
「気持ちいいですか?ここですか?」と猫をモミモミ。
「うちの子になりますか?なっちゃいますか?どうですか?」と猫に必死に語りかけてた。

たまにしか見かけないお姉さん。
キリッとした印象だったのに・・・そんなキャラだったんですか・・・。
俺も猫さん好きだが地べたで添い寝は無理だ・・・。

自動演奏ピアノ

とある地味な展覧会にかり出され、一日受付をやったことがあった。
会場には自動演奏するピアノがあって、日長一日クラッシックが流れていた。

そこに幼稚園児と思われるお嬢様2人登場。
ピアノをじっと見てる。
「すごいねー」「すごいねー」「どうして鳴ってるんだろー」

これはなにかいってやらなければならないな、と思った私は、
「お化けが弾いてるんだよ」と教えてあげた。
するとお嬢さま二人、

「すごーい!お化け上手だねー!!」

そのあともずっとピアノを見て「お化け上手だねー」「お化け間違えないねー」と感心していた二人は、迎えに来た親とおぼしき人に
「お化けが弾いてるんだってー」「お化け上手なんだよー」と一頻り報告した後、
「お化けさんバイバーイ」と手を振って帰っていった。

すごく可愛かった。

ゴルゴ貯金

おれ、娘産まれたときからゴルゴ貯金始めたよ。
年頃になって娘に彼氏ができたらゴルゴ雇うんだ。

メカ音痴な嫁

少し前のことだが、新しいPCゲームをやってみたけど重い!と言うのでメモリを購入。
「んじゃ取り付けてやるから少し待ってな」と言うと、基本的にメカ音痴な嫁が珍しく
「私がやる!っていうかやらせて!」と言ってきた。
まぁいいかと思い壊れたマザーボードで取り付け方を説明し、最後にちょっといたずらを。

俺「PCは静電気に弱いからメモリ増設は全裸でやるのが基本だぞ」
嫁「え!でも旦那がそんなことしてるの見たことないよ!」
俺「そりゃそうだろう、PCいじるのはお前が寝たあとだし」
嫁「うー…どうしても全裸じゃないとダメ?」
俺「それで全損した奴を何人も知ってるからなぁ」

嫁の裸なんか普通に見慣れてるわけだが、さすがにこんな状況は恥ずかしいらしい。
ちなみに静電気でPCぶっ壊した奴なんか知り合いにはいない。

嫁「…わかった、隣の部屋でやってくる」
俺「(お、挫けないな)そうか、頑張れよ」

PCを抱えて隣の部屋へ移動する嫁。
でもドライバー持ってってないからケース開けらんないだろ、と思ってると案の定
「あっ!」という叫び声が。
こっそり覗くと既に全裸で右往左往してる。 服着て取りに来ればいいじゃん…
わざとらしく「おーい、忘れもんだぞー」とわざとらしく部屋に入る俺。

嫁「うわわわわ!見ないでー!」

全裸でPCにしがみつく姿は実にキュートだったぞ、嫁よ。

土壇場の対応

ある新幹線の駅で切符を買おうと窓口に並んでいたときのことです。

窓口は5箇所くらいあり、その後ろにフォーク並びで十数人の人が並んでいて、オレは前から5番目でした。
すると、小学生低学年くらいの男の子が横から割り込んで来て空いた窓口にかけ込もうとしました。
並んでいた先頭の男性(A氏)が
A氏「ボク、ちゃんと並ばないと。順番だから。」
と優しく言うと、子供は脇に離れていったんですが、たぶんお母さんらしき人と話しをしてまた先頭のところに戻ってきました。

そして今の先頭の人(B氏)に
子供「ボク急いでいるから入れて」
と言ってきました。
B氏「おじちゃんも急いでいるんだよ、だからちゃんと並ぼうね」
すると子供はまた母親らしき人のところに帰っていくと、今度は母親らしき人と先頭の人のところに戻ってきました。
母親「急いでいるって言っているんですから一人くらい入れてください」とそのときの先頭、女性のCさんに言ってきました。
Cさん「え???いや、でも、、、」

すると後ろに並んでいた(オレの前)男性D氏が
D氏「急いでいるのはアンタだけじゃない!どうしても割り込みたいならここに並んでいる人、一人一人に了解を得ろ!」
と言いました!
おぉ!D氏GJ!!

ここでその母親、引き下がるかと思いきや、オレに向かって
母親「この人がこういってるんだけど!あなたは一人くらいいいわよね?!」
なんて聞いてきました。まさかこっちにふられると思わなかったのであせったオレは
オレ「え?あの??急いでいるんですよね!」
と、なんか許しそうなコトを言ってしまいました。
ソレを聞いて母親がシメタ!と思った感じで
母親「じゃあ、あなたの前に・・・」と言いながら、割り込みを開始したときに。
オレもこれじゃイカン!と思い、けっこう大きな声で
オレ「だっ!だがっ!! だが断る!!」
と、ヘンなレスのようなコトを口走ってしまった・・・

母親、さすがにビックリしたようで、なんかブツブツ言いながら、子供を連れて列の最後尾に並びにいきました。

えと、子供をダシに割り込もうとするのと急いでいるからと割り込もうとするのとがずうずうしい!ということで・・・

しかし、土壇場の対応に弱いな・・・オレ・・・
プロフィール

ナイア

Author:ナイア
どこかで見たことのある話を載せていきます。

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